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カレル・ゼマン監督『悪魔の発明』

2010-11-04 07:11:00 | ノンジャンル
 昨日の日本シリーズ第4戦はしびれる展開となり、終盤はまさかの展開で中日が5分の星に戻しました。しかし今日ロッテがもし落としたとしても、名古屋では成瀬と俊介が控えています。まだまだロッテ有利と見ました。

 さて、カレル・ゼマン監督・共同脚本の'58年作品『悪魔の発明』をDVDで見ました。
 発明の天才・ロック教授と助手のハルトは嵐の夜、ダルティガス伯爵の部下であるスペード船長らに誘拐されます。伯爵の船は潜水艦によって曳航され、途中大西洋最大の客船・アメリア号を見つけると、潜水艦を衝突させて船体に穴を開けて沈没させ、積んでいた財宝を奪います。漂流していた娘を救出した後、彼らは伯爵の本拠地であるバックカップ島へ到着し、教授は発明の研究を進めます。囚われの身となったハルトは、教授の発明が悪用されようとしているのを知らせるため、手紙を気球に乗せて飛ばし、やがてそれは全世界の知るところとなります。ハルトは海中ケーブルの修理を志願して海底に潜り、すきを見て逃げ出そうとしますが、海底トンネルの途中でボンベの酸素がなくなり、気を失います。そこへ伯爵の陰謀を防ぐためにバックカップ島へと向かっていた世界艦隊の偵察潜水艦が通りかかり、ハルトは救出されますが、伯爵の潜水艦によってその潜水艦は撃墜され、ハルトは海上へ脱出します。伯爵の城にいる娘に会うことのできたハルトは、近づきつつある世界艦隊に、伯爵が教授の発明した超兵器を使って彼らを全滅させる相談をしているのを聞き、見張り役をやっつけて代わりに気球に乗り込みます。そしていよいよ艦隊が近づいてくると、ハルトらは気球を空高く飛ばして避難し、自分の発明が悪用されようとしていることに気付いた教授は超兵器を自爆させるのでした。
 人物はすべて実写、背景はすべて書き割り、それ以外にアニメーションも多用するという『狂気のクロニクル』のスタイルがここで既に確立されていました。実験室での機械音が独特の異様さで面白く、機械のデザインも中世的な趣きがあり、興味深く見ました。ジュール・ヴェルヌ的世界に興味のある方には特にオススメです。