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ベンジャミン・ターナー&ゲイブ・ターナー共同監督『メイキング・オブ・モータウン』

2020-12-02 00:11:00 | ノンジャンル
 今、漫画家の水島新司さんの引退表明のニュースが入ってきました。水島さんは野球漫画「ドカベン」の作者ですが、今年で81歳になられたとか。今までの作品を書いていただき、感謝、感謝です。

 さて、ベンジャミン・ターナー&ゲイブ・ターナー共同監督の2019年作品『メイキング・オブ・モータウン』を、神奈川県厚木市にあるアミューあつぎの映画館「kiki」で先日観ました。
 デトロイトで作られた黒人音楽のレーベル「モータウン」が、いかにしてポップでダンスフルな大ヒット曲を作れるように至ったか、またシュープリームス(ダイアナ・ロスを中心とした3人の女性グループ)の人気が人種の壁を越えてヒットし、南部のツアーでは会場が白人と黒人の席に分かれていることに対して異議をたてて、ショーを人質にして会場にあった人種の壁を取り除き(これには後日談があって、同じ南部の街を10年後に訪れたら、白人、黒人関係なく入り乱れて踊っていたというというもの)、最後にはオバマ大統領から「モータウン」のスタッフたちが祝福を受け、「人種の壁を壊したのはモータウンだった」と宣言され、映画は終わります。
 もう少し詳しく内容に触れるため、プログラムから「INTRODUCTION」の全文を転載させていただくと、
「ゴーディが思いついた仕組みとは、プロデュース、編曲、ダンスなどの各工程を回ることで新しいスターを誕生させる手法だった。フレームだけだった鉄の塊がピカピカの新車として工場を出ていくように、スターを生み出すことができると考えたゴーディは、ダンスやエチケットも含め徹底した管理体制を敷き、全米No.1ヒットを連発していく。クォリティ・コントロールと呼ばれた品質管理会議は、ソングライターやプロデューサーたちの競争心を煽り、ブランドに磨きをかけていく。
 モータウンは、黒人差別や男女不平等が当たり前だった当時にも関わらず、社内では環境が整っていた。それでも人種差別や暴動、作家の離脱など多くの困難に見舞われる事が多々あったが、人種や性別に分け隔てない社風同様、モータウンの音楽には分断した社会をひとつにする力があった。やがて反戦などの社会的メッセージを含んだ革新的な楽曲も登場。キング牧師とも親交を深めたレーベルには、後にネルソン・マンデラやオバマ元大統領も敬意を表すことになる。
 『メイキング・オブ・モータウン』は、映画とビジネスに参入すべくLAに本社を移すまでの歴史や名曲誕生を、創設者のゴーディが親友にして戦友のスモーキー・ロビンソンと旧交を温めながら解き明かしていくドキュメンタリー。関係者や著名人の回想や証言を交えた貴重なエピソードの数々。これはショウビジネスからの引退を表明したゴーディが初めて語る創業一代記であり、20世紀に最も影響力を持った独立レーベルの正史である。

 ということで、一言で言えば傑作で、私は帰宅するなり、アマゾンでモータウンのCDを3枚も買ってしまいました。アマゾンで売っているモータウンの全集CDはもう数少なくなっており、なるべく早く入手することをおススメします。

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