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三池祟史監督『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』その1

2015-01-23 10:24:00 | ノンジャンル
 三池祟史監督の’14年作品『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』をWOWOWシネマで見ました。
 疾走する車のボンネットの上に縛り付けられた裸の男。「殺気放ったな」と言う“特別検分役 轟周宝”(岩城滉一)。「ヤクザは面白くなくちゃ」と言う“取持人 日浦匡也”(堤真一)。「金持ってる奴が偉い」と言う“立会人 月原旬”(山田孝之)。「お前が火をつけた」と言う“親 阿湖正義”(大杉漣)。そしてボンネットに縛られている“子 菊川玲二”(生田斗真)。「数ヶ月前まで交番勤務の巡査だった」のナレーション。警察学校最低の成績で、交番勤務となってからも近隣住民とのトラブルが絶えないのでクビを言い渡される玲二。万引き少女に性器を見せるように強要していた店主に銃を向けたが、その店主が市会議員だったことから、このようなことになったらしい。あくまでも自分の主張をし続ける玲二に、上司は「合格!」と言い、潜入捜査官に任命されます。殺人やシャブ、人身売買を行う日本一の犯罪組織・すきや会の代表、周宝を挙げるため、地下にもぐり、モグラとなること、そのための専属養成係としてイメクラのカズミの写真を見せられます。
 イメクラで「初体験は好きな人と決めていた」と尻ごみをする玲二は、シャワーを浴びていると男にスタンガンを当てられ失神し、気がつくと疾走する車のバンパーに裸のまま縛られています。恋人の婦人警官ジュンナにその姿を見られる玲二。男に「サツの犬だろう?」と言われ、玲二があっさりとそれを認めると、洗車機で体を洗われ、玲二が男を罵ると、男は「今まで20人来たが、皆泣きを入れた。合格だ。黒檜組に潜入しろ」と言って、組の事務所に玲二が縛られたままの車を突っ込ませます。
 「舎弟になりたくて」という玲二に、組長は「景気づけに日高を撃ち殺せ。警察の犬だ」と言い、日高の頭をビール瓶で割ります。もうすぐパパになると言っていた元同僚の日高を思い出す玲二。「殺さなければ口封じにお前を殺す」と組長が言うと、玲二は組長を人質に取り、日高と一緒に逃げようとします。すると組長は「合格!」と言い、自分は厚生労働省麻薬取締課長だと明かし、皆で拍手します。「どこまで合格が続くんだ?」と吐き捨てる玲二。日高の血も特殊効果の血糊でした。しかし日高は目から義眼を取り出し、見破られれば拷問が待っていると言います。土竜(モグラ)の唄の合唱で、「拷問されても身分を明かすな。女と甘い言葉には気をつけろ」と歌われます。
 すきや会直参のあこぎ組のカジノ。ヤクザにケンカを売って取り入ろうと考えた玲二は、イカサマを演じ、落とし前として手をナイフで刺し、血糊を使います。組員(的場浩司)はそれを見破り、玲二のキンタマをゴルフのクラブで叩きつぶそうとしますが、玲二は自慢の石頭で相手をやっつけます。そこにあこぎ組の組長の監視役で、常に蝶柄の背広を着ている日浦が現れ、組員の鼻を上向きに砕き、「お鼻にお花が差せるようになれば、蝶も飛べる」と言い、「ヤクザは面白くないと」と言います。日浦は拳銃を玲二に向け、面白い話を要求し、サツの犬か?と聞きます。一方、ジュンナは自分の超セクシー写メールを送っても返事がないので、玲二を心配しています。玲二から携帯を奪って、その写真を見、「面白くねえ」と玲二を殴る蹴るする日浦。「拷問されても身分を明かすな」の歌詞を思い出す玲二。日浦はカジノの女に玲二を撃たせますが、弾が外れ、日浦が玲二に銃口を食わせると、女は逃げ出します。玲二は「見たこともない蝶を見せてやる」と言い、「切腹して腸を蝶々結びにしてホルモン蝶を飛ばす」と言うと、日浦は「面しれえ、俺と義兄弟の契りを交わし、あこぎ組のナンバー2になれ」と言います。
 今夜日浦と快気祝いを歌舞伎町のクラブですると上司に報告する玲二。すきや会の資金源は錠剤の合成麻薬MDMAで、年に数千億、周宝自らがしのいでるので、組織の奥の奥まで入らないといけないと言う上司。
 クラブに行くと、新人だと言ってジュンナが紹介されます。カズミからメールをもらったと言うジュンナは、事情が分からず玲二と口げんかをします。自慢のパールコブラを日浦が見せ、逃げ出すジュンナ。日浦は「クスリはやらねえ。それが親父の口癖だ」と言います。するとダイヤの歯を持つ、関西最大の組織・蜂の巣会の猫沢(岡村隆史)が、親分からすきや会との火種を作れとの命令を受け、ワカメ酒を飲ませろと暴れ出し、玲二を捕まえ、目にタバスコを注ぎます。目の見えなくなった玲二は、ジュンナに電気を消せと言います。猫沢が玲二の指を4本まとめて詰めようとすると、電気が消え、玲二は闇の中で光るダイヤめがけて襲いかかり、猫沢を撃退します。親父に盃を取り持とうと言う日浦。(明日へ続きます……)

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