熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

国会改造

2013-08-08 09:23:15 | Weblog
小堀雅裕「国会改造論ー憲法・選挙制度・ねじれー」を読みました。

参議院選挙で自民党・公明党が大勝して、衆参にネジレは解消しましたが、果たしてこれでよかったのかという疑問があり、この本を読んでみました。

この本には、「なぜ二院制が必要か」「英国的な衆議院と米国的な参議院の折衷(日本の二院制)」「予算を含む財政に関する衆議院の優越が中途半端だった」「両院が別時期に選挙する世界的に稀有な制度」「小選挙区・二大政党制は憲法上無理だった」「適度なねじれと付き合うために」「対立軸なき時代の皮相なねじれの可能性」「選挙に頼りすぎない民主主義を目指して」について分かりやすく書かれています。

本来参議院は、衆議院の暴走を監視・修正するために存在するのではと思っていますので、ねじれは現行憲法で想定されているのではと考えています。

しかし、衆参のねじれの悪い面が強く出ていたので、自民党・公明党が主張した、ねじれ解消を有権者は支持したのでしょうね。

ねじれが解消するということは、与党の政策が参議院のチェックがない、又は不十分な状態で法案審議が進むことになります。

つまり、法案はスムースに両院を通過するでしょうが、与党が野党の意見に耳を傾けないと(現在の自民党の出方を見ているとこの可能性が高い)、参議院の存在価値がなくなります。

長い間、参議院改革が叫ばれていますが、有効な解決策を見出していません。

参議院の存在意義と与党の政策担当能力が試される最後の機会です。

有権者は、与党に丸投げせずにしっかりチェックしていくことが必要です。

特に、与党に投票した有権者は、与党の政策実行結果に対して応分の責任を負いますので、お任せ民主主義ではなく、自覚をもって与党の暴走を阻止して欲しいですね。







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コメント
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