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ダニエル・エスピノーサ監督『チャイルド44 森に消えた子供たち』その2

2017-02-06 07:00:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 レオの父「ラシーナがスパイ?」レオ「証言がある。MGBの同僚のだ」「捏造だ。物証は?」「ない。君はどうする気だ?」「かばいたいが……。俺たち家族全員が有罪だ」「何を求めてる? 死ぬ覚悟か? ラシーナを救うこと?」「自分が正しいことをしたとして死ねるのが唯一の道だ」「一人の死か、四人の死か」。そこへラシーナが恒例の食事会にやって来る。
 食卓でラシーナに探りを入れるレオの父。ラシーナは「妊娠した」と言い、皆から祝福される。
 ラシーナ、街頭でイワンとキス。見張るレオ。
 ラシーナの部屋の家宅捜索。「少佐の指示で手伝いに来ました」「立派な自宅だな」レオは同僚がベッドのクッションを切り裂こうとするのを止めようとするが、失敗する。
 線路を歩く少年に近づく男の後ろ姿。
 ラシーナ「イワン、説明して。なぜあんな本を?」。
 自宅に帰ったラシーナは「同僚が捕まった」とレオから知らされる。「君の名も挙がってる。ブロツキーが言った。俺にとっては問題だ。上から告発する日を聞いている。スパイなのか?」「いいえ」「どうなるか分かってるよな?」「私たちの番ね」。
 レオの同僚「検視報告書がもう一件ある。同様の“列車事故”だ。溺死で全裸。拷問の痕。胃が切除されている。が、証拠がなかった」レオ「ラシーナは無実だ」
 ラシーナを逮捕に来るMGB。荷造りをするレオとラシーナ。アレクセイ、レオたちに「衣類と身分証明書だけ持っていけ」「ああ、アレクセイ、君でよかった」「2分以内で着替えろ」「妻には触るな」。
 別々に連行されるレオとラシーナ。
 おとなしく抱き合うレオとラシーナ。処刑場に連れていかれる2人。「最後にここを見せてやりたいと思ってた」とMGB。失神するラシーナ。
 MGB「ヴォリスクというしょぼい町で民警をやれ。妻を告発すればMGBで出世できたのに。良い生活を」。
 俯瞰で森の中を疾走する汽車。
 レオ「絶対服従のテストだ。告発すべきだった。そのための妻だった」。
 “ヴォリスク”の字幕。汽車が到着。汽笛。降りる2人。迎えが来ている。
 「3週間前に異動なんて異例だ。民警など、ひどい降格だ。うまみはない」と上司。
 薄汚れたホテル。共同の炊事場で服を脱ぐレオ。
 ラシーナは校長に挨拶に行くが、担当のクラスには誰もいない。
 「知的障害者の犯行は党も責任が取れない。君の処遇は君次第だ」。
 山間が俯瞰で。
 山道を車。
 目的地に着くと、大勢の人々。遺体の発見現場。少年はやはり裸で拷問されていた。「私にも子供がいる。たまらない」「死後1,2週間。孤児院の子。双子なので兄に身元確認させる」「8歳ぐらいで目に内出血。絞殺」「しかし絞殺の痕がない。溺死かも」「6キロ先に川がある」「切断した痕が。解剖知識のある者ですね。臓器を切除しています。精肉業者かハンターか外科医か」「外科医? どうしてなんだ?」「モスクワでも同じ死に方の子供が出ている」「君は今でもMGBか?」「いいえ」「ここにはここのやり方がある。捜査がずさんだと報告したら、殺す」。
 ラシーナ、車に乗せられる。
 電話。「ワシーリーだ。ひどい扱いを受けてるんだろ?」「結婚後ずっと夫に尽くしてきたわ」「潔白なのは知ってる。だから君はモスクワに戻って復職しないか? 俺のアパートで一緒に」「レオを捨てて? 断るわ」。ワシーリーのベッドに裸の女。「だったら青いスーツの男に気を付けろ。覚悟をしておけ」。
 汽車。ラシーナ「どこか遠くへ行きたい」レオ「俺が嫌いでも、ここしかない。俺は君さえいれば平気だ」「しらじらしい」「身分証なしでどうする? 女一人で。逮捕され尋問されたじゃ済まない」。ラシーナ、レオに平手打ちをくらわす。
 レオ「もう2度とするな」。食器を投げつけるラシーナ。「私もあなたの囚人? 私を殺したい? チャンスはあったわ。ご両親の家を訪ねた時、玄関の外でお父さんの声が聞こえたの。『4人の命か1人の命か』。しかし2人になったら、それも我が子の命なら?」「何を言ってる? もしかして妊娠は嘘か?」「そうよ。それでも私をかばった?」。レオ、怒り出す。「MGBのあなたが怖かった。プロポーズも断ったらどうなるか怖くて結婚したの」「そんなの嘘だ」「この国の女は誰でもやってることよ。生き延びるために必要なこと」。
 MGB本部。「ホモは重大な犯罪だ」「何をすれば許してもらえる?」「男と関係を持ってる男の名前を。特に少年を好む者。15年の強制労働は辛いぞ」。名前を書くアレクサンドル。
 次々に逮捕されていく男たち。飛び降り自殺する男。走っていく子供たち。見送るラシーナ。
 自殺現場にレオ。
 夜の線路。ラシーナ「ユーラにあった傷と同じ」レオ「アレクセイの子供も、同じ奴が殺した。証明せねば」「この国では真実を追及するのは危険よ。粛清される」「もう俺たちは死んでいると同じだ」。(また明日へ続きます……)