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マイケル・マン監督『インサイダー』その2

2015-01-06 15:50:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
一方、ワイガンドは高校教師の採用面接を受け、「優秀すぎる」と言う相手に「新しい人生を始めたい。いい教師になる。タバコ会社の研究者は健康産業には戻れない」と訴えます。
思い出の家を引越すことになり、妻に泣かれるワイガンドは、今までより控えめに暮らそうと言います。
 夜、外に誰かいると次女に言われたワイガンドは、金庫から拳銃を出し、庭を見て回ります。翌朝、誰かに尾行されているとバーグマンに電話するワイガンド。会う約束をして電話を切ると、無言電話がかかってきます。
 60年代の新左翼だったと言うバーグマンに、ワイガンドは過去に犯した些細な過ちを語ります。怒ると見境がなくなるのでクビになったとワイガンド。バーグマンは「君がテレビで話せば、3千万人の意見が変わり、世論を形成し、力となる」と言いますが、ワイガンドは本気にしません。インタビューを受けるかは後で返事をすると言うワイガンド。
 バーグマンはミシシッピ州がタバコ会社を訴えた件で州の弁護士をしているスラッグスに連絡を取り、ワイガンドのことを教え、彼の宣誓証書が法廷記録に採用されたら、守秘契約の拘束からワイガンドが解けることを確認します。今の訴訟を3年やり、多くの内部告発者を得てきたが、会社があらゆる手を使って口封じをしてきていると言うスラッグス。
 ワイガンドが留守の時、彼の自宅のパソコンにEメールが届きます。妻が見ると、そこには「殺してやる。皆殺しだ。何もしゃべるな」と書いてありました。動揺する妻。
 帰宅したワイガンドは郵便受けに弾丸が置いてあるのを見つけ、出てきた妻と娘たちはワイガンドに抱きつきます。
 家族を殺すという脅迫を受けたと、ワイガンドから電話で教えられたバーグマンは、FBIに通報するように言い、法廷で証言して公的に記録を残すことを勧め、その前にニューヨークでインタビューの収録をしようと言います。
 ワイガンドの許にやって来たFBI捜査官は、ワイガンドが弾丸に触ったと言うと、弾丸から指紋は取れないと言い、ワイガンドのパソコンを無理矢理押収します。阻止しようとしてワイガンドが外に飛び出ると、近所の人々が皆外に出て、こちらの様子を伺っています。残った捜査官はワイガンドが過去に過ちを犯したことがないか尋ね、銃の保管庫も調べさせてもらうと言います。
 バーグマンは知人のFBI捜査官に電話し、「君の部下は誰を保護しているのか? 退職後に大企業の警備部へ行くのは何人いるんだ?」と皮肉を言い、調べておくと言われます。
 バーグマンとウォーレスとワイガンド夫妻が会食しますが、リアーンは夫がインタビューに応じることを知ると、取り乱して席を立ちます。慰めに行くワイガンド。彼らはプレッシャーに苦しむ普通の人々だとウォーレスに語るバーグマン。
 インタビューが収録され、ワイガンドは「サンドファー氏は偽証しており、少なくともB&W社内での話と大きく違う。会社はニコチン販売業者だ。会社はニコチン量を操作していて、アンモニアのような薬品をニコチン吸収促進剤のように使っている。サンドファー氏との最大の行き違いは“クマリン”の扱いで、“香料のクマリンは発ガン性物質を含む”とサンドファー氏に手紙で知らせたが、氏は販売に影響するので別の香料に変えるのに反対した。私は解雇され告発者になったが、時に後悔しても、もう一度話せと言われれば、また話す」と語った。
 高校の授業で自己紹介するワイガンド。バーグマンは電話でスラッグスに連絡を取るように言います。帰宅するとバーグマンは無料で3人のボディガードをワイガンド一家につけてくれていました。ワイガンドはスラッグスに電話すると、宣誓証言するためにミシシッピに来てほしいと言われます。すぐに後を追って行くと言うバーグマン。
 ピリピリするリアーンは、もうこんな生活に耐えられないと言います。自分がミシシッピから帰ってから話し合おうと言うワイガンド。(また明日へ続きます……)

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