道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

11/14 「飛鳥鍋」と「田川ホルモン鍋」

2012年11月14日 | 鍋料理

【飛鳥鍋】

「飛鳥鍋」とは奈良地方の郷土料理。鶏ガラの出汁とともに、牛乳を加え、まろやかさとコクを加えるもの。具は普通の鍋料理と同じ。
好みでネギやショウガを加えたり、片栗粉を水で溶かして加えて、汁に少しとろみを加えて食べることもある。
飛鳥時代に唐から来た僧侶が、寒さをしのぐために山羊の乳で鍋料理を作ったのが始まりとされる。

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【田川ホルモン鍋】

「田川ホルモン鍋」はかって筑豊最大の炭鉱として名をはせた福岡県田川市で生まれた鍋料理。ヘルシー&スタミナ料理である。その特徴は、秘伝のタレで下味をつけた新鮮なホルモンをたっぷりの野菜を、中央がくぼんだ独特の鍋で炊き上げる点にある。
ス-プを加えず野菜の水分だけで炊き上げることで、ホルモン本来の旨味が凝縮し濃厚な味わいになる。
歴史は50年以上前に遡り、当時の苛酷な労働に従事していた炭鉱マンたちの貴重な栄養源であった。
最近では、コラ-ゲンたっぷりのホルモンとたくさんの野菜が一度に味わえるという理由で、女性に人気の鍋料理となっている。また田川ホルモン鍋の普及を目的に、市内では「田川ホルモン喰楽歩」が結成され、その会員になると、市内8店舗でサービスが受けられる「田川ホルモン喰楽歩カ-ド」の発行も行っている。

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11/13 「しゃぶしゃぶ」と「湯豆腐」

2012年11月13日 | 鍋料理

【しゃぶしゃぶ】

「しゃぶしゃぶ」は、ごく薄く切った肉を、食卓の専用鍋に煮え立て、出汁に数回くぐらせ加熱し、野菜・豆腐・葛切りなどの食材を煮込んだものと共に、タレにつけて食べる日本の鍋料理である。タレはごまダレとポン酢が一般的。
肉は主として牛肉であるが、その他豚肉、鶏肉、またフグやタイ、ズワイガニなどの魚介類も用いられる。牛肉を用いたものを「牛しゃぶ」、豚肉を用いたものを「豚しゃぶ」とも言う。生肉として食せるグレ-ドの鮮度の肉を使用する。
各地の「しゃぶしゃぶ」として有名なのは、北海道の「タコシャブ」や「ラムシャブ」、「キンキしゃぶ」、名古屋では「鶏しゃぶ」、富山県ては「鰤しゃぶ」、鹿児島県では「黒豚しやぶ」などがある。
「しゃぶしゃぶ」の名称は、1952年に大阪のスエヒロが、自店の料理として出すときに命名したもので、これが始まりとされている。「しゃぶしゃぶ」専用調理鍋の中央にある煙突状の円筒は、開発当時七輪で鍋を加熱した際に要した排気経路である。鍋の直径が七輪のそれより大きいため不完全燃焼を回避する必要が有り設けられたが、煙突効果によって火力が増強される副次効果も得れた。
「しゃぶしゃぶ」は日本料理であるが、起源については諸説ある。

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【湯豆腐】
「湯豆腐」は、京都を代表する和食の一つ。豆腐を使った鍋料理である。
豆腐、水、昆布だけが材料である。鍋に昆布を敷き豆腐を入れ、温まったところを引き上げてつけダレで食べる。
塩ひとつまみ、あるいは刻んだ大根を入れると豆腐が硬くならず、柔らかいままで食べられるといわれている。ただし、多く投入すると雑味となって湯豆腐ならではの淡味が失われる恐れがある。
また、醤油などで゛予め味付けした吸い物風のつゆで豆腐を温め、そこへ薬味を投じてそのつゆと共に食する方法もあり、そちらは「煮奴」とも呼ばれる、さらに、家庭料理として豆腐と一緒にハクサイや鱈の切り身、しらたきや獣肉などを入れて煮る水炊きに近い調理法もある。
付けダレには、醤油、または醤油・酒・味醂・出汁等を合わせたもの、あるいはポン酢醤油などが用いられ、薬味としてネギ、ユズ、大根おろし、削り節などがよく用いられる。
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11/12 「すき焼き」と「ぼたん鍋」

