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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

お茶室の路地の飛び石や沓脱石、つくばいなどの石据え体験。

2019-06-03 | 体験

ミモロは、お友達のお誘いで、お茶室の石据えの体験に誘われました。
石据えというのは、庭などに石を配置する作業のこと。
お茶室を作る現場に伺いました。
「あ、もう作業始まってる~」すでに石が茶室の前に・・・

「これお茶室に入るときにお草履をぬぐ時の石だよね~」茶室のにじり口の前に、置かれた沓脱石です。

この石は、にじり口につくばい、茶室の中に入るのに、程よい高さが必要。しかも美しい景色がある石が選ばれます。

川で見つけて、運び入れたという石は、平らな面を上にできるもの。姿がいいものと教えてもらいました。「う~どういうのが姿がいい石なんですか?」とミモロ。「そうね~なんとも説明できないんだけど~」と、石据えをご指導くださる先生。


適度な高さが必要な沓脱石は、土を盛り、その上に配置し、高さと水平を調整し、それから鉄棒などでついて土を固めてゆきます。


また茶室に客を誘う飛び石は、ただ歩きやすいように並べるのではなく、ひとつひとつの石に意味があるのだそう。
足元を見ながら、ゆっくり進むことで、茶を楽しむ時間へと心を鎮め、誘ってゆくのだそう。そのために石の配置や大きさは、すごく考えられたものだと知りました。

「石ってすごく重いんだね~」とミモロ。小さく見えるものでも、ずっしりとした重さ。どの石もひとりで動かすのは大変な重量があるのです。

作業には、滑車も使われ、石を配置します。


「飛び石って、作るのこんなに大変なことだって知らなかった~」とミモロが驚くのは、いつも何気なくジャンプながら進む飛び石の石据え作業です。
「飛び石って、平らで薄い石を置くんだと思ってた~」とミモロ。実は、茶室や立派な日本庭園などに使われる石は、天然石。歩きやすいように平らな飛び石も、さまざま形の石の平らな面を使っています。もちろん人工的に加工した薄べったい石を使うところもあるでしょうが、本来は、自然の趣を大切にするもの。

「でも、飛び石って、地面の上に置かれてる感じだよ~」とミモロ。それは間違い。置かれているというのではなく、地面に埋め込まれているのです。つまりゴロンとした形の石の上の部分、一部が地面から出て、それを踏んでいるわけ。
そのため、飛び石の石据え作業は。穴掘りから…
石の大きさを考慮し、地面に出る部分を計算し、掘る深さを決めます。

「穴を掘るって大変~」とミモロ。ツルハシで硬い地面を崩して、シャベルで土を掘り出します。
「よくテレビのサスペンスドラマで、死体を土に埋めるって場面あるけど、人を埋める大きさの穴を掘るって、すごく大変で、ひとりでシャベル1本でできる作業じゃないね~」とミモロ。そう・・・ネコ1匹の穴ならそれほど大変じゃないだろうけど…「え?なにそれ~」と震えるミモロ。

穴が掘れたら、そこに石を向きなどを考慮して配置。平らな部分が水平になるよう、水準器で計測しながら、土の量などを調整します。
 

「わ~飛び石、ひとつ配置するのも大変な作業なんだ~」とミモロ。何気なく踏んでいた飛び石。それを作った人への敬意がいっそう。


飛び石の石据えの次は、つくばいの石据え作業へ。
 

「う~腰が痛い~」と馴れない作業に、ミモロはグッタリ。(ほとんど穴掘り作業しかミモロはできませんでしたが)

「日本庭園の石庭やお城の石垣、ピラミッドや万里の長城を作った人って、すごいね~」と、石据え作業を体験し、改めてその作業に従事した人たちを尊敬します。

飛び石への見方が変わった経験でした。



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