先日、この荒井寛方画 「富岡製糸場行啓」の図を見てきました。
場所は明治神宮外苑の絵画館です。
神宮球場の隣ですが、秋の紅葉で有名な外苑のいちょう並木の突き当りにドンとある建物です。
明治神宮外苑は明治天皇が亡くなったあと、
在位中の天皇と皇后の事績を後世に伝えるために青山練兵場の跡地に造られたもので、
絵画館は正式には「聖徳記念絵画館」といいます。
重厚な石造りの建物の中にはいると
日本画と洋画に左右にわかれて、天皇の誕生から大葬までの事柄が
年代順に80枚の壁画になってずらっと展示されています。
「王政復古」や「「岩倉大使欧米派遣」、「内国勧業博覧会行幸」、「枢密院憲法会議」等々、
さながら壁画で見る幕末・明治の歴史といった感じです。
そのなかに明治6年に昭憲皇太后と英照皇太后が訪れた
「富岡製糸場行啓」の壁画があります。
一枚の大きさはタテ3m×ヨコ2.7mと、たいへん大きなものです。
どの絵も歴史的な考証も厳密に行われて描かれているということで、
興味深くじっくりと見ていきましたが、
なにせこの猛暑の真昼間、年代ものの空調はたしかに動いていましたが、
なんだかとても暑くて汗だくになってしまいました。
富岡製糸場に関する本だとよくこの絵が載っていますが、
意外とここに飾られていることは知らないのではないかとおもいます。
年中無休で開館は 9:00~17:00
入場料 大人500円です。
外苑あたりに行くことがあったら、いつでも見れます。
いちょう並木が黄色のじゅうたんに敷きつめられる晩秋にでも又来たいとおもいました。