友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

綺麗で色白で品があった

2023年07月14日 17時38分02秒 | Weblog

 朝から曇っているが、雨が降ってくる気配はない。室内の気温は29度、湿度は69%もある。我が家は12階の端なので、風の通りはいい。カミさんはきっと、「蒸し暑いけど、夜になればもっと涼しくなるわよ」と、エアコンのスイッチは入れないだろう。

 燃えるゴミを持って集積所へ行く。エレベータ―で同年くらいの女性と一緒になる。「蒸し暑いわねえー」と挨拶される。「梅雨明けまではこんな日が続くんですかね」と答える。「蝉が鳴いてたじゃーない。蝉が鳴けば梅雨明けだったのに、変なお天気で嫌になっちゃう」と暑さを恨むように言う。

 確かに子どもの頃は、蝉が鳴けば梅雨明けの印象だった。長雨が続いても、夕立が来て雷が鳴ると、蒸し暑さからギラギラした、暑い暑い夏になる。子どもたちは手製のタモを持って、蝉を追いかけた。額から汗をいっぱいたらし、それでも平気な顔で遊んでいた。ハンカチを持っている子はいたのだろうか。

 集積所に入ろうとすると、中でスズメがバタついている。誰かと一緒に入って来て、エサを突っついて閉められてしまったのだろう。扉を大きく開いてやると、アッという間に飛び去って行った。カラスは校舎や電線の上で、よく見かけるから増えているのだろうが、スズメはカラスに追いやられたのだろうか。

 気候変動は様々な生き物に影響を与えて来た。生き残ったものが今日の世界を支配している訳だから、人間がその頂点にいることは確かだ。胞子植物よりも種子植物が勢いを増したように、恐竜が絶えて新しい動物が生まれたように、人間の世界もまた別のものに置きっ代わることになるのだろうか。

 いくら暑いからと言っても、そんなに急激な変化は無いだろう。『J』は瀬戸内寂聴さんの話だった。スラスラと読み進むことが出来るが、区切りのいいところまでにしている。37歳の男は「J」を、「テレビや週刊誌で見るよりずっと綺麗だった。色白で品があった」と見ている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする