9月18日に「出町柳駅～鞍馬駅」が1年2か月ぶりに再開した叡山電車。待ち遠しかったこの日

「やっと叡山電車が鞍馬駅まで通じるようになったんだて～。よかったね！」と、9月18日の再開を心待ちにしていたミモロです。


京都の北の観光名所、鞍馬や貴船に出町柳駅から運行する「叡山電車」は、2020年7月の大雨で貴船駅そばの山の斜面が崩落し、大量の土砂や倒木が線路を埋め、さらに鉄道設備にも損害がおよび、市原駅から鞍馬駅間が、1年2か月におよび電車が通れず運休状態が続きました。

その間、市原駅や国際会館駅などから京都バスが運行していたものの、やはり直通で行けない不便さは、住民だけでなく、観光客の足を遠ざけることになり、その地域に多大な損害をもたらすことに…。

「よかった～本当に再開して～長かったね～」とミモロならずとも思っていた人は多いはず。

再開を聞き、ミモロは、居ても立っても居られずに、さっそく電車に乗り込みました。

久しぶりの叡山電車…もう嬉しくて、窓にへばりつくミモロ。何度も乗って、すでに見慣れている景色なのに、なにか新鮮な感じ…。


岩倉などの住宅地を過ぎて、やがて電車は、不通だった市原駅から鞍馬駅間に進みます。
そこから先は、秋は紅葉したモミジのトンネルが続く区間。

まだ青い葉が茂る楓の木々。秋が深まる11月ごろには、京都の町中より早く紅葉が始まり、それは色鮮やかな景色を見せてくれる、京都の紅葉の名所のひとつなのです。

「白龍園」のある二ノ瀬駅や貴船駅の間が、土砂崩れや倒木の現場です。乗車していた人たちは、みな窓の外を見つめます。

「わ～たくさん木が切られてる…ここで、たくさん倒木があったんだろうなぁ～」と。
さらに電車は、復旧工事が行われた箇所へ。

下に目をやると、川にかかる橋の復旧が進んでいます。

「すごく大変だったんだね～」とミモロ。

復旧工事が関わった多くの人たちの思いと大変さを思います。

やがて電車は、終点の鞍馬駅へと至ります。


「やっと来れた～」と感慨深い様子のミモロ。年に3回ほどしか訪れないけれど、”行けない”と思うと、寂しい気持ちに…。


緊急事態宣言の続く今、乗客は少なく、ホームも閑散としています。

「きっと今年の紅葉シーズンには、たくさんの観光客が戻ってくるね～」と、それが期待されるところです。

「天狗さん久しぶり～なんか前よりハンサムになったみたい～」以前は、顔だけだったのが、ボディもあります。


「おめでとうございます！」と、ここでもミモロは叡山電車の全線運行再開を祝います。


駅には、たくさんのお祝いの花が…「みんな白い胡蝶蘭…なんか決まりがあるのかな？」と不思議に思うほど、胡蝶蘭ばかり。

その中に、いつもお世話になっている「白龍園」の青野社長からのお花も…。
「二ノ瀬駅」に電車が通じるようになり、「白龍園」を訪れる人の足もグッと便利に。
この秋の紅葉が今から楽しみに…。

今回、叡電再開で、ミモロが鞍馬を訪れる楽しみのひとつは、駅前の「岸本老舗」に寄ること。


「ここの山椒がきいた風味豊かな鞍馬ラーメン好きなんだ～」と、それを食べるのを楽しみにして、駅から駆けるようにお店へ。


「あの～鞍馬ラーメンくださ～い！」とお店の奥にいらしたご主人に大きな声で呼びかけます。
「あ、いらっしゃいませ～すみません～あの～まだ食事やってないんです」との返事が…。
「え～そんな～鞍馬ラーメンないの…」と、思いがけない言葉にうなだれるミモロ。

「すみません～緊急事態宣言の間は、食事を出さないことにしたんです。10月1日からはありますよ～せっかく来てくれたのに、ごめんね～」と本当に申し訳なさそうにおっしゃるご主人です。
クスン…あまりに楽しみにしすぎて、それが叶わず、ミモロは、ちょっと涙目に…。

そんなミモロをご主人は抱っこしてくれて、「また、お待ちしてますよ～」とやさしく…。
写真でも、いつもより元気がないミモロがわかります…。

またもっと秋になったら来ましょうね…。
ミモロが楽しみにした「鞍馬ラーメン」。ぜひ鞍馬に行ったら…。ミモロ好みのあっさり味の醤油ラーメンです。

「お腹空いた～」とミモロ。鞍馬寺の門前には、まだ開いていないお店も…。食事ができるところもありますが、ミモロの頭には「鞍馬ラーメン」のイメージが強すぎて、ほかに興味が示せない様子。

「でも、お腹空いて鞍馬山で倒れるかもしれないよ～だからお餅買って～」と。はい、了解…

そこで鞍馬で有名な餅菓子の「多聞堂」で、ヨモギ餅と名物の牛若餅を求めます。

「鞍馬まで電車再開してよかったですね～」とお店の方に声をかけると、
「本当に、1年2か月は長かったです。でもある意味で、正直、よかったと思うのは、コロナの時期と重なったこと。これがずれていたら、もう目も当てられませんでした。再開のお祝いの日である9月18日は、台風が京都にも来るのではないかと心配しました。せっかくの開通の日にまた大雨で土砂崩れになったら…と、ヒヤヒヤしたんですけど、当日は、台風はずれて、なんと好天に…これも鞍馬の神様のお力だって思いますよ」とお話してくださいました。

「ホントよかったね～おめでとうございます！」と、ミモロも笑顔で…。

「さぁ、鞍馬のお山に登って、お餅食べるんだ～」とミモロ。あの～まずは参拝でしょ？？


まだ人の少ない鞍馬…久しぶりに訪れたお山には、清らかな気がいっぱい流れている感じです。


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