総選挙が間近ですが、朝日新聞の記事で公明党の政策は民主党の政策よりもリベラルであるという評価をしていました。どの辺がリベラルなのか興味があります。
さて、高野秀行さんの'09年作品「メモリークエスト」を読みました。以前海外で出会った人でその後消息を断っている、探してほしい人をネット上で募集し、高野さんが実際に探しに行った記録を書いた本です。
先ず5年前にタイの山奥の村で出会った、大人を仕切っていた小学生。探し出した青年は普通の人になっていました。次に13年前にやはりタイのミャンマー国境近くで日本へ行った時の身元保証人を探していた男性。これはその男性がミャンマーからの移民だったことが分かり、それ以上調査が不可能だと分かって断念。3番目は約16年前のセーシェルでコレクションの春画を披露してくれた70才ぐらいの老人。探し出した老人は何と86才で今だにおみやげ屋の店番をしていて、当地の名士であることが判明。4番目は当時政治犯としてコンゴ政府に追われていて8年前にヨハネスブルグまで逃げたという知らせを最後に消息不明になっていた男性。彼はケープタウンで自分の会社を起こしていましたが、これはコンゴ政府の独裁者が交代し、彼の兄が新しい独裁者の同級生であったことから復権したのでした。最後は19年前にアメリカ留学中一緒でしたが、その後故郷のユーゴスラヴィアに帰って紛争中に連絡が取れなくなった男性。彼は紛争中ロシアに避難していて現在無事に家庭を持っていたのでした。
読んでいて驚くのは高野さんの運の良さです。普通なら絶対にたどり着けないようなターゲットに対し、偶然に次ぐ偶然で行きついてしまうというのは神憑かり的でした。この本で新たに知ったことは、タイでは名僧ポスターが人気であること、タイでも南アフリカでも携帯を持っていることは常識であることなどです。それからへえ~と思ったのは依頼人がすべて女性という点でした。ノンフィクションが好きな方には文句無しにオススメです。
さて、高野秀行さんの'09年作品「メモリークエスト」を読みました。以前海外で出会った人でその後消息を断っている、探してほしい人をネット上で募集し、高野さんが実際に探しに行った記録を書いた本です。
先ず5年前にタイの山奥の村で出会った、大人を仕切っていた小学生。探し出した青年は普通の人になっていました。次に13年前にやはりタイのミャンマー国境近くで日本へ行った時の身元保証人を探していた男性。これはその男性がミャンマーからの移民だったことが分かり、それ以上調査が不可能だと分かって断念。3番目は約16年前のセーシェルでコレクションの春画を披露してくれた70才ぐらいの老人。探し出した老人は何と86才で今だにおみやげ屋の店番をしていて、当地の名士であることが判明。4番目は当時政治犯としてコンゴ政府に追われていて8年前にヨハネスブルグまで逃げたという知らせを最後に消息不明になっていた男性。彼はケープタウンで自分の会社を起こしていましたが、これはコンゴ政府の独裁者が交代し、彼の兄が新しい独裁者の同級生であったことから復権したのでした。最後は19年前にアメリカ留学中一緒でしたが、その後故郷のユーゴスラヴィアに帰って紛争中に連絡が取れなくなった男性。彼は紛争中ロシアに避難していて現在無事に家庭を持っていたのでした。
読んでいて驚くのは高野さんの運の良さです。普通なら絶対にたどり着けないようなターゲットに対し、偶然に次ぐ偶然で行きついてしまうというのは神憑かり的でした。この本で新たに知ったことは、タイでは名僧ポスターが人気であること、タイでも南アフリカでも携帯を持っていることは常識であることなどです。それからへえ~と思ったのは依頼人がすべて女性という点でした。ノンフィクションが好きな方には文句無しにオススメです。