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森崎東監督『ペコロスの母に会いに行く』その1

2015-01-14 12:17:00 | ノンジャンル
 森崎東監督の’13年作品『ペコロスの母に会いに行く』をWOWOWシネマで見ました。
 “岡野ユーイチは神経の細かすぎる父としっかり者の母の間に長崎で生まれ育った団塊の世代だ。多感な青春時代を過ごし、現在はペコロス岡野と呼ばれている。ペコロスとは小さい玉ねぎのことで、そのような頭をしているからだ。音楽とマンガを趣味としてサラリーマンをしている。父が死んで母はボケ始めた。”(ここまでアニメ)
 「婆ちゃんの声が外からする」と言う孫のマサキ。夜中にネズミ捕り紙を踏んだと言う祖母の光江(赤木春恵)は、コンセントを全部抜いて、真っ暗になってしまいます。タイトル。
 “昭和18年 天草”の字幕。女学生の合唱をつま先立って除く光江とちーちゃんの2人の少女。
 喫茶店で弾き語りをしていたユーイチ(岩松了)は、光江から下水工事をしに来た人がいるという電話を受け、金を払うなと言います。
 光江はオレオレ詐欺にひっかかりますが、本人のマサキが帰宅し、東京から帰ってもう1週間になると言われます。
 ユーイチが帰宅すると、受話器が外されたままで、光江に注意すると、「親を悪者にして」と言われます。またかかるオレオレ詐欺の電話。トイレもまた流していなかったと言うユーイチ。
 セールスが来たら追い返すように光江に言って、ユーイチは出勤します。弟のシローが訪ねてきて、仏壇にお参りしますが、彼と一旦別れて、仏壇の前にるシローを見た光江は「あんたいつ来た?」と驚きます。
 公園で作曲するユーイチは、会社から携帯に電話が入り、営業中だと嘘をつきます。一方、光江は外出しているところをマサキに見つかると、「じいちゃんが帰ってきた時のために酒を買いに行く」と言います。マサキは「父さんが帰るまで家にいよう」と言って、光江と一緒に帰ります。
 行きつけの喫茶店のマスター(温水洋一)に広告を出してくれるように頼むユーイチ。バイト中のマサキから携帯に電話が入り、光江の外出の件を伝えられ、ユーイチは今日は早く帰宅してほしいと言われます。
 駐車場に椅子を持ち出し、座って、ユーイチの帰りを待つ光江。帰社したユーイチは、今日取れた契約は0件だったと上司に言い、早引きします。
 車での帰宅途中のユーイチの回想。早く寝ないと汚れ八町が来ると言われ、赤い婆あを想像し、怖がる幼いユーイチ。駐車場にバックで入れると、光江が赤く照らされ、ユーイチは驚きます。「怒らんで。もう何もせん」と光江。
 眠った光江に布団をかけるユーイチ。帰宅したマサキにユーイチは駐車場の件を話すと、マサキは「ボケがひどくなってる。面倒見れんとなかと?」と言い、ユーイチは「ケアマネに相談する」と言います。弁当をつつく2人。ユーイチは婆ちゃんの下着がまたなくなったと言います。
 光江の夢。逆光で縁側に座る少女3人。光江の親友ちーちゃんは10人兄弟の一番上なので、自分は長崎に売られていくと言い、そしたら手紙を出し合おうと光江と指切りします。起き出した光江は、「ここのは触わらん」と貼り紙された棚から書類を取り出し、書き物を始めます。
 昼のおにぎりを渡し、「家を出らんように」と光江に言って、家を出たユーイチは、子供たちが「お婆妖怪が出た」と噂しているのを聞きます。
 その夜、また駐車場で待っていた光江は「怒らんで。もうせんけえ」と言います。帰宅したユーイチは、引き出しの中から大量の汚れた下着を発見し、驚きます。
 ユーイチからその話を聞いたケアマネは「認知症の典型的な症状だ」と言い、施設に入ることを勧めます。ユーイチは喫茶店で介護施設のパンフレットを見ていると、マスターから「親を捨てる気か?」と言われ、「どげんしたらよかか?」と尋ねます。
 グループホームの「さくら館」をマサキと見学に訪れたユーイチは、本人と間違われ、両脇を抱えられ、部屋に連れていかれます。(明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/