お隣のＳさん

月曜の朝は、いつも可燃ごみを出します。

最近、この地域ではお昼頃に収集車が来るので
ゆっくり出すことができます。

私の朝はのんびりで、まず家の中の片付け、そうじ、
そして最後にごみ出しにいきます。

次に向かうのは、Ｓさん宅。

Ｓさんはうちの南隣りになりますが、
ごみの収集所に一番遠い場所です。

ぐるっと回らなければいけないので大変だと思っていました。

特にここ何年かは、ご夫婦とも体を悪くされ、
ヘルパーさんの助けを受けて、
なんとか生活されているような状況です。

それを知ったのは、去年のことでした。

たまたま家の裏で片付けをしていた時、
ご自分から、
病気をして不自由になったことを話してくださいました。

それ以来、ごみ出しくらいは・・・と思い
お手伝いさせていただいているのです。

今日行ってみると、ご主人が近い収集所に出してしまったそうで、
もうありませんでした。

ところが、
「まあ、あがってお茶でも飲んでいってください。」
と、しきりにすすめてくださるので、
おじゃまさせていただきました。

「もう、何十年も隣に住んでいるのに、
　こういうこともありませんでしたね。」と、ご主人。

確かに、ここは都会というほどのところでもないけど、
お互いお隣どうし、深い交わりはありませんでした。

ご病気のため、言葉がはっきり発音できない奥様も、
一生懸命話しかけてくださいます。

体が不自由なため、気持ちまでも暗くなってしまいがちなお二人のようですが、
なにかもっとできることがあるような気がしてきました。

いつも歌っている賛美歌も聞いてくださっているようでした。

短い時間でしたが、心の通じ合う時が持てたことを心から感謝しました。

隣人のＳさんのために何ができるのか、
主の導きをいただきたいと思います。