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サム・ライミ監督『ダークマン』

2010-11-23 04:08:00 | ノンジャンル
 今日、久しぶりに前田敦子さんのブログを覗いてみました。やっぱり人気があるブログは少ない文といい写真で構成されているのだなあ、と再認識しました。それに比べて、私のこのブログの文字また文字、読む方のこと、あまり考えていないですよね。ホントに申し訳ありません。

 さて、サム・ライミ監督・原案・共同脚本の'90年作品『ダークマン』をWOWOWで見ました。ユニヴァーサル創設75周年記念作品として作られた映画です。
 ギャングのボス、ロバート・デュランが部下たちと麻薬取引の現場に現れると、待ち伏せしていた別のギャングのエディたちが彼らを急襲しリバーサイドの地所を売れと迫りますが、エディらは返り討ちに会い、一人残されたエディは手の指を全て切り取られ、デュランの新たなコレクションとされてしまいます。そしてタイトル。弁護士のジュリー(フランセス・マクドーマンド)は、顧客のストラックがリバーフロントに新都市建設を行うために役人のベラサリアスにワイロを送っていることを知りますが、ストラックは、ストラックの計画を阻止するために、そのワイロの証拠であるメモをデュランが欲しがっていることを彼女に知らせ、彼女にそのメモを廃棄することを勧めます。ジュリーと同棲し、人工皮膚の研究をしているペイトン(リーアム・ニースン)は研究所にいるところをデュラン一味に襲われ、たまたまそこにあったベラサリアス・メモを奪われると、同僚を殺された上、研究所もろとも爆破されます。奇跡的に助かったペイトンですが、顔は焼け落ち、命を維持するため痛みを感じないように神経を医師によって遮断されますが、その副作用で感情が増幅され行動の制御ができなくなります。そして拘束ベルトを怪力で破壊して病院を脱出したペイトンは研究所の廃墟に残されていた端末を使って、100分だけ持続する人工皮膚を作り出し、デュラン一味への復讐を開始します。デュランの部下になりすまして同士打ちをさせていきますが、やがてデュランになりすましているところで本物のデュランと鉢合わせになってしまい、命からがら逃げ出します。自分の墓に参っていたジュリーと再会したペイトンは、遊園地でデートしている時に店の主人の理不尽さにキレてしまい、ジュリーの前で顔が溶け出してしまいます。真実を知ったジュリーは彼の力になることを誓い、ストラックに会いに行くと、ストラックは、メモをジュリーから取り戻すために自分がデュランにその強奪を命じていたことを告げ、建設中の美しい都市を見せながら、ペイトンを捨て自分と組もうと言いますが、ジュリーは彼の元を去ります。ストラックはすぐに、まだペイトンが生きていることをデュランに知らせ、彼の暗殺を命じます。ジュリーはペイトンの目の前でデュランらに人質に取られ、ペイトンも命を狙われますが、デュランらを返り討ちにします。ストラックはジュリーを人質にして建設中の高層ビルの上に彼を誘い出しますが、結局ペイトンに殺されます。元に戻りたいと言うジュリーにペイトンは、自分が仮面を被った時から自分は邪悪な別の人格になってしまったと言い、彼女の元を去っていくのでした。
 ユニヴァーサルの怪奇映画へのオマージュに満ちた映画であり、それは『サイコ』の排水口の水とオーヴァーラップする瞳だったり、『フランケンシュタイン』の機械や水面に写る醜い自分の顔であったり、『めまい』の緑の霧のかかったような墓場のシーンだったり、そして全体のストーリー自体が『ノートルダムのせむし男』だったりするのですが、それだけでなく、流れるようなカメラワークとスピーディーなカッティング、つい爆笑してしまうようなエスカレートする画面展開など、見どころ満載でした。サム・ライミ監督は現在のアメリカの映画監督では一番才能のある監督なのではないでしょうか? そう思ってしまうほどの作品でした。文句なしにオススメです。(最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto