懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その27 「機関区 給炭設備」 直方機関区

2013年08月29日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所  福岡県直方市 筑豊本線直方機関区

今回から機関区の給炭設備を二回にわたりお送りします。

蒸気機関車の廃止に伴い不要になった設備があります。
その多くは蒸気機関車廃止後に撤去されました。
蒸気機関車廃止で撤去された設備
1.機関庫
2.給水塔
3.給水設備
4.給炭設備
5.炉内掃除、灰処理設備
6.ターンテーブル(転車台)

給炭設備も撤去された設備のひとつ
いずれなくなるであろうと給炭作業と設備を撮影した。
こんな産業近代化遺産になるような設備はこまめに撮影すべきであった。
40年以上経過して初めてあの時撮っておけばよかったと思うのだ。
しかし、ネットを見ると世の中には将来を見通して細かく撮影していた人がいるものだ。

直方機関区の給炭設備は石炭の使用量が多く省力化されていた。鳥栖機関区にも同様の設備があった。
貨物列車で石炭が運ばれ貨車の石炭を地下のコールバンカーに落す。レールのは網の張られた地下ピットになっている。地下のコールバンカーの石炭をバケットコンベアーですくって
上のポッパーまで運ぶホッパーの石炭を蒸気機関車のテンダーに落し積載する。
昔は人力でスコップとモッコ積んでいたものと思う。
昭和40年代になると機械化が進んできた。
蒸気機関車に使っていた石炭は豆炭に加工したものを使っていた。
採掘した石炭は大きさにバラつきがあり粉もあるので空気がうまく通らず燃焼が悪いので同じ形状の豆炭をつかっていた。