道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

11/15 「巻狩鍋」と「くじら汁」

2012年11月15日 | 鍋料理

【巻狩鍋】

「巻狩」とは、猟場で獲物を追い詰める者(勢子)が獲物を取り巻き追い詰め、武士が獲物を射ることを言う。
源頼朝は、鎌倉幕府を開いた建久4年(1193年)、その勢力を天下に知らしめるため、那須野ケ原一帯で大きな巻狩を行った。「那須野巻狩」には、鎌倉幕府の武将をはじめ、10万人とも言われる人々が勢子として駆り出されたことから、
これらの人々の食事としてこの鍋料理が用意された。
その日捕れた熊や鹿、猪の肉かグツグツと大きな鍋に煮えたぎり、あたりにはいい匂いが漂い、1日中走り回った人々の食欲を誘った。

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【くじら汁】

正月が近づくと北海道各地の市場やス-パ-で不思議な食材に出会うことがある。黒い皮のついた白い脂身。くじらの本皮と呼ばれる部分である。
このくじらの脂身を使い、正月の「くじら汁」が作られる。「くじら汁」とはくじらの脂身が入った「けんちん汁」と思ってもよい。ブロックで売られているくじらの脂身を短冊に切り、湯通しして油や塩を抜き、大根、ニンジン、ゴボウ、フキ、ネギなどの野菜と一緒に醤油味のけんちん汁風に仕立てる。
「くじら汁」が食べられていたのは、元々道南地方から道北地方にかけての日本海沿岸が中心で、今もこの地方では根強い人気がある。

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