↑ 2019/08/15 撮影
2019/08/15 撮影
[ ゼンマイ科ゼンマイ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]
日本では、
北海道~沖縄にかけて、
山野の崖や水辺などの湿気が多いところに自生します。
葉丈は、60~100cm。
太い塊状の根茎から、葉を束生します。
2形状の葉があり、早春に先ず胞子葉を出し、
遅れて栄養葉を出します。
胞子葉の小羽片はとても狭く縮んで線状になり、
胞子嚢を密生し、胞子を放出したあとすぐ枯れます。
胞子に葉緑体を含み、緑色に見えます。
栄養葉の幼葉はこぶし状に巻き、褐色の綿毛で覆われ、
若葉はゼンマイ状で、成長すると全く毛がなくなり、冬に枯れます。
光沢のある葉柄を持ち、
葉身は三角状広卵形で2回羽状複葉、洋紙質で淡緑色です。
羽片は長さ20~30㎝、最下羽片が最も長いです。
小羽片は披針形・広披針形で長さ5~10㎝、幅1~1.5㎝、
鋭頭または鈍頭、基部は斜めに切形または円形、
縁には細かい鋸歯があります。
まだ葉の開かない若芽を摘み取って食用にします。
胞子葉を「男ゼンマイ」と呼び、胞子葉を採るとその後再生しなくなるので残し、
栄養葉の「女ゼンマイ」を選んで摘み取るようにします。
綿毛は綿の代用としたり、ぜんまい織という工芸織物の原料になります。
名は、胞子葉がはじめはくるりと巻いて円いので、
その姿から「銭巻」となり、転訛して付いたなど諸説あります。
若芽の頃のくるりと巻いて
白い棉毛で覆われた写真が無くて残念です。
今年撮れればと思っています。
新葉は初々しい緑で、
成長した葉もやさしい趣があります。
2019/04/06 撮影
2019/05/06 撮影
2019/08/15 撮影