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マイケル・マン監督『インサイダー』その1

2015-01-05 14:33:00 | ノンジャンル
 マイケル・マン監督・共同製作・共同脚本の’99年作品『インサイダー』をWOWOWシネマで見ました。
 テレビ番組『60ミニッツ』のプロデューサーであるバーグマン(アル・パチーノ)はイランで、顔に布を巻かれて車で連行され、運ばれた先でヒスボラのリーダーに会います。「なぜ私に親ユダヤ国家アメリカのテレビ取材を受けろと?」という相手に、バーグマンは「ヒスボラは政党への道を歩き始めています。それを世界に知らせたい」と言います。「番組の客観性と質問内容を事前に教えろ」と言う相手に、「それは教えられない」と言うバーグマンは、彼がプロデュースしている“60ミニッツ”とその番組のインタビュアーであるマイク・ウォーレスの信頼性と客観性と最高の視聴率について言及し、「あさって会う」という答えを引き出すことに成功します。「ファドララ師?」と尋ねるバーグマンは、やがて目隠しを自ら外して、相手が去ったことを知ります。電話でインタビューの同意が取れたと連絡するバーグマン。
一方、タバコ産業の大手、B&Wをクビになったワイガンド(ラッセル・クロウ)は、退職金と医療保険の継続は勝ち取りますが、長女は喘息です。車に乗せられている会社の荷物を不審に思った妻のリアーンに、CEOのサンドファーにクビにされたと報告するワイガンド。
 バーグマンはインタビュアーのウォーレス(クリストファー・プラマー)とヒスボラのリーダーとの番組製作を実現させます。そこへバーグマンの妻のシャロンから電話がかかり、匿名の荷物が届いたことを告げられます。それはタバコに関する膨大なデータでした。バーグマンは知人からワイガンドを紹介され、彼の自宅に電話しますが、なかなか電話に出てくれません。ファックスを送ってもバーグマンと話すことを断り続けるワイガンド。バーグマンはワイガンドの住む町のホテルで待っていると言うと、やっとワイガンドは訪ねてきてくれます。「情報源の秘密は必ず守る」とバーグマンが言うと、ワイガンドは「データを見てくれ、これはPM社の耐火性に関する研究資料だ」と言い、バーグマンが「1万から1万2千ドルの報酬を払うので、家に持って帰りたい」と言うと、「これは他社の資料だからやるので、自社のものだったら会社の守秘契約があるので、同じことはできない」と答えます。B&Wの研究開発部門トップで担当副社長だったのをクビにされたばかりだと自分のことを語るワイガンド。
 女性スタッフに“守秘義務”について調べさせるバーグマン。サンドファーはワイガンドを呼び、「守秘契約の対象となる機密内容をより広範囲かつより詳細にする補足条項にサインしてほしい」と言い、「ワイガンドがサインを拒んだら、退職金と医療保険の支払いを停止する」とも言います。「正当な理由もなくクビにしておいて忠誠を誓わせるのか!」と怒り、席を立つワイガンド。彼はすぐにバーグマンに電話し、「俺のことを会社に売ったな」と怒鳴りつけます。
夜のゴルフの練習場。ワイガンドは自分を監視する男を追い払います。
バーグマンは土砂降りの中、家を出ようとしていたワイガンドに会いに行き、雨に打たれながら、「巨大タバコ産業のネタで大ニュースだが、情報などどうでもいい。自分は人を売らない」と言います。ワイガンドは車で去りますが、戻ってきてバーグマンを乗せます。
 「上の娘が喘息で医療保険を止められると困るので、補足条項にサインすると今朝会社に電話した」とバーグマンに語るワイガンド。「守秘契約の範囲外なら話せるだろう」とバーグマンは言い、ワイガンドがB&Wに入るまで、健康産業の開発部門を歴任してきたことを知ります。
 「自分が以前いたジョンソン&ジョンソンのCEOは人を苦しめる製品を作ったりしなかった」とワイガンドは言い、7大タバコ会社の“7大巨頭”とは大違いだと言います。「彼らは議会でタバコに中毒性はないと証言し、自分がB&Wに入社したのは、給料が破格だったからだ」とも語ります。「今問題なのは自分が科学者であることで、サンドファーらの偽証を暴露すべきかどうか迷っている」とも言うワイガンド。
バーグマンはワイガンドのことをウォーレスに話すと、ウォーレスは「守秘契約を楯に責任逃れはできない」と言って、ワイガンドは話すべきだと主張します。しかし他のスタッフは「タバコ産業の弁護士費用は毎年6億ドルで、逆に訴えられる」と反論します。バーグマンは司法省から証人としてワイガンドが出廷を命じられれば、話さざるを得ないのでは?と言います。(明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/