平成最後の冬至は、12月22日。ミモロは、毎年、奈良の「大神神社」にお詣りに行きます。
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「今年もいろんな素敵な出会いや体験に恵まれ、無事に過ごせたこと、お礼に伺わないと~」と。
「大神神社」のご神体は、標高467メートルの三輪山。そのお山は、三諸(みむろ・みもろ)山とも呼ばれ、神さまがいらっしゃる神奈備と崇められています。ご祭神は、「大物主大神」。神社の創始に関わる伝承は、「古事記」や「日本書紀」にも及びます。
「冬至詣り」は、旧暦の時代には、今よりも多くの人が行ったそう。1年で一番昼間の時間が短いこの日、それからは1日1分ごとに昼間の時間が長くなり、大地にエネルギーが復活し始める大切な日と考えられていたのです。
でも新暦になり、その1週間後にお正月を迎えるために、「冬至詣り」は、すたれていくことに。
「そう、クリスマスも近くだもんね~」とミモロがいうように、冬至の付近は、大きな行事が集中しています。
「でも、冬至って、すごく自然界ではお正月より大切なんだよね~」と思っているミモロです。
「伊勢神宮」の鳥居の中央に太陽が昇るのも「冬至」で、元旦ではありません。
さて、今年も雨にも関わらず、ミモロは、京都から電車を乗り継ぎ、約1時間半かけてお詣りに。
雨に煙る参道は、いっそう神々しい雰囲気です。元旦からの初詣には、参道に大勢の参拝者が訪れますが、1週間ほど前は、土曜日にも関わらず、参道は静寂に包まれています。
「こういう日にお詣りするのが大好きなんだ~」というミモロです。
まず拝殿への参拝の前に、「祓戸神社』で心身を清めます。
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それから縁結びと夫婦円満のご利益がある「夫婦岩」に参拝。
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「大きな岩が仲良く並んでいるの~。いいご縁をいただけるパワーがあるんだよ~」と、ミモロ。
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そしていよいよ拝殿へ。「あ、ここも寄ってこう~」と手水で再びお浄め。
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石段をあがり、拝殿前に進みます。
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国の重要文化財である建物は、寛文4年(1664)に徳川家綱によって再建されたもの。「大神神社」には、本殿はなく、ご神体のお山をこの拝殿から拝みます。
「ご祈祷をお願いすると、拝殿に上がって、参拝できるんだ~」とミモロ。
さて、拝殿のそばには樹齢500年といわれる御神木の大杉が聳えています。
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「ここ大物主大神の化身の白ヘビさんが住んでるんだって~。まだ見たことないけど…」
縁結びのご利益があるご神木です。
社務所にご挨拶に行って、「なでうさぎ」にもご挨拶。
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「祈祷殿」の前を通って、くすりの神さまである「狭井神社」へと進みます。
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参道の途中には、少彦名神を祀る「磐座神社」にも参拝。そこから、静寂に包まれた参道をさらに奥へと・・・
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「狭井神社」は、病気平癒、身体健康の神さま。「今年も大きな病気やケガにあわず、ありがとうございました」と感謝。
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そばの水琴窟の清らかな音色に耳を澄ませるミモロです。
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「喉渇くね~」といいながら進んだのは、「薬井戸」。万病に効くといわれるご神水です。
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コップにご神水を汲んでいっきに飲み干すミモロです。
「お腹空いた~」と、ご神水が誘い水になったのか、食欲旺盛なミモロは、参道の途中のお店で天ぷらにゅうめんをランチに。
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「今年も無事に過ごせて本当によかったね~」とにゅうめんを食べながら思うミモロなのです。
毎年のミモロの「冬至詣り」
なにごとの おはしますをば 知らねども
かなじけなさに 涙こぼるる ~西行~
「今年も神様、仏様、本当にありがとうございました~」と。西行の歌が心に響くミモロなのでした。
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