道彦の散歩道

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11/22 「じゅんさい鍋」と「しょっつる鍋」

2012年11月22日 | 鍋料理

【じゅんさい鍋】

「じゅんさい」そのものは国内各地で見ることかできる。なぜ三種町が日本一の生産地なのか?それには理由があります。
まず「水」。世界遺産白神山系「素波里」と出羽山系「房住山」からの水。どちらも悠久の自然が育む水である。三種町には両方の水が流れ込んでいる。
そして「土」。睡蓮科の植物である「じゅんさい」は沼底の土にっかりと根を張ってる。いく水が良くても土壌が豊でないと良い「じゅんさい」は育たない。
最後に「環境管理。実は天然沼に必ずしも良い「じゅんさい」が生きるわけではありまん。水深のある沼では「じゅんさい」も生息しにくかったり、水かさが深くて1度しか摘み取りが出来ない場合が多い。「じゅんさい」は2番芽、3番芽が良くなっていきます。
そのような条件で採取された三種町の「じゅんさい」が日本一といわれている。
「じゅんさい鍋は、比内鶏ス-プに、ジュンサイ入り比内鶏つみれ、たまごもち、その他に季節の野菜を入れて調理する。
「ツルリツルリ」としたジュンサイの食感と、ス-プの旨味を堪能できる鍋料理である。

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【しょっつる鍋】

「しょっつる」は、秋田県人でも食べたことがあるかどうか分からない程、貴重な存在である。「しょっつる」は魚と塩を漬け込んで発酵させ、なんと2~3年経って骨が溶けて形が無くなった後、火を通して保存するものである。石川県の「イシリ」、ベトナムの「ナンプラ-」、タイの「ニョクマム」などと同じ、魚醤である。「しょっつる」は「はたはた」を使用した魚醤である。
男鹿半島の旅館で「しょっつる鍋」を頼んでみると、中身は子持ちハタハタ、白菜、ネギ、しらたき、豆腐、えのき、春菊である。ハタハタは煮すぎると卵が硬くなるので半生の方が食感を楽しめる。
ス-プは透明で、味は寄せ鍋に似ている。「しょっつる」は出汁として利用するので、それ自体の味は強調されることはない。
ハタハタは、分かりやすく言うと「かれい」の味に似ているという人もいるが、秋田県人に言わせると
「かれいなんかに似ていない。これがハタハタの味だ。卵のプチプチも良い。ハタハタ自体を食べるなら、焼き魚が旨い」という。

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