懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

寒天、ゼラチン、アガー

2019年12月28日 | グルメ
年末、介護でお菓子作りをした。爺さん婆さん、介護スタッフがエプロンを付け三角巾を被り菓子作りだ。日本には便利な言葉がある。馬子にも衣裳である。

柚子の入ったゼリーを作った。材料はゼラチンを融かし柚子の汁と皮、砂糖などを加え冷蔵庫で冷やした物。
凝固させる材料を調べてみた。寒天、。ゼラチン、アガーと出てきた。
寒天は漁港に行くと天草を干しているのをよく見た。ところてんや水羊羹をよく作っていたので馴染みがある。ゼラチンは何を原料にしているのか知らなかった。
寒天とアガーは海藻などの植物性で溶かすのに90℃以上に加熱して溶かし、固まりだすのが50℃以下だそうだ。
ゼラチンは動物性たんぱく質でコラーゲンと呼ばれている。豚の皮や骨の髄から抽出するそうだ。接着剤に使われる膠(にかわ)と同じ原料だ。
魚の煮凝りも同じたんぱく質で汁に溶け込み気温が下がると汁が固まる。
ゼラチンは30度以上で溶ける。15℃程度で固まる。

人間は自然界の中から凝固するもの探し求めたのだ。

5年ほど前に、NHKの時代劇で9回連続の番組に「銀二貫」という番組があった。
寒天が出てくる番組だった。
天草の卸商の主人(津川雅彦)が、天満宮に銀二貫を寄進しようと歩いていたら親子の侍に、刺客が切りかかり父親は殺される。子供を助けようと銀二貫を差し出し命乞いをする。その子供は天草商の丁稚として育てる。
その子供は成長して糸寒天を作り、大豆と寒天で羊羹を考え潰れかかった店を立て直す。
二十年後に侍が店に来て刺客として侍を殺したが権力争いでの悲劇と銀二貫を返しにくる。その侍も病気で命もいくばくか。助けた子供に店を継がせ主人も亡くなる。商売も繁盛し銀二貫をやっと天満宮に寄進する。
あの頃はまだ津川雅彦も存在感のある演技をしていた。

余った干し柿で干し柿羊羹を作った。干し柿の種を取りミキサーで細かくして寒天を溶かして干し柿を入れ冷ました。作ったものの子供や家内も手を付けない。仕方なく一週間かかり自分で食べた。不味くは無かった思うが