↑ 2013/03/05 撮影
2013/03/05 撮影…白梅
[バラ科サクラ属の落葉小高木・中国原産]
飛鳥から奈良時代に
遣唐使が梅の苗をもたらしたと言われ、
もっと古くは、薬用としての燻し梅「烏梅(うばい)」が
渡来したとも言われています。
樹高は、5~10m。
葉は互生し、楕円形~卵形で先がとがり、
縁に細かい鋸歯があります。
花期は、2~3月。
初春、葉が出る前に、
白・薄紅・紅色などの
一重の5弁花(基本)や八重咲きの、
香の高い花を付けます。
花は前年の枝の葉腋に付き、
柄がほとんどありません。
雄しべは多数で花弁より短く、子房に毛を密生します。
果実の収穫は、6月中旬頃。
果実はほぼ球形で微毛があり、
片側に浅いみぞがあって、
梅干あるいは梅漬とします。
梅を目的別に分類すれば、
採果用の実梅・観賞用の花梅・
それらの兼用種に大別されます。
花梅は、江戸時代に園芸品種が数多く作られ、
現在でも350種以上あります。
枝が長く垂れるシダレウメ・ 枝がねじれて曲がるコウテンバイ・
幹や枝が地面を這うガリュウバイ・花も葉も実も小形のコウメ(シナノウメ)・
花が淡黄色のキバナウメ・萼が緑色で花は純白のリョクガクバイ(アオジク)・
花弁が萼片より小さく雄しべが外に飛び出しているテッケンバイ・
一花から数個結実するザロンバイ(ヤツブサウメ)・
梅と杏の雑種のブンゴウメなどの品種もあります。
園芸上では、
野梅性・紅梅性・豊後性・杏性の4性に
類別されます。
春の訪れをいち早く告げる
凛とした清楚な香りの花は、
万葉の時代から歌に詠まれ、
衣装の紋様・襲の色目・家紋などにも使われ、
調度品その他にも描かれています。
庭木・盆栽・切花・観梅など
現代でも広く親しまれています。
草庭の白梅は樹齢80年以上と思われます。
何度も植え替えたので老木の風情を漂わせていますが、
それでも毎年花や実をよく付け楽しませてくれています。
白梅が散り出すと、
遅れて紅梅が咲き始めます。
紅梅が盛りの頃に
青梅の吉野梅郷が見頃となります。
2011/02/05 撮影…白梅つぼみ
2011/02/05 撮影…白梅開花
2011/02/05 撮影…紅梅つぼみ
2011/02/21 撮影…紅梅開花
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