ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「知恩院御影堂の平成大修理」。着々と進む修理の現場を見学。

2017-03-27 | 寺社仏閣

3月に東山エリアをライトアップする「東山花灯路」で、「知恩院」を参拝した人、限定で開催された特別企画「礼拝してみよう!お坊さんと一緒に」に参加したミモロ。

非公開の「大方丈」で教えていただいた、最高の礼拝「恭敬礼拝(くぎょうらいはい)」を体験したり、木魚念仏を唱えたり、お抹茶をいただいたり、お坊さんのお話を伺いながら、普段したことがない貴重な体験をしたミモロたち。

さて、最後に希望者は、現在進行中の「御影堂の平成大修理」の現場を見学させていただけることに。
「もちろん参加者全員希望しました。もちろんミモロも…」
一行は、グルリと囲いをされている現場へと向かいました。

「平成の大修理」は、平成23年、法然上人800年大遠忌の記念事業として、重要文化財の「集会堂」と国宝の「御影堂」が行われています。

すでに「集会堂」は、完了。現在は、平成31年の完成を目指し、「御影堂」の大修理が進んでいます。
「わ~まだまだ完成まで時間がかかるんだ~。そんなに修理する場所あるの?」と、ミモロ。

「知恩院」は、文暦元年(1234)に源智上人が、法然上人の遺骨を安置し、仏殿、御影堂、総門が建てられてから何度も焼失し、その度に再建されます。寛永10年(1633)の火災で焼失した「御影堂」は、徳川家光により6年かけて再建され、現在に至ります。再建以来、3回に渡り大修理が行われ、最近のものは、明治43年でした。
「え~最近って言っても明治時代なんじゃない~それじゃ、傷みもでるよね~」とミモロ。以来、大きな修理は行われず、今回の平成大修理を迎えたのです。

ちなみに日本屈指の大きな木造建築である「御影堂」は、平成14年に国宝に指定されました。

いよいよミモロたちは、修理現場に入ります。「ここ、なかなか見学できなんだ~」と、嬉しそうなミモロ。
現場に入るには、全員ヘルメットをかぶります。
 
「大きすぎる~」残念ながらミモロに合うサイズのはないので、特別にヘルメットなしで…。

お坊さんの案内で、階段をのぼります。
「3階まで上がるの~」
現場には、エレベーターもありますが、足に自信がある人は歩きます。
 
途中、木くずが入った袋など、進行中の様子を見ながら上へ。天井を支える柱や梁がいっぱい。その姿はまるでアートです。

「うわ~大きい~」

「御影堂」の屋根のレベルの高さに組まれた足場から眺める景色は、まさに圧巻。
 
「ここに雪が積もったらジャンプできそう」とミモロ。屋根の大きさは、まるでスキーのジャンプ台を想像させます。
修理では、屋根瓦を全部卸、屋根を支える骨組みを強化し、再び瓦を葺きます。
瓦の枚数は、約9万枚。その半分を今回新調しなければならなかったそう。

現在、着々と屋根の修復作業が進行中。
「この高さで御影堂が拝見できるのは、今年限りです。まもなく屋根ふきが終われば、この足場は解体されますから」と説明。「よかった~今、見られて・・・感激!」とミモロ。

足場から下を見ると、鬼瓦の姿も

こんなに細部まで見られるのは、今だけです。

「ほんと、すごいね~」と、その大きさに圧倒されるミモロ。

なにせ間口45メートル、奥行き35メートルというスケールですから・・・・


その大きなお堂をすっぽり包み込む仮設建物は、遠くからでもよくわかるほど。
「やっぱりここからの眺めいいね~」

この眺めは、足場がなければもう見られないもの。
ミモロたちは、「御影堂」の大修理の完成を祈りながら現場を後にしました。

「今日はお世話になりました。すごく興味深いものばっかりでした。参加できてよかった~。どうもありがとうございました」と挨拶するミモロ。
「ようお越しくださいました。またお詣りにいらしてくださいね」と。

「ホント、楽しかった~」と興奮さめやらぬミモロは、お寺を後に。
「あ、桜咲き始めた~」
 

いよいよ京都の桜の開花もはじまりました。

知恩院」の詳しい情報はホームページで


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