友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

甲子園とリオ五輪と内藤ルネ展

2016年08月17日 18時22分25秒 | Weblog

 東邦に再び奇跡は起きなかった。攻めていたのに最後に逆転されたり、ノーヒットピッチングだったのに最後に打たれてしまったり、高校野球にはいろんなことが起きる。東邦は前の試合で9回ウラに4点差をひっくり返したから、今回もと願うものだが、先行して点を取られのは投手に弱点があるからで、本当にすごい投手はなかなか打てない。

 こうして勝ち上がってくるチームを見ると、確かに野球は打たなければ点は取れないから、打撃力は大事な要素だけれど、打撃力のあるチームでも好投手からはなかなか点が取れない。それでも絶体絶命の時に好プレイが飛び出してピンチを救ったりすることがある。それはおそらく日頃の練習の結果だが、運命でもある。

 「甲子園には魔物がいる」とよく聞くが、「オリンピックでは何が起きるか分からない」とも聞く。大きな舞台では得体の知れない底力が出ることもあれば、逆に重圧にへし折れてしまうこともあるということだ。奇跡も実力のうちかも知れないが、失敗もまた実力なのかも知れない。スポーツを見ているとホントにそう思う。

 三越で行われている『内藤ルネ』展を見てきた。作品は見たことがあっても作家は知らなかった。岡崎市の出身で昭和7年生まれの男性だったので驚いた。じゃあ、ルネって何だろうと思ったが、私が20歳の時に32歳の人を思い浮かべて、ひっよっとすると映画『太陽がいっぱい』の監督ルネ・クレマンではと思って名前の由来を探すとその通りだった。

 内藤ルネさんは10歳の時、中原淳一の絵を見て憧れ、上京して中原の下で働いた。少女雑誌や女性雑誌にイラストを描き、展覧会のサブタイトルにあった「Roots of Kawaii」を創り出した。アートの世界も時代の流れやその時の環境などで、大逆転もあれば全く日の目を見ないこともある。それでも何もしなければ、打者が打たなければ点が入らないのと同じこと。人はやるしかない定めなのだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする