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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

葵祭の近づく京都。下鴨神社で行なわれた斎王代の禊の儀

2011-05-07 | 旅行
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5月になると京都の町は、葵祭の話題が、人々の口に上がります。

そもそも葵祭は、賀茂祭といわれた祭りで、起源は、なんと飛鳥時代まで遡る
朝廷の格式ある祭り。国内が、災害に見舞われた年に、賀茂の神のたたりを鎮めるために始まったのです。

5月15日に京都の町を巡行する古式豊かな行列が、葵祭と思われがちですが、
実は、その日の前に、流鏑馬(やぶさめ)、牽馬の儀(ひきうまのぎ)、走馬の儀(そうまのぎ)など馬を走らせるさまざまな儀式が行なわれます。

それは、馬を走らせることで神のたたりを鎮めたことに由来するから。

馬が、疾走する勇壮な姿は、生命力の象徴なんだそう。


そして葵祭といえば、平安時代を彷彿とさせる雅な装束の行列。
京都の初夏を美しく彩る風物詩です。


さて、そんな祭りの
いにしえの優美な装束を纏った人々の中でも、ひときわその美しさが際立つのが、
代々、皇女がつとめた神に仕える斎王です。
今は、一般から選ばれた未婚の女性が、その代わりである、斎王代として登場します。

5月15日、京都御所から、下鴨神社を経て、上賀茂神社まで進む行列「路頭の儀」は、葵祭のハイライトのひとつ。まさに王朝絵巻さながらの景色を見ることができます。


皐月の爽やかな風が吹く5月4日、
ミモロは、15日に先立ち行なわれる「斎王代御禊の儀」を見るために、
午前中に下鴨神社に出かけました。

境内は、すでに大勢の人が、行列の来るのを今か今かと待っています。

ミモロもその人の中に。しばらくすると風にのって、雅楽の音が聞こえて来ました。
「あ、やってきたみたい・・・」


ミモロの前を、古式にのとった装束の人が、次々に現れます。

やがて、行列も半ばにさしかかる頃、
「キレイなお姫様が来る」


ミモロの前を、女官に伴われた斎王代が、しずしずと進んでゆきます。


「なんて優雅なんだろ・・・」ミモロは、ただ見蕩れるばかり。

斎王代が過ぎてからも、女官たちが大勢続きます。
「平安時代にタイムトリップしたみたい」


行列の人たちは、装束のどこかに、緑色の葵の葉をつけています。
葵は、邪気を払うものと言われ、それを身につけることから、
葵祭と言われるのだそう。



ミモロは、列を見送ると、急いで本殿の前のスペースに向かいます。

「ここで、また斎王代に会うの!」
そういうと、人垣に加わり、見る場所を確保しました。

「早く来ないかなぁ・・・」ミモロは、待ちきれない様子。
その間、斎王代は、下鴨神社のお水で、身を清める禊を行なっています。
これが、今回の祭事のハイライトです。

もうすぐ、また斎王代に会えるわよ。もうちょっと待ってましょうね。ミモロ・・・。



旅のポイント:今年のゴールデンウィークは、例年より、観光客がかなり少なめ。
海外からの団体客がいないのが、その大きな理由とも。ゆっくり京都見物をするなら、今が狙い目。ぜひ、1泊でも京都へ来てはいかがでしょう?新緑の京都の美しさを、存分に楽しむことができますよ。




コメント (2)
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