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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

誰でも参加できるお茶会。「有斐斎 弘道館」で開催されるさまざまなイベント。春は、お菓子がいろいろ

2015-03-13 | イベント

京都御苑の西側、ブライトンホテルにもほど近い場所にある「有斐斎 弘道館(ゆうひさい こうどうかん)」ここは、江戸時代中期、京都を代表する儒学者 皆川わきえんが創立した学問所だったところ。風情ある日本家屋と庭園をもつ場所です。2009年、この場所にマンション建設計画が持ち上がり、その歴史的意味の深い場所を保存しようという声があがり、2013年に、公益財団法人を設立。以来、歴史的な建造物などを保存すると共に、現代における学問所を目指し、さまざまな文化活動を行っています。
  
以前にも、クリスマスの茶会にお邪魔したことがあるミモロ。今回は、「祥春菓祭(しょうしゅんかさい)」と題された「お菓子の力」とテーマにしたお茶席とトークショーが行われました。

お茶席は、3か所。職人、研究者、作家の面々3人が、それぞれ空想の中で、個性的なおもてなしをするという趣向です。
まず、訪れた茶席は、郷土菓子研究家の林周作さんのお席。
  
京都生まれの林さん。地元のパン屋さんに勤務後、郷土菓子の魅力にはまり、世界各国の郷土菓子や料理を食べに、ユーラシア大陸を横断したり、32か国の国々へ旅をなさったそう。その旅を本にまとめられています。
今回は、アゼルバイジャンというカスピ海沿岸にある国のお茶会です。ロシアとトルコ文化の影響を色濃く残す文化をもつ国。「へぇーそこの人たちって、紅茶が好きなんだ~」濃いめの紅茶と、キンカンの砂糖煮がミモロの前に…。
「いろんなお茶の習慣があるんだね~」と。甘い紅茶とキンカンを頂き、寛ぐミモロでした。

さて、次は、老舗の「有職菓子御調進所 老松」のご主人、太田宗達さんとお席です。
   
灯りを落とした茶室の中で、春の訪れを感じさせる床の間飾りが印象的。
僧侶姿の太田さん、そしてお点前は、農家の女性のスタイルの外国人の方。
 
「なんか、すごく個性的なお茶席…」お茶席と一口に語れないほど、京都では様々なスタイルのお茶席があるのです。
「つまり、おもてなしの心がお茶を通じて届けばいいんだって…」と。ついお茶席というと、しきたり、決まり事の多い堅苦しいものと思いがちですが、なかなかどうして、京都のお茶席は、実に、さまざまなスタイルがあり、もちろん茶人として修業した人だけでなく、お茶を愛する人たちが、自由な発想で、それぞれのお茶席をもつということも、よく行われます。

これは、京都のお茶文化の深さを物語るもの。お茶席に並ぶ人も、自由な服装で、リラックスしてお茶の時間を楽しんでいるのです。

さて、最後に訪れたのは、和菓子作家の杉山早陽子さん。さまざまな素材や作り方を研究され、独特の創作和菓子を発表なさっています。
この日のお菓子も個性的…。
「なんだろ?チョコレートケーキかな?」
「あんこの味がする…でも、ちょっと違う…緑の部分は、ふきのとうだ~」今まであまり食べたことのないお味のお菓子。ミモロは、興味津々です。
  
「お菓子には、今回中国茶をあわせました」と。「紅茶、抹茶、中国茶…いろんなお茶が楽しめちゃった~」とミモロ。

この日は、終日雨模様…庭の苔がいっそう緑鮮やかに…。


ここ「有斐斎 弘道館」では、毎月、お茶をテーマにした文化講座や茶道体験など、さまざまな文化活動が展開されています。ぜひ、ホームページでご確認ください。京都の旅のひとつの楽しみに、参加してはいかがでしょ。京都の地元の人たちとの交流など、名所観光だけでは得られない思い出深い体験に…。春、京都では、いろいろな場所で、お茶席が設けられます。

「今度、ミモロもお茶席設けて、おもてなししようかな?」と…。ミモロ好みのお茶席ってどんなでしょ?

*「有斐斎 弘道館」の詳しい情報は、こちらから

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