ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

天然素材の織物襖紙と壁紙を生産する木津川市にある「小嶋織物」の工場見学

2019-01-17 | ものづくり

昨年のある日、ミモロは、お友達といっしょに京都の南に位置する木津川市に出かけました。そこは、すこし進むと、奈良県に至る場所。
向かったのは、小嶋織物株式会社」という襖紙と壁紙のメーカーです。

奈良県は、昔から麻など織物の産地。それらの素材を使って、薄い織物が作られていました。「小嶋織物」は、昭和7年から織物の生産を開始、戦後は、蚊帳なども作っていたそう。その後、織物の機械化が進み、薄織物の特製を活かし、織物襖紙と壁紙の生産を始めます。

「ミモロちゃん、いらっしゃいませ~。今日は、工場の見学楽しんでくださいね~」と案内してくださるのは、デザイン企画室の小嶋恵里香さん。 ミモロとは、すでに何度もお食事をしたことがあります。以前から、小嶋さんの会社に興味を抱いていたミモロは、やっとその願いが叶い、ほかのお友達といっしょに見学させていただくことに。

「うちにも襖あるよ~。こんなにいいのじゃないけど…」

ほとんど襖紙に関して、知識のないミモロ。
襖紙は、今や、大きな紙にプリントしているものと思われがちですが、高級襖紙というのは、細い糸でできた薄い織物が表面を覆い、より丈夫なものになっているます。その織物襖紙でも、現在、その98%は、塩化ビニールなどの化学繊維を使っています。

ここ「小島織物」は、残りのわずか2%という天然素材のレーヨンによる織物での襖紙を作っている貴重な会社なのです。

「あ、知ってる、表面がちょっとザラザラした感じの紙で、破れにくいんだよね~」とミモロが知っているのは、もしかして化学繊維のものかもしれませんが…

高級な織物襖紙は、伝統の天然素材を愛する旅館や神社仏閣、個人のお宅などがお客様。和室自体が少なくなっているのが現状です。

「わ~広い工場~」


ミモロが訪れたことがある織物工房などとは、明らかに機械の大きさやロールのサイズが大型です。
 

ここでは、襖紙と壁紙を作っているので、織物の幅は、半間(約90センチ以上)です。
壁紙でもあまり幅が広すぎては、貼りにくいのだとか。

「わ~クモの糸みたいに細い~」
細いレーヨンの糸は、930本ほどあって、それを縦糸にして、薄い織物が作られます。

その糸を巻く機械など、見たことがない機械が次々にミモロの前に・・・。
 

「織物って言っても、いろんなものがあるだね~」とただただビックリするばかり。


緯糸には、いろいろな色の先染めの糸や太さが違うものなどが、作る品によって変えられます。
 
「わ~おしゃれな感じの壁紙・・・」
大きめに織るので、端の部分はカットされます。
「キャ~お髭みたい~」と、工場見学するたびに、余った部分に興味を示すミモロです。

「どれが襖紙で、どれが壁紙作っている機械かよくわかくなっちゃった~」と、広い工場の中をあちこち歩き、ただその迫力に圧倒されたミモロなのでした。


襖紙は、薄い織物を図柄を印刷した紙などに糊で接着させます。

「ホント、すごく大きな工場なんだ~」ミモロの工場見学は、まだまだ続きます。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (瀬崎)
2019-01-17 19:01:37
勉強になります。最近では襖は少なくなってきましたね。和室がないものね。
工場はとても広そうですね。
ここでは何人くらいが働かれているのですか。
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