2012年11月12日 | 鍋料理

【すき焼き】

一般的な「すき焼き」は薄切りにした牛肉が用いられ、葱、春菊、椎茸、焼き豆腐、シラタキなどの具材が添えられる。味付けは醤油と砂糖が基本である。溶いた生の鶏卵をからめて食べることもある。しゃぶしゃぶの薄切り肉は熱湯にくぐらせるだけで食べられるほど薄いが、すき焼きの薄切りはしゃぶしゃぶに用いる肉よりも厚いことが多い。
合わせ調味料の割りしたを用いた甘い味付けの料理の総称として「すき焼き風」という呼称も用いられる。
日本では幕末まで、牛肉を食べることは一般に行われていなかったが、別に「すきやき」と称された料理は存在していた。古くは寛永20年刊行の料理書「料理物語」に「杉やき」が登場しており、こは鯛などの魚介類と野菜を杉材の箱に入れて味噌煮する料理である。さらに。享和元年の料理書「料理早指南」では、「鋤やき」は「鋤の上に右の鳥類をやく他、いろかはるほどにてしょくしてよし」と記述されている。また、文化元年の「料理談合集」や文政12年の「鯨肉調味方」にも具体的記述が見られ、使い古した鋤を火にかざして鴨などの鶏肉や鯨肉、魚類などを加熱する一種の加熱料理であった。他にも、すきみの肉を使うことから「すき焼き」と呼ばれるようになったという説もある。「杉やき」と「鋤やき」が「すき焼き」のル-ツとして挙げられている。

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【ぼたん鍋】

「ぼたん鍋」は、猪の肉を用いた日本の鍋料理。
猪肉は縄文時代からよく食べられていた食材であり、これを具材に加えた鍋料理は日本各地に見られる。「ぼたん」の名は、使われる猪肉を薄切りにし、牡丹の花に似せて皿の上に盛り付ける事に因でいる。
鍋の中で野菜、根菜、きのこ類、コンニャク、麩、豆腐と猪肉を一緒に煮て食べるのが一般的であり、味付けは地方によって異なるが、昆布と鰹節でとった出汁に主に味噌か醤油を入れることが多い。風味付けに日本酒や味醂を加えても良い。江戸風は、割り下に大量の醤油と砂糖を用い、さらに八丁味噌を加えて濃厚な味にしている。
猪肉が入手しやすい岐阜県や兵庫県の山間部で、郷土料理として観光資源化されることも多い。

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11/10 「かじか汁」と「ゴッコ汁」

2012年11月10日 | 鍋料理

【かじか汁】

「かじか汁」は、北海道で漁獲されるカジカを使った鍋料理。郷土料理・漁師料理の一つでもある。
冬の時期に産卵の為、沿岸に寄ってくるトゲカジカを用いる。トゲカジカは、約40センチ位の海水魚ててであり、大型の物は、50センチを超える。体表は粘液に包まれており、名前の通りヒレなどにトゲがある。大きな口、膨らんだ腹、大きなヒレ、短い尾と見た目はグロテスクな魚である。
カジカをよく水洗いする。内臓を取り除き身をぶつ切りにする。内臓は、白子や肝などの部分を主に用いる。雑食の魚のため、胃や腸は下ごしらえが必要である。身は、淡泊で多少骨(トゲ)が多いが鍋物の具材に適している。皮ぎしの身や肝は、特に味が良い。北海道ではあまり美味しくて、鍋ををつつき過ぎて壊してしまうという「鍋壊し」の俗称がある。
大根、ジャガイモ、ニンジンなどと一緒に味噌仕立てで煮る。出汁がカジカから出るために特に出汁汁を用意しなくても良いが、好みで昆布の出汁を使うとより味わいが深まる。

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【ゴッコ汁】

「ゴッコ汁」は、主に北海道で漁獲される魚、「ゴッコ(ホテイウオ)」を使用した鍋料理。北海道の郷土料理として親しまれている。
北海道の渡島半島の漁師・家庭でよく食される。冬の家庭料理である。
ゴッコは、一見フグのような膨らんだ魚で体長は20~30センチほど。身は白身で淡泊な肉で、体表に厚いゼラチン層がある。
海の底に棲む腹部に吸盤を持った魚であるが、産卵のため沿岸近くに寄ってくるので、冬に漁獲量が多い。
内臓を取ったゴッコを一度湯通しして表面のぬめりをとり、表面の薄皮を取り除いてからぶつ切りにする。メスは、卵を持っているので卵と肝を具材にする。昆布の出汁に醤油を加え、豆腐、長ネギ、えのき、大根、生海苔などを入れて煮る。ゴッコから水分が出るため、味付けは濃いめで野菜は少なめにすとよい。ゼラチン層が厚いために人によっては好みが分かれる。なお、吸盤は食べることが出来ないとするレシピも多いが。吸盤も他の部位と同じ食べられる。骨はあるのだが柔らかくて食べることが可能で、ゴッコ汁調理の際、捨てる部位は僅かな内臓だけである。卵を持っているメスの方が高価で、売値ではオスの倍程度むすることが普通である。家庭によっては、味噌味に仕立てたり、ジャガイモやワカメを加えることもある。

