【だるま弁当】
駅弁ランキング6位。「だるま弁当」は高崎線・高崎駅の駅弁。高崎駅を拠点とする駅弁の調製業者が販売している。「だるま弁当」は、高崎市の名物である達磨をかたどった容器を使った駅弁である。駅弁としての歴史はたいへん古く、創業は1884年で、上越線が開業したのをきっかけに「おにぎり弁当」を発売したことが、始まりとなっている。1960年に発売された「だるま弁当」は、当時、陶磁器の容器が使われており、色もべージュ色の容器であった。弁当の中身も、今とは異なり、さくらご飯の上に椎茸、竹の子、蓮根、糸蒟蒻などを敷き詰めた精進料理風駅弁であり、グリンピ-スと鶏肉が添えられていたといわれる。しかしその後、この容器は、ゴミ処理問題などの理由から1972年に終売し、1973年に赤いプラスチック製の容器に切り換えられた。だるまの容器の中身は、茶飯風の炊き込みご飯の上に、山菜・筍、こんにゃく、栗、牛蒡、鶏肉、鶉の卵、柴漬け、生姜などのおかずがぎっしり乗っている。滋味豊かな山菜や様々な具材を使い、季節の味覚を楽しむ普茶料理の深い味わいが楽しめる弁当である。
【牛肉どまん中】
駅弁ランキング7位。「牛肉どまん中」は奥羽本線・米沢駅の駅弁。米沢市は山形県の南端で内陸の盆地に広がる城下町で、和牛の生産と江戸時代の名君である上杉鷲山が有名である。米沢駅では2社が駅弁を販売しており、それぞれが非常に多くの牛肉弁当を揃えて競争している。その中で、「牛肉どまん中」は比較的新しいもので、1992年の山形新幹線の開業時に発売された駅弁である。そしこの「牛肉どまん中」は、蓋を開けると、その名の通り、牛肉ん゛ぎっしり敷き詰められている。しかもその牛肉は、1/3がそぼろで、2/3が牛肉のしぐれ煮になさっているため、一面にぎっしり敷き詰められた牛肉にも飽きがこないよう工夫が凝らされている。そしてこの牛肉は冷めても、柔らかくおいしいのである。
牛肉の下には、山形県の誇るブランド米「どまんなか」が使用されている。米沢名物の牛肉とお米がメインとなった駅弁である。これ以外にも、サイドの甘い卵焼き、里芋、人参、昆布の煮物、蒲鉾、などの付け合わせが付いており、この煮物も鰹節の味が効いていて美味しく出来ている。