ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都・建仁寺で、書家、金澤翔子さんとお母様に出会う感激のひととき

2011-05-14 | 旅行
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京都・建仁寺で開催された書家、金澤翔子さんの作品展を訪れたミモロ。

そのパワーあふれる書を見ていたとき・・・・
「あ、かわいいクマちゃん」と翔子さんが、ミモロに気づいてくれました。

そばにいらした翔子さんのお母様に
「どうぞ、近くでお話してください」と促され、ちょっと恥ずかしいそうに
翔子さんのそばへ。

「はじめまして、ミモロです」と、まずご挨拶。
「よくいらっしゃいました。かわいいクマちゃん」と翔子さん。
「あのネコなんですけど・・・」小さく答えるミモロです。


「カワイイ!カワイイ!」と何度も言って、抱きしめてくださり、
ミモロはすごく嬉しくなっちゃいました。
「翔子さんの手って温かい・・・」

ミモロをやさしく、いとおしそうに抱く翔子さんの手の温もりが、
ミモロの心と体に伝わってきます。


ミモロを抱く翔子さんの手は、とても小さくて、柔らかです。
この手のどこに、あんなパワフルな書を書くエネルギーがあるのだろう・・・。
それがとても不思議です。



上手に書こう、人から誉められよう、そんな思いが一切感じられない書。
そんなひたすら書くことに没頭し、ただ自分の思いを表そうする
翔子さんの書は、見る人の心を揺り動かし、何か忘れていた大切な思いを、
再び甦らせてくれるよう。

他の人に比べたら、小さくてか弱い体。でも、そこに神様は、
他の人が持ち得ない大きなパワーを授けてくださったのでしょう。

「翔子には、天使が降りているんですよ」そうおっしゃるお母様、泰子さんの言葉に、
深く頷いてしまいます。大きなパワーが翔子さん、そして泰子さんにも
絶対に降りているのです。


「大きくて、あったかくて、すてきなお母さんだね」とミモロ。

翔子さんの素晴らしさに気づき、それを伸ばすことに邁進なさった泰子さんの姿にも、
深く心を打たれます。

会場に、同じダウン症の3歳くらいのお子さんを連れた若い両親が
訪れていました。そのお子さんを抱きながら泰子さんは「いい子ね。いい子ね」と
何度も言葉をかけていました。どれほどその言葉が、ご両親の心に励みをもたらしたことでしょう。


翔子さんの「風神雷神」の書は、俵屋宗達の屏風絵に通じるものがあります。
「何も見ないで、書いた」という書は、まるで俵屋宗達が感じ、表現したと同じような
感覚が、翔子さんにも乗り移ったとしか思えないもの。

「神様ってスゴイ!」ミモロは、ただただそう思うばかりです。



東日本大震災被災者の方の心に寄り添う翔子さんの心。
それは、被災者の方々を励ますことはもちろん、それを目にすることができた
人々すべての心に、強くやさしく寄り添っているのを感じます。

旅のポイント:「金澤翔子」さんに関するより詳しい情報などは、「ダウン症の女流書家金澤翔子」で。


コメント (3)
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