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東京・美術館めぐり

2010-11-18 05:17:00 | ノンジャンル
 昨日、東京へ3つの美術館をハシゴしに行ってきました。
 1つ目は、地下鉄千代田線乃木坂駅近くの国立新美術館におけるゴッホ展。生涯1つの作品も売れず、1890年37才で自ら命を断ったゴッホの作品を見に、たくさんの人が駆けつけている風景を見て、その絵の燃えるような美しさから受けた感銘もあって、つい泣いてしまいました。ゴッホの油絵は絵の具の盛り上がり方が半端ではないので、ライトの光を受けて本当にテラテラと光り輝いている作品があったり、写真では捕えきれない鮮やかな色彩があったりと、実物を自分の目で見ないと、ゴッホの本当のスゴさは分からないと思いました。12月20日までやっているようですので、V・V・ゴッホ(イニシャルまでカッコイイ!)ファンならずとも是非足を運んでいただいて、生のゴッホを堪能していただきたいと思います。
 さて、2つ目は、東京駅八重洲口近くのブリジストン美術館における「セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅」という特別展。セーヌ川上流から下流に至る順番で、印象派以降の風景画を展示したものでした。収穫は、幻想的なアンリ・ルソー作『サン=ニコラ河岸から見たサン=ルイ島』(1888年頃)、まさにロシア・アヴァンギャルドそのものである蕗谷(ふきや)虹児作『挿絵原画(巴里の散歩)』('26)、ルノワールの『トリニテ広場』(1892年頃)、焦茶色の力強いタッチの佐伯祐三作『ロカション・ド・ヴォワチェール』('25)と同氏の活字を使ったコラージュ的作品『テラスの広告』('27)、モネの白を基調とした『雪のアルジャントゥイユ』(1875年)と赤い花が目を惹く『花咲く堤、アルジャントゥイユ』(1877年)、ウジェーヌ・ブーダンの細密画『トルーヴィル近郊の浜』(1863-66年頃)などの原画を見られたことでした。またこの美術館には過去の特別展の画像をパソコンの大画面で見られるコーナーがあり、そこでは1921年生まれの中国人ザオ・ウーキーの作品の素晴らしさに触れることもできました。
 そしてラストは京王線初台駅近くの東京オペラシティ・アートギャラリーにおける「ドミニク・ペロー 都市というランドスケープ」。フランスの建築家ペローによる現代建築の数々が、大きなスクリーンのビデオ映像で紹介されていて、しかもそれをふかふかのソファーに寝転びながら見ることができ、またその先のコーナーでは本人のインタビューもモニターで見られ、最後の大きな部屋では、設計に至るコンセプトの立案、模型、設計図、実際に完成した作品の写真や完成予想CG画像なども展示されていて、その見事な建築(これは実際に見てみてください。Googleで検索すれば画像はいくらでも見ることができます。)に完全にノックアウトされてしまいました。
 ということで、世界でもこれだけいろんな芸術作品を見ることができる都市は、東京を含めてあまりないのではないでしょうか? そう思えるほどの充実した一日でした。取り急ぎ、ご報告まで!