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ティム・バートン監督『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』その1

2015-01-01 16:02:00 | ノンジャンル
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 さて、ティム・バートン監督の’07年作品『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』をWOWOWシネマで見ました。
 夜、雪降る屋根屋根。雷鳴。煙を吐く煙突たち。屋根裏部屋。椅子をつたう血が歯車に達すると、歯車は動きだす。機械から吐き出される挽肉。オーブン。血が流れ込む下水道。(ここまでがタイトルバック。)
 帆船。トッド(ジョニー・デップ)は「ロンドンには糞だらけの穴がたくさん開いていて、そこには虫ケラしか住んでいない」と言う。同僚のアンソニーは胸騒ぎがすると言う。トッドは「理髪師と貞淑で美しい妻がいたが、法衣を着た男がその妻に目をつけ、理髪師を無罪の罪で捕え、妻を手にした」と語り、それも大昔の話だと言う。トッドはアンソニーに「自分に会いたければフリート街へ来い」と言う。
 “ミセス・ラベットの店”に入るトッド。ミセス・ラベット(ヘレナ・ボンハム・カーター)は肉が高すぎて手が出ないので、ロンドン一まずいパイしか出せないと嘆く。「近所では猫が減ってきていて、猫の肉を使った店は大繁盛。私の店のパイは粉とラードだけ。まずい味はビールで流しても消えないので、奥でジンでも」とトッドを誘う。上の部屋は空き部屋だが幽霊が出ると言うミセス・ラベット。妻と美しい理髪師が住んでいたが、カミソリの使い手だった理髪師ベンジャミン・フランクリンは終身刑となり、妻に目をつけていた判事の使いとしてきた役人は、妻に「あなたの苦境に責任を感じ、判事が謝りたいと言っている。訪ねてきてほしい」と伝え、妻が判事宅を訪ねると、仮面舞踏会の真っ最中で、酒を飲みながら判事を捜していた妻は、やがて酔い潰れ、その妻ルーシーは毒を飲んで死に、赤ちゃんは判事が幼女にしたのだと言う。トッドは15年前のことだと言い、無実の罪を受けたその理髪師は、今スウィーニー・トッドを名乗り、復讐を誓っていると言う。
 上の部屋に行く2人。揺り籠にかけられた布をトッドがめくると、古ぼけた人形がまだ残っている。隠していたカミソリ一式を床下から取り出すミセス・ラベット。柄には銀細工が施され、トッドはこれで偉業を成し遂げると言う。一人になったトッドは、完全なる腕が蘇ったと叫ぶ。
 窓際で刺繍をする娘ジョアナは、路上にいた若い船乗りに微笑みかける。船乗りに金を恵んでもらった乞食の女は、ジョアナがいる家は判事の家で、娘は後見人である判事に監禁されていると教える。「君をさらいに行く」と歌う船乗り。判事は船乗りを家に招き入れ、船乗りならあっちの経験は豊富だろうと言って、世界中の女との営みが記された本を示し、今後この辺をうろついたらタダでは済まさないと警告する。役人のステッキに殴られ、路上に放り出される船乗り。
 “聖ダンスタン市場”。毎週木曜に来る人気者のイタリア人・ピレリは“ロンドン一の理髪師”として名を成していると、ミセス・ラベットはトッドに言う。“奇跡の秘薬”として毛生え薬を宣伝するピレリの助手の少年トビ―。トッドがインクで色をつけた小便だと文句を言うと、ピレリが現れ、トッドは5ドルを賭けてヒゲソリの競争をすることをもちかける。もったいつけてピレリがヒゲソリをしている間に、トッドはあっという間にヒゲソリを終え、判定人の役人バムフォード氏から勝ちを宣言される。八つ当たりでトビ―を殴るピレリ。トッドが自分の店はパイ店の上にあると言うと、バムフォードは今週中には訪ねると言い、トッドは最高の切れ味を約束する。
 一方、ジョアナは屋敷の鍵を船乗りに投げ与えるが、判事はそれを盗み見ている。
 なかなかバムフォードが訪ねて来ないのに焦るトッドと、待つように慰めるミセス・ラベット。船乗りが現れ、娘を助けたいので、馬車を用意する間の1,2時間娘をここでかくまってほしいと言うと、トッドは承知し、運が向いてきたと言う。そこにピレリが現れ、トッドの正体を見抜き、役人に通報されるのが嫌なら5ドルの半分を返せと言うと、トッドはピレリをヤカンで殴り、半殺しにする。戻ってきたトビ―はピレリを捜すが、ピレリは箱の中に隠され、箱から出ている手がピクッと動く。ここでピレリを待つと言うトビ―を、トッドは一階でジンを飲んで来いと言って追い払うと、箱から出てきたピレリのクビをカミソリで掻っ切る。
 裁判所で判事は男に「これで君がここに来るのは二度目だ。絞首刑に処する」と言い、裁判所を出ると、バムフォードに「ジョアナに結婚を申し込んだが、いい顔をされなかった」と言う。バムフォードは見栄えに問題があるとして、腕のいい理髪師がいることを教える。(明日へ続きます……)
 
 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/