榊は神棚に飾る。神社に奉納するのも榊である。
仏壇に飾るのは樒である。
樒は強い毒があり実を食べて死亡し例もある。
榊の代用にヒサカキを使う地域もある。ヒサカキは仏壇に使うところもある。
双方、照葉樹のため寒い地域には自生していない。
東北などはヒサカキを使う事が多いと書いてある。
家内は遅いなりにランニングをやっている。標高200メートルを登っていく。下から往復10キロのコースになっている。墓地公園になっていて、四季折々の花が咲く。墓地公園の生垣に樒を植えている。それをランニングや散歩に行った人が折って持ち帰り仏壇に飾るという話をする。それは泥棒だろう罰が当たるよと言った。金を出して買うべきだろう。
うちでは樒は今のところ使わないが榊は使う。35年前に苗を買って植えたが成長が遅く枝を切り神棚に挿したら裸になってしまう。35年経過したら背丈も4メートルくらいになり枝も沢山でてきた。まあ肥料をやる訳でなく植えっぱなしだ。
榊も樒も自分の家のを使う人は、それだけの歴史を積んで来たのだ。
ヒサカキはどこの山でも見つける事が出来るが、榊も樒も自生しているのを見た事がない。
健康ならば山歩きに合わせて自生する木を探すのも面白い。
柊やモッコク、モミジ、紫式部は見つける事ができまた。
京都の右京区に越畑という茅葺民家の残る集落に二度行った。(にほんの里100選)
その隣の集落は樒原という集落である。樒が自生しているのか、更に車一台が通れる細道を北嵯峨野に走る途中に愛宕神社(愛宕神社の本宮)がある。ここの神社は樒を飾ると書いてある。