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誉田哲也『シンメトリー』

2009-04-21 18:30:00 | ノンジャンル
 昨日母と一緒に、厚木に2月にオープンしたネコカフェ「猫助」に行ってきました。オートロックの入り口を通って行くマンションの2階にあり、4匹の猫(子猫1匹を含む)がいました。以前行った町田のネコカフェでは見るだけで全然抱ける感じではなかったのですが、今回は強引に抱いているお客さんもいました。母も抱けばいいのにと思っていましたが、結局抱けず、「もう1回来る?」と言うと、「もういい」とのこと。入場の際に「無理して抱かないでください」という趣旨の注意書きがあったので、それを気にして遠慮したのだとか。「自分の猫だったら、もうむちゃくちゃに抱いてやるのに~」という母なのでした。

 さて、誉田哲也さんの'08年作品「シンメトリー」を読みました。姫川玲子シリーズの短編集です。
 「東京」は男女の三角関係のもつれで虐められていた女子高生が過失で同級生を屋上から落としてしまった話、「過ぎた正義」は女子生徒の強姦犯、殺人犯を処刑していた元警察官の話、「右では殴らない」は自分が一人占めしたい女子高生の援助交際相手にヤクを渡して殺していた男の話、「シンメトリー」は自分の車を踏み切りに乗り入れて列車を脱線させ100人以上の死者を出した男を轢死させた元駅員の話、「左から見た場合」は建材の盗みをネタに脅迫していた男が逆に殺されてしまった話、「悪しき実」は殺し屋から足を洗った男がまた殺しを頼まれるようになったことを苦に自殺した話、「手紙」は掲示板で同僚から虐めにあっていた女が同僚を殺した話です。
 どれもあっけなく犯人が判明し、ドラマチックな展開はありませんでした。このシリーズはやはり長編の方がいいと思いました。(しかし、「ジウ」以外の長編はどれも飛ばし読みしてしまいましたが‥‥。)これだけこのシリーズが続くというもの、それだけ人気があるからだと思いますが、私は面白いとは思いませんでした。警察を舞台にした小説がお好きな方にはオススメです。