道彦の散歩道

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11/06 「きりたんぽ」と「せんべい汁」

2012年11月06日 | 鍋料理

【きりたんぽ】

「きりたんぽ」とは、潰した粳米のご飯を竹輪のように杉の棒に巻き付けて焼き、棒から外して食べやすく切った食品。秋田県の郷土料理。
「たんぽ」とは、切る前の段階での「きりたんぼ」のことを指している。ただし、ほとんどの人がこれを「きりたんぽ」であると考えが、切っていないので厳密には誤りである。元来、稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだものであり、杉の棒に半殺しのご飯を巻き付けたところがたんぽをつけた槍に似ていることから、その名が付いた。
「きりたんぽ鍋」は、鶏(比内地鶏)のガラからとった出汁汁をベ-スに濃い口醤油、酒と砂糖で醤油ベ-スのス-プを作る。煮えにくい順にゴボウ、マイタケ、比内地鶏を並べ中火で煮立てる。きりたんぽとネギを入れ、味が染みる直前でセリを投入する。セリに火が通ったら完成。
「きりたんぽ鍋」は家庭料理であることから、鍋に入れる鶏には本来決まりがない。比内地鶏が使われるようになった契機は、比内地鶏の産地である大館市の企業が、煮込んでも硬くなり過ぎず鍋物に最適なことに注目してセットで売り出し、成功したことである。その後、県北部の鹿角市が発祥、大館市が本場として定着し、秋田県の郷土料理として広く親しまれるようになった。

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【せんべい汁】

「せんべい汁」は、青森県八戸市周辺の郷土料理で、同料理専用の南部煎餅を用い、醤油味で煮立てた汁物であるいは鍋料理。
「せんべい汁」は、南部煎餅の中でもせんべい汁にすることを前提に焼き上げた「かやき煎餅」を使用する。これを手で割ったものを、一般的に醤油ベ-スの鶏や豚の出汁でゴボウ、キノコ、ネギ等の具材と
共に煮立てる。
出汁を吸った煎餅は、すいとんの歯応えを強くしたような食感となる。煎餅以外の具材や出汁は「すいとん」と同じであり、成立過程は、元々「すいとん」の食文化が盛であった南部地方で、すいとんの代わりに保存の利く煎餅を用いたものと考えられる。
「せんべい鍋」は、江戸時代の天保の大飢饉の頃に八戸藩内で生まれたものとされる。その後200年余りに渡って現在の南部地方一帯で食べられてきた。

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