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レス・メイフィールド監督『ブルー・ストリーク』

2012-10-26 06:04:00 | ノンジャンル
 一昨日読み終わった『映画長話』の中で紹介されていた、岡田茉莉子さんが書かれた『女優 岡田茉莉子』を昨日から読み始めていますが、その内容のあまりのすごさに興奮しています。取りあえず今日の段階では、岡田さんが私の母と同じ学年の生まれであったこと、最初に出演された映画の監督の名前が私と同じ「ミキオ」(当然ですが成瀬巳喜男監督のことです)であったということだけを申し上げておきたいと思います。

 さて、レス・メイフィールド監督の'99年作品『ブルー・ストリーク ディレクターズ・エディション』をDVDで見ました。
 屋上から侵入して特大のダイヤを金庫から盗んだ4人組でしたが、ディークはダイヤを一人占めするために、エディを屋上で射殺します。見張り役のタリーが車の外へ大量のタバコを捨てているのを不審に思ったパトカーの上に落下してくるエディの死体。ダイヤを持って屋上に上がって来たマイルズ(マーティン・ローレンス)は、袋をディークに奪われ、ディークはワイヤーで隣のビルに移りますが、その袋には工具しか入っていませんでした。隣のビルに移る途中で宙ずりにされたマイルズは、ワイヤーを切って隣の建設中のビルに突入し、秘かに通気口にダイヤをテープで貼付けた後、逮捕されます。
 「2年後‥‥」の字幕。釈放されたマイルズは、ダイヤを隠したビルに行きますが、そこはロス市警になっていました。仲間のルーに頼んで偽の刑事のIDカードと経歴書を作ってもらったマイルズは、ロス市警に侵入しますが、通気口に入る前に身分の照会を受け、新米のカールソンと相棒を組まされ、盗難課に配属されてしまいます。その当日にドラッグストアへ強盗に入った知り合いのタリーを、逮捕するはめになるマイルズ。
 実績を評価されて主任刑事になったマイルズは、通気口のダイヤが無くなっているのを知りますが、同僚から、以前にパイプが破裂して、通気口に大量の水が流れたことがあったことを教えられます。ルーからマイルズの居所を知ったディークは、早くブツを探さないと殺すとマイルズに警告を寄越します。カールソンはマイルズの身分が架空のものであることを知りますが、マイルズは自分が実は内部監査人であると明かします。
 空港で美術品の盗難があり、そこに急行させられたマイルズは、盗まれた美術品が麻薬の隠し場所として使われていることを暴き、美術品を運ぶトラックを特定して運転手を逮捕します。押収した麻薬を保管した部屋の通気口に、やっとダイヤを見つけたマイルズでしたが、うっかりして麻薬の山の中にそれを落としてしまい、その直後、麻薬はダイヤごとFBIへと送られそうになります。その麻薬を使って囮捜査をしようと言い出したマイルズは、自らが囮捜査官として殺人鬼である麻薬取引の大物ラフロールの元へ行くことになってしまいます。
 タリーを釈放してからトラックに同乗してラフロールの元に向かったマイルズは、到着先でトラックの荷台に積まれた麻薬の中からダイヤをやっと回収しますが、そこへダイヤの分け前をほしがるタリーと、ダイヤを奪おうとするディークが現れます。しかしトラックは磁石に吸い付けられてラフロールらの元へ運ばれ、マイルズらはラフロールに捕まります。タリーとディークはマイルズが刑事だと言い、ラフロールは刑事でないのならディークを射殺してみろと言います。そこへFBIとロス市警が突入し、ラルロールらは逮捕されますが、マイルズがカールソンを助けている間に、ディークはダイヤとともに車で逃走します。その車の荷台に乗るマイルズ。ディークはマイルズを振り落として、メキシコ国境を越えますが、マイルズは一人国境を越えて、彼を逮捕します。隠していた拳銃でマイルズを背後から撃とうとしたディークは、マイルズに射殺されます。カールソンはマイルズの正体を知っていましたが、カールソンらはメキシコにいる人には手出しできないと言って、マイルズを逃がします。カールソンらと握手したマイルズはダイヤを手にして、喜び勇むのでした。

 犯罪者なので犯罪に関する知識が豊富で有能な刑事になってしまうという発想が面白く、マイルズ役のローレンスの軽妙な芝居も楽しめました。この内容で94分というのも、楽しめた大きな理由だと思います。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/