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11/09 「がんがん鍋」と「なんこ鍋」

2012年11月09日 | 鍋料理

【がんがん鍋】

「がんがん鍋」とは、赤平名物の豚のホルモンを煮込んだ鍋料理。
炭鉱時代の全盛期である昭和20年代によく食べられていた鍋料理である。当時の家庭の味として愛されいたホルモン鍋を「赤平の食を考える会」が、スト-ブをがんがん炊いて、がんがん煮込んで、がんがん食べて、がんがん語り、がんがん働くという意味を込めて命名したのが「がんがん鍋」。市内の松川寿司が裏メニュ-として提供していたものを赤平の名物鍋にしようと会員が協議会を立ち上げたものである。

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【なんこ鍋】

「なんこ鍋」は、馬の肉や腸を味噌で煮込んだ鍋料理。もつ煮の一種。秋田県が発祥で、空知地方の郷土料理となっている。
「なんこ」とは、馬肉を指すが、現在は空知地方を中心に「馬の腸」の意味で使うこともある。
元来、秋田県阿仁鉱山で食されていた料理であり、北海道の炭鉱の鉱夫にビタミン欠乏症が発生した際、秋田出身の鉱夫により紹介され、空知地方に広まったとされる。祭事などに食べられることが多いが普段もよく食べられている。
基本的な調理例は1,生の「なんこ」を流水でよく洗う 2,「なんこ」を沸騰した湯に入れ、約1時間茹でる 3,水気をよく切って、一口大の大きさに切る 4,柔らかくなるまで、さらに1時間ほど煮る、この時臭み消しとして、ショウガ、皮を剥いたタマネギを加える 5,好みの味になるまで味噌・砂糖などで味付けし、弱火で約30分程度煮込む。
調味料として醤油やカレ-粉、胡椒を若干加えたり、具材としてゴボウ、タケノコ、コンニャクを入れたり、柳川鍋のように生卵でとじる場合もある。そのまま食したり、ご飯の上にかけたり、うどんを入れる場合など様々。地方によっては、汁無しのなんこもある。

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11/08 「はりはり鍋」と「具雑煮」

2012年11月08日 | 鍋料理

【はりはり鍋】

「はりはり鍋」は、鯨肉と水菜を用いた鍋料理の一種。大阪府を中心とした関西地方の料理である。「はりはり」は、水菜の繊維質によるシャキシャキとした食感から来た表現。
一般的な鍋料理と違い、水菜と鯨肉以外は何も入れない簡素な料理である。
かって捕鯨が盛だった時代には、日本では鯨肉は安価で手に入りやすい食材であった。そのため「はりはり鍋」は庶民の素朴な味覚として好まれていたが、商業捕鯨が中止され、鯨肉が入手困難になってからは、代わりに豚肉、もしくは鴨肉が代用されることが多くなった。
昆布で出汁をとった鍋に水菜をたっぷりと入れ、鯨肉の脂身のついたものを薄切れにして加える。煮立ったら、ポン酢で頂く。

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【具雑煮】

「具雑煮」は、長崎県島原地方の郷土料理。
島原藩領だった島原半島一帯で作られている郷土料理で、日常食ではないが家庭では正月はもちろんのこと、その他の祭礼、晴れの日の食事に供される。餅、野菜、肉、魚などの具を種類、量とも多く入れて煮込んだ雑煮である。入れる具の種類などは家庭ごとの差が大きい家庭料理。
島原の乱の原城籠城軍が、農民達に餅を兵糧として蓄えさせて色々な材料を集めて雑煮に炊いたのが起源とされている。これを元に、姫松屋初代糀屋喜恵衛門が1813年に作ったと主張するが定かではない。

