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池谷薫監督『蟻の兵隊』

2020-12-05 22:37:00 | ノンジャンル
 さっきまで(12月5日の午後10時30分まで)NHKのBS3で「ゴダイゴ」の特集をしていました。彼らの活躍当時、私は20代前半で、既に洋楽ばかり聞くようになっていたのですが、今改めて聞くといい曲ばかりで、番組が終わるとすぐにアマゾンで彼らのベスト盤を衝動買いしてしまいました。(^^;)

 さて、DVDで、池谷薫監督の2005年作品『蟻の兵隊』を観ました。

 中国山西省で終戦を迎えた北支派遣軍第1軍の将兵約2600人は、あろうことか武装解除を受けることなく残留を命じられた。中国国民党系軍閥の部隊として、敗戦後3年8ヶ月に渡って中国共産党軍と戦った彼らは、550人余りが戦死、生き残った者も700人以上が捕虜となり、ようやく引揚げることができたのは、日本が高度経済成長期に突入しようとする昭和30年前後のことだった。
「軍の命令で残った」と主張する元残留将兵らは、志願による残留とみなし戦後補償に応じない日本政府を訴えつづける。しかし、第1軍司令官と国民党系軍閥の密約によって引き起こされたとされる、世界の戦争史上類を見ないこの“売軍行為”は、誰にも知られることなく、戦争の記憶の風化と共に歴史の闇に葬り去られようとしていた。本作は、戦争の被害者であり加害者でもある元残留兵・奥村和一が、“日本軍山西省残留問題”の真相を究明しようとする執念を追ったドキュメンタリーである。
 今も体内に残る無数の砲弾の破片。それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を奥村に突きつける。「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」。真実を明らかにするため中国に向かった奥村に、長らく心に閉じ込めてきたもうひとつの記憶がよみがえる。終戦間近、奥村は“初年兵教育”とう名の下に罪のない中国人を銃剣で刺殺するよう命じられていた。妻にさえ語ることのなかった自らの戦争と向き合う奥村の姿は、戦争責任を省みることなく戦後の民主主義を突き進んだこの国の歪んだ姿を、“怒りと悲しみ”のなかに浮かび上がらせる。

 迫力満点のドキュメンタリーでした。

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