京都の町から、西に車で約30分。JRや阪急電車の最寄駅からは、バスも運行されている「善峯寺」。
京都好きなら、一度は参拝したいお寺です。
山門から入山したミモロは、山の斜面に点在するお堂を参拝しながら、境内を巡ります。
「うわ~ここの眺めもすごいね~」

「なんかすごく深い山に入ってるみたい…でも、京都の町からもそんなに遠くないんだよね~車なら・・・」
ミモロが、次に訪れたのは、山のかなり上の方にある「薬師堂」です。

この「薬師堂」のご本尊は、別名「出世薬師如来」と呼ばれ、特に女性にとってありがたい薬師様。
それは、徳川五代将軍綱吉の母となった桂昌院。京都の八百屋の娘として生まれたお玉(後の桂昌院)は、父の死後、しばらくここ「善峯寺」に奉公に上がります。そこで縁あって、下級武士の本庄家の養女となります。その後、公家出身の尼僧の侍女となり、そのおともで、江戸城へ上がります。この尼僧こそ、三代将軍家光が夢中になり、尼僧から側室にしたお万の方。侍女であったお玉は、そのまま江戸城で暮らし、なんとか家光に見染められて側室になります。その陰に春日局の力が働いていたといわれます。
つまり、お玉にとって、ここ「善峯寺」に奉公に来たのが、出世人生のスタートになります。
「もしかして、ここって、すごいパワースポットなんじゃないの~」と目を輝かすミモロです。
やがてお玉は、男子を出産。それが5代将軍綱吉です。4代将軍の家綱は、綱吉の腹違いの兄。家綱な急逝した後、ついに息子が将軍に。生母のお玉は桂昌院となり、大奥のトップに上り詰めます。
しかし、綱吉は子供に恵まれず、桂昌院は、仏に深く帰依し、生き物の命を尊ぶ「生類憐みの令」を発令します。
「犬が大事にされたんだよね~。ネコも大事にしたのかな~」


それと共に、桂昌院と綱吉は、いろいろな寺院の復興に尽力します。京都では、善峯寺をはじめ、清凉寺、乙訓寺などを再興させ、また奈良でも春日大社、法隆寺、唐招提寺、新薬師寺など多くの寺院が、支援を受けています。
いうなれば、桂昌院は、日本の文化財保護を積極的に行った人でもあるのです。
「へぇ~桂昌院さんへの見方変わるね~偉いんだ~」とミモロ。まぁ、それも息子綱吉の子供を願う母心かもしれませんが。
ともかく、ここ「善峯寺」は、桂昌院と深い縁があるのです。

「すご~い」

「京都って、ホント盆地なんだ~」家々を取り囲むように連なる山々が続きます。
さて、今はサツキが美しい「善峯寺」ですが、ここはアジサイの名所としても知られます。
約3000坪のあじさい苑には、さまざまな種類のアジサイ約1万本が、山の斜面を彩ります。

「まだ、大きなお花、咲いてないね~」

「ここ、みんなアジサイじゃないの~」とミモロが見る下の方に、あじさい苑が広がっていました。

ミモロは、あじさい苑の上の方にある「幸福地蔵」にも参拝。


このお地蔵さまには、自分以外のしあわせを願います。「ねぇ、ミモロのしあわせ祈ってね!」と見つめるミモロ。
はい、もちろん・・・。ミモロは、だれのしあわせ祈るの?「ヒミツ~」

雄大な景色を望む「善峯寺」。
「アジサイは、6月中旬ごろから咲きますから、またいらしてくださいね~」と山門のところの方に…。
なんでも雨の日も、しっとりしてアジサイ見物には、いいのだとか。
「きっとすごくキレイだよ~。見たいなぁ~」と、お願いするような目で、じっと見つめるミモロでした。
*「善峯寺」の詳しい情報はホームページで

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