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11/07 「牡蠣の土手鍋」と「まる鍋」

2012年11月07日 | 鍋料理

【牡蠣の土手鍋】

「牡蠣の土手鍋」とは、鍋の周りに味噌を塗りつけ、牡蠣と豆腐や野菜を煮ながら食べる広島県の郷土鍋料理。
貝類と野菜を味噌味で煮たものが、一般的には「土手鍋」あるいは「土手鍋風」と呼ばれているが、本来は生牡蠣を用い、広島県府中市で作られる甘味の白味噌を鍋の内側の周りに土手のように塗って作る鍋料理を「牡蠣の土手鍋」あるは「土手鍋」という。
牡蠣鍋の一種で、味噌を鍋の周りに、土手のように塗りつけることから、この名が付いたというのが有力な説だか、由来については諸説があり、「土手」と言う行商人が考案した、大坂の土手で売っていたなどの説がある。

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【まる鍋】

「まる鍋」とは、スッポンを使った鍋料理のこと。主に関西地方の料理。材料はスッポンと野菜だけであり家庭でも作れるが、専門店では出汁が染みついた年代物の土鍋を使うこともある。
さらにコークスを使った強い火力で炊き上げる店も存在し、この場合は野菜を入れずスッポンのみを使う。
鍋の具を食べ終わると、残りの汁で雑炊を作ることが一般的である。
コークスを用いたスッポン鍋は、何度もコークスの炎にかけ、充分に鍛えてから調理に使用される。しかし、普通の土鍋は基本的に2000度の温度にもなるコークスの炎には耐えられない為、専用の分厚い土鍋が用いられる。それでも土鍋の大半は鍛える過程で割れてしまい、実際に調理に使用出来るまでに「育つ」土鍋は100個に1個とも言われるが、その鍋も半年しか持たないと言われている。

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11/06 「きりたんぽ」と「せんべい汁」

2012年11月06日 | 鍋料理

【きりたんぽ】

「きりたんぽ」とは、潰した粳米のご飯を竹輪のように杉の棒に巻き付けて焼き、棒から外して食べやすく切った食品。秋田県の郷土料理。
「たんぽ」とは、切る前の段階での「きりたんぼ」のことを指している。ただし、ほとんどの人がこれを「きりたんぽ」であると考えが、切っていないので厳密には誤りである。元来、稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだものであり、杉の棒に半殺しのご飯を巻き付けたところがたんぽをつけた槍に似ていることから、その名が付いた。
「きりたんぽ鍋」は、鶏(比内地鶏)のガラからとった出汁汁をベ-スに濃い口醤油、酒と砂糖で醤油ベ-スのス-プを作る。煮えにくい順にゴボウ、マイタケ、比内地鶏を並べ中火で煮立てる。きりたんぽとネギを入れ、味が染みる直前でセリを投入する。セリに火が通ったら完成。
「きりたんぽ鍋」は家庭料理であることから、鍋に入れる鶏には本来決まりがない。比内地鶏が使われるようになった契機は、比内地鶏の産地である大館市の企業が、煮込んでも硬くなり過ぎず鍋物に最適なことに注目してセットで売り出し、成功したことである。その後、県北部の鹿角市が発祥、大館市が本場として定着し、秋田県の郷土料理として広く親しまれるようになった。

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【せんべい汁】

「せんべい汁」は、青森県八戸市周辺の郷土料理で、同料理専用の南部煎餅を用い、醤油味で煮立てた汁物であるいは鍋料理。
「せんべい汁」は、南部煎餅の中でもせんべい汁にすることを前提に焼き上げた「かやき煎餅」を使用する。これを手で割ったものを、一般的に醤油ベ-スの鶏や豚の出汁でゴボウ、キノコ、ネギ等の具材と
共に煮立てる。
出汁を吸った煎餅は、すいとんの歯応えを強くしたような食感となる。煎餅以外の具材や出汁は「すいとん」と同じであり、成立過程は、元々「すいとん」の食文化が盛であった南部地方で、すいとんの代わりに保存の利く煎餅を用いたものと考えられる。
「せんべい鍋」は、江戸時代の天保の大飢饉の頃に八戸藩内で生まれたものとされる。その後200年余りに渡って現在の南部地方一帯で食べられてきた。

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11/05 「葱鮪鍋」と「どんがら汁」

2012年11月05日 | 鍋料理

【葱鮪鍋】

「葱鮪鍋」は鍋料理の一種で、字の如くネギとマグロを、醤油、日本酒、味醂や出汁で煮た料理である。
葱鮪鍋の「ねぎま」の「ま」の意味については諸説ある。
■葱鮪鍋に入れるマグロの「ま」であるとする説 
■葱鮪鍋はあくまでもマグロの脂が移ったネギを主役として楽しむものでマグロはネギを食べる間につなぎで食べたことに由来するとする説(「ま」は「間」であるとする説) ■ネギの間にマグロ肉を串刺しにして鍋料理にしていたとの説
俳句では冬の季語となっている。
江戸時代末期の天保以降マグロが食されるようになり、当時は赤身は主に醤油に漬けて保存された。この保存法をヅケいうが、醤油をはじき返す脂身(トロ)の部分は腐るだけの余り物で、肥料にされるか廃棄された。しかし、庶民はこれを上手く工夫して調理、ネギと共に煮たものが葱鮪鍋である。
醤油、酒、味醂、出汁または水を合わせてすき焼きのような割り下を作り、ぶつ切りにした葱鮪を煮る。この上に適当に切ったマグロを乗せ、好みの煮え加減で食べる。マグロには葱の香りが移り、葱にはマグロの脂と旨味が移って双方が美味となる。

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どんがら汁】

「どんがら汁」は、山形県庄内地方の郷土料理。極寒の時期に捕れるタラは、この地域では「寒ダラ」と呼ばれる。
この料理は漁師らが船上や浜辺で食べてたのか始まりとされている。庄内地方では各家庭で食べられているほか、各地で「寒ダラまつり」が開催されている。
作り方は、■寒ダラの頭から内臓までを豪快に入れて沸騰させる ■味噌などで味を整えた後、葱、豆腐を加える ■お好みで岩ノリを散らす

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11/04 「どぜう鍋」と「柳川鍋」

2012年11月04日 | 鍋料理

【どぜう鍋】

「どぜう鍋」は、ドジョウを煮た鍋料理。「丸鍋」「ぬき鍋」がある。
『丸鍋』
生きたドジョウを酒に入れてすぐ蓋をする。最初は大変暴れるが、やがておとなしくなったころで小さな薄い鉄鍋に並べる。甘辛い割り下を注ぎ、炭火で煮込む。ネギを大量に載せ、山椒や七味唐辛子をかけて食べる。
「丸鍋」と呼ばれるもので東京下町の名物。文化元年に浅草駒形で越後屋か創始したとされる。
『ぬき鍋』
ドジョウをを背開きにしてゴボウと一緒に調理した鍋で文政年間に江戸で誕生した料理とされるが、開いたドジョウをゴボウと一緒に煮た料理の創始については南伝馬町の萬屋説と本所石原の石井説とがある。
ドジョウを「どぜう」と表記するようになったのは、「駒形どぜう」の初代当主・越後屋助七の発案であるというのが定説である。ドジョウは泥鰌、鰌と書き、旧かなづかいでは「どぢやう」あるいは「どじやう」が正しいが、四文字では縁起が悪く、三枚の暖簾には書けないという理由から、発音の近い「どぜう」の文字を使用したとされる。

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【柳川鍋】

「柳川鍋」は、ドジョウを使った江戸生まれの鍋料理。「どぜう鍋」と同じくドジョウの鍋料理であるが、開いたドジョウを予め割り下で煮込み卵とじにしている点で一般的な「どぜう鍋」と区別されることが多い。
開いたドジョウと笹鈎きにしたゴボウを味醂と醤油の割り下で煮て鶏卵で綴じる。バリエーションとて、一緒にネギやミツバを用いる場合もある。
江戸時代にはドジョウもゴボウも精の付く食材とされていたため、柳川鍋は暑中に食べるものとされていた。ドジョウはウナギに劣らない滋養があり、しかも安価であることから、江戸の庶民に好まれていた。
柳川鍋の創始については4つの諸説。創始した店の屋号についても4つの説がある。

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11/03 「桜鍋」と「ぼたん鍋」

2012年11月03日 | 鍋料理

【桜鍋】

「桜鍋」は、馬肉をすき焼きのようにして食べる鍋料理。
味噌仕立てのすき焼き風に馬肉を煮る桜鍋は、明治初期から続く東京の伝統料理である。
精力をつける料理なので吉原や色街の近くに多かった。馬肉の生産地熊本にも同じ料理がある。また、馬肉をしゃぶしゃぶの要領で食べることもある。

