gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

トニー・スコット監督『スパイ・ゲーム』

2010-11-02 06:39:00 | ノンジャンル
 昨日のMLBワールドシリーズ第4戦はジャイアンツの圧勝でした。解説の武田一浩さんも言われてましたが、レンジャーズの2番打者ヤングの引っ張りにこだわる姿勢と主砲ゲレーロの不振、継投のちぐはぐさが、みすみす流れを相手に渡してしまっているように思いました。いい当たりも出始めていて、また守備でも好プレーが出ているだけに、まだ希望は失っていませんが、とにかく土俵際まで追いつめられたことは間違いありません。今日リーがリンスカムに投げ勝って、本来の「連打」で「走る」レンジャーズの姿を取り戻してほしいものです。
 と思っていたら、今ジャイアンツの'56年ぶりのワールドシリーズ優勝が決まってしまいました。リーグのポストシーズンでのレンジャーズの良さをまったく見せることなく終わってしまった感じです。ワシントン監督の消極的な采配が目につき、「ダラスの呪い」などという言葉も脳裏に浮かんだりしましたが、試合終了直後、ジャイアンツに対してスタジアムのファンが暖かい拍手を送るのを見て、テキサスの人々を見直したというか、いままで勘違いしていた感じです。来年はシーズン始めからレンジャーズに注目したいと思います。そして苦労した末、今シリーズ活躍してMVPを獲得したレンテリーアや、やはりシーズン途中の解雇を乗り越えポストシーズンで大活躍したロスといったジャイアンツの選手たちを素直に祝福したいと思います。

 さて、トニー・スコット監督の'01年作品『スパイ・ゲーム』をスカパーのシネフィル・イマジカ・チャンネルで見ました。
 '92年の中国・蘇州刑務所。コレラが発生し米国の医療チームが乗り込みますが、医師のトム(ブラッド・ピット)は故意に停電を起こし、受刑者の一人を救出しようとして逮捕されます。彼はCIAのスパイで、単独でその行動を取っていました。その日でCIAを引退することになっていた上司のミュアー(ロバート・レッドフォード)にそのことが知らされ、彼はCIAの本部に連れて来られて事情を聞かれます。ミュアーはトムとの関係を、'72年のベトナムでの出会いから、'75年の東独での役人の亡命計画失敗、'85年のベイルートでのテロ・リーダーの暗殺未遂と順に語っていきます。そして今回の事件は、トムがベイルートで知り合った恋人・エリザベートを蘇州の刑務所から救出するために起こされたことが分かります。ミュアーは蘇州近辺に展開する米国軍に秘密裏に依頼してトムの救出作戦を実行させ、トムとエリザベートを救い出し、自らもCIAを抜け出して海外旅行に旅立つのでした。
 短いショットの積み重ねと一つ一つのショットの持つ力強さはトニー・スコットの他の映画と同じでしたが、この映画は他に比べて割にゆっくりしたテンポで進み、余裕を持って見られたように思います。エンターテイメント映画を見たい方にはオススメです。