8月15日、ミモロは、「NPO法人京都観光文化を考える会 都草」の募集で、「山村都市交流の森」が主催する「花背松上げ見学」のバスツアーに参加しました。
花背は、京都の北、鞍馬から、九十九折の山道を経て、若狭街道沿いにある山里です。集合場所の国際会館駅から、バスで約1時間ほど掛かります。
「花背松上げ」は、愛宕信仰に基づくもの。寛永17年(1640)から続く伝統行事で、愛宕神社に祀られる鎮火の神、迦具槌命(かぐつちのみこと)への聖火奉納の行事です。京都市無形文化財指定を受けていて、ミモロは、一度は見たいと思っていたもの。「でも、ひとりで出かけるのは、ちょっと大変…」夜21時から始まる行事を見学すると、帰りのバスがありません。だから、ツアーに参加するのが、おすすめです。
バスの中で、松上げに使われる松明を見せてもらいました。
ヒノキを束ね、紐をつけた松明に火をつけて、大きく振り回し、20メートル上のカゴの中に投げ入れるもの。「これ、投げるの…」と、不思議そう、その様子がよく理解できないみたい…。
「ミモロちゃん、松上げに参加する人のかっこしてきたんだ…」と、都草の坂本理事長。
「はい…」「でも、ミモロちゃん、女性は参加できない決まりなんですよ」と…昔ながらの神事には、一切女性がかかわることはできません。「あーそうなんだ~。がっかり…」と、ミモロ。でも、祭りには、ふさわしい姿で、ツアー参加者には、「かわいい…」と言われ、「着てきてよかった~」と内心思うミモロでした。
「わーここが花背…」昔から林業が盛んな花背…神社やお寺を建てるのに使う木材を、切り出した場所です。
「自然が、いっぱい…ここも左京区なんだよね~」そう、花背もミモロが住む岡崎エリアと同じ左京区です。ミモロが住むのは、左京区の最南端、そしてここは、左京区でも最北端のエリアです。「左京区って、広い~」
バスを降りたミモロたちは、「山村都市交流の森」でひと休み。
ここは、山村と都会の文化および人の交流を図る施設で、多目的ホールや宿泊施設が整備され、約1000ヘクタールの敷地には、森林公園や散策路などがあります。
「今度、泊まりに来ようかな~。だって、ここはかなり涼しいもの…」と町の暑さとは違い気温も低め。
ロビーで今日の予定などの説明を聞くミモロ。
21時に始まるまで、まだかなり時間があり、まずは、「松上げ」の準備などを見学することに。
「松上げ」が行われるのは、川沿いの灯籠木場と呼ばれる広場。そのそばの建物の中で、松明の準備が進んでいました。
この日は、あいにくの雨模様。降ったり、止んだりと、不安定な天気です。細く割られたヒノキを束ねた松明に、雨避けのビニール袋がかぶされています。
「これ、松上げするとき、鳴らされる太鼓…?」
使い込まれた太鼓が、松明を投げるリズムを打ち、雰囲気を盛り上げます。
さて、松上げの会場準備も急ピッチで進んでいるよう。「松上げ」は、長さ20メートルを超えるヒノキの大木の灯籠木の先端に取り付けられた、竹で作った直径2メートル、深さ1.5メートルの大きなカゴ目がけて、松明を投げ入れます。「あのカゴの部分に松明を投げ入れるんだって…。なんか玉入れみたい…」 まだ灯籠木を立たせるには、時間がかかりそう。
そこで、少し離れた場所にある愛宕社を祀る、古刹「春日神社」へ行くことに。
「待って~」とみんなのあとに続くミモロ。
「ここで松明の種火をいただくんだって…」歴史を感じさせる社です。
神社には、大きなイチョウの木と、それに寄り添うように楓の大木が。
「これ、縁結びの木?」特別、そうは言われていないようですが、そう思いたくなる大木です。
「ほんと、のどかな景色…」でも冬は、結構雪が積もる山里。目の前に広がる農地は、だれでも利用できる「市民農園」になっています。
これも、農業従事者不足の解決策のひとつ…。都会の人には、好評で、週末は、野菜を作る人たちで、にぎわうそう。
*市民農園のお問い合わせは、京都市北部農業振興センター 電話075-493-6660へ
「まだ、夜まで、かなり時間あるね~」。ミモロは、都草のツアーの人たちと、森の散策に出かけることになりました。
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