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【ぼたん鍋】

「ぼたん鍋」は、猪の肉を用いた日本の鍋料理。猪鍋とも呼ばれる。
猪肉は縄文時代からよく食べられていた食材であり、これを具材を加えた鍋料理は日本各地に見られる。「ぼたん」の名は、使われる猪肉を薄切りにし、牡丹の花に似せて皿の上に盛り付ける事に因んでいる。
鍋の中で野菜、根菜、きのこ類、芋類、コンニャク、麩、豆腐と猪肉を一緒に煮て食べるのが一般的であり、味付けは地方によって異なるが、昆布と鰹節でとった出汁に主に味噌か醤油を入れることが多い。
江戸風は、割り下に大量の醤油し砂糖を用い、さらに八丁味噌を加えて濃厚な味にしている。食べる際には、取り皿に生卵を入れてつけたり、薬味として山椒などを振りかけたりする。
猪が入手しやすい山間部で、郷土料理として観光資源化されることも多い。

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11/02 「あんこう鍋」と「モヨロ鍋」

2012年11月02日 | 鍋料理

【あんこう鍋】

「あんこう鍋」は、アンコウ目・あんこう科に属する「キアンコウ」を主な具材とする鍋料理。茨城県の冬の代表的な鍋料理として、多くの店で提供している。
「アンコウ」は『西のフグ、東のアンコウ』と並び称されている高級魚である。
アンコウ」は日本近海の水深100~300メ-トルの砂泥底に棲息している深海魚で、底引き網で他の魚と一緒に水揚げされる。漁獲高日本一は山口県下関市とされているが、茨城県を堺に「北のアンコウ」「南のアンコウ」と分けられ、北の海で捕れるアンコウの方が高値で取引されている。特に黒潮と親潮が交わる鹿島灘海域はプランクトンが豊富で質が良く、平片漁港や久慈漁港で主に水揚げされている。
外見はグロテスクだが「食べられない所が無い」と言われるように、身はもちろん、皮や内臓、エラなど、骨以外は全て食べることが出来る無駄の無い魚である。料理として使われるのは卵巣のあるメスである。
「あんこう鍋」の味付けは大きく分けて4種類。味噌味、醤油味、どぶ汁、漁師風どぶ汁。

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【モヨロ鍋】

「モヨロ鍋」は、鮭を主材料とした北海道網走市のご当地グルメの鍋料理である。名前の「モヨロ」とは網走川河口で発掘された古代遺跡「モヨロ貝塚」から取っている。
オホ-ツク海で捕れた魚介類と網走が発祥とされる「すり身」を具材とした鍋料理で、オホ-ツク土器に見立てた特製の鍋で提供される。
料理の要件は次の通り決められている。
◆名称は「網走モヨロ鍋」とする ◆鍋は、指定の鍋を使う ◆オホ-ツクサ-モン(カラフトマス)を使用する ◆ス-プはオホ-ツク塩を利用した塩味をベ-スとする  ◆白魚醤油を使用する ◆すり身を入れること ◆地元の具を入れること ◆地元の野菜を使うこと ◆共通ののぼり及び店内ポップを使用すること ◆謎のオホ-ツク人をイメ-ジさせるようなテ-マとすること。

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11/01 「じゃっぱ汁」と「三平汁」

2012年11月01日 | 鍋料理

【じゃっぱ汁】

「じゃっぱ汁」は、青森県の郷土料理である。
「じゃっぱ」とは、共通語で言う「雑把」の意味であり、通常は魚を三枚におろして残った頭や内臓、身の付いた骨を総称して指し示す津軽弁である。
共通語では内臓以外の部分も含めた広義の「粗(あら)」に対応する。
「じゃっぱ汁」はこの「じゃっぱ」をぶつ切りにして具とし、他の野菜などを加えて煮込んで塩や味噌仕立ての汁を差し、主にタラや鮭のじゃっぱ汁が一般的である。多くは塩仕立ての味付けが多い。共通語で「あら汁」と呼んでも差し支えない。
魚肉だけよりも、非常にコクのある出汁が得られ、地元では人気の高い郷土料理である。入れる具は家ごとに微妙に異なる。

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【三平汁】

「三平汁」は、北海道の郷土料理。昆布て出汁をとり、鮭、鯡、鱈、ホッケなどの魚の塩引き叉は糠漬けを大根、人参などの根菜類やジャガイモと一緒に煮た塩汁で、冬の名物料理である。
同じ鮭を用いた石狩鍋と混同されることが多いが、「三平汁」の特色は魚自体が含む塩味であ。
「三平」という名の由来は定かではないが、18世紀末の文書に「「サンヘイ「サンペ汁」という記述がある。ただしこの頃の「三平汁」は魚の内臓から作った魚醤で山菜を煮たものであり、現在の「三平汁」とはかなり異なる。その他の説として5説あるがどれも確定的ではない。

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