わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

もやもやしないことがもやもやする 研修開発入門を読んで

2014-03-26 07:45:35 | オトナの学び


中原先生の新著「研修開発入門」。
僭越ながら、わたくしの名前があとがきに載っております(≧▽≦)
1年ほど前にインタビューを受けて、あれこれあれこれ語ったことがこうしてエッセンスとして詰まったご本は、それだけでテンションが上がります。
すげー、おっかけだった中原先生のご本に名前!ほてーさんに憧れてギター弾いてた子が同じステージに立っちゃうようなもんだよ。と、周りに自慢しまくり、「これこれ、これ、あたしが言った!」とミーハー全開で読んだ1回目。


2回目は味わって読もうと思ったのですが、これがなんだかするするーーーっと入っていく。
なんでしょ?このもやもやしないすっきり感。


それはたぶん、中原メソッドというか、中原イズムというか、まぁ、とにかく中原先生の言うこと書くこと喋ることにあまりにも触れすぎているからこその理解なんだと思う。
特に「企業内人材育成入門」はたぶん10回以上読み返していて、ここに書かれている理論や考えがわたしの実践のベースになっていたから、ぶれようがない。中原先生の教えをベースに実践してきたわけだから、実践を振り返るツールとしてこの本を読んだときには、たどってきた道をまた戻るような「この景色見覚えある!」って感覚。


理論を得て
実践して
振り返る


この「理論」と「振り返り」が同一人物、同一思考/志向によるものなんだから、しっくりくるのはアタリマエなんだな、きっと。


中原先生ご自身からも
「すっきり読んでもらうことが本書のテーマですので、それでうれしいこと」
とコメントいただいたので、それでよいのだと思います。


がががが、「もやもやしたことをそのままにしない」「もやもやしたことをコトバにすることが学び」という中原イズムが染みついているので(笑)、逆にもやもやしないことが、とーーーーってももやもやするのです(*_*)


そして、基本的にネガティブで批判的省察というか、好物は「内省」なわたくしですから、この”もやもやしない”状況は、もしやわたしの読み方が浅い?間違ってる?と思ってしまうのです。めんどくさくてごめんなさい。


そんなことを逡巡しながら、ふと思ったことがあります。


この本のインタビューを受けたときはまだサラリーマンでした。インタビューの依頼を受けたことを時の上司に相談したら「今までの実践を形に残す作業なんだから喜んで受けてきなさい。本ができたらちょうだい(笑)」と言ってもらったわけです。


サラリーマン時代のわたしは、勝手に学んできたことを、たまたま仕事=職務で生かせる環境にいたこともあって、どんどんと実践していました。
なので、このインタビューはひめ個人に対するインタビューでもありましたが、組織の命を受けて研修や人材開発携わっているひめに対するインタビューでもありました。(あとがきには所属もなんにもなく、フリーですが)
上司は、カイシャの名前は出しても出さなくてもよいし、お前個人で受けてくればよい、と言ってくれましたが。


そして、本ができて、舞い上がって、親戚やともだちに送っちゃおう!と妄想炸裂し始めたときに、ふと思ったのです。


個人で受けたインタビューかもしれないし、カイシャの、というよりも個人のノウハウをお伝えしたかもしれないけれど、実践の場は間違いなく「会社」であったわけで、カイシャに還元するべきなんだろうな、と。


けれども、辞めたカイシャに送った先は、かつての同僚でとある部門で人材育成に関わっているおともだちに、でした。


なぜか?
それは彼女にも言ったのですが、
本来は会社に還元すべきものなので、送り先としては所属していた経営企画室宛、もしくは後任宛が正しいんだと思います。人事異動があって、すでにわたしの後任は別の人になっていたこともありますが、そうしなかった。
経営企画室に送ったら、きっと、ハウツー本として読まれてしまっておしまい、なんだろうな、それじゃあ寂しすぎる。この本はノウハウが詰まっているけれども、どうやったら人は学ぶのか、学びたいと思うのか?を真剣に考えて、学ぶことは楽しいことなのだよ、というメッセージが込められたものだと思ったからです。


人材育成はなんのためにやるの?
この問いに明快に答えられる人はいるんだろうか?経営学的には企業の成長のため、となるんだろうけど、わたしは、組織ではたらく人が元気になることだと思っている。青臭いけどね。
学ぶこと、自分で考えることは、行動を変える。それはきっと楽しいことだし、元気になることだと思う。
だから、ノウハウだけをつまみ食いするようなことはイヤだったんだよね。多くの人材開発担当者は志高く、自社の人材育成はどうあるべきか、どうしたら、従業員が元気にいきいきと働き生活できるか、を考えていると思う。
世の中の人材開発担当者が、学ぶことは楽しいことだよ、と伝えられたら、もっともっと素敵な世の中になるような気がするんだよねー。


というわけで、わたしも学びに出ようかとそろりそろりと考え始めております。春だしね、がんばろ。
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