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誉田哲也『アクセス』

2009-04-03 18:11:00 | ノンジャンル
 誉田哲也さんの'04年作品「アクセス」を読みました。
 高校生の可奈子は、同級生の丸山から、友人にプロフィールを入力してもらうと携帯電話の利用料が無料になるサイトを紹介され、自分もいとこの雪乃にそのサイトを紹介します。雪乃は友人の翔矢に紹介し、また翔矢は元同級生の芳光に紹介します。しかし、そのサイトには隠し文字で、ここに署名した人間は闇の世界に生きる自分たちに肉体を受け渡し、その代わりに自分たちの世界に魂を送ることを誓うことが書かれていました。第一の犠牲者の芳光はオークションで買った日本刀で過って首を切ってしまい、その時の恐怖から別の人格に肉体を乗っ取られてしまいます。彼は次々に殺人を犯し、最後には翔矢の首をはね、雪乃と可奈子の魂を闇の世界に送り、闇の世界の住人にその肉体を与えます。闇の世界に送られた可奈子は、やはり闇の世界に送られていた同級生の尚美の助けを借りて、自分の肉体を取り戻す訓練を積みます。そんな中で、可奈子は雪乃に出会いますが、闇の住民たちに凌辱された雪乃は自分の魂を消してしまいます。可奈子は尚美と協力して、闇の住民から自分の肉体を取り戻し、またやはり闇の住人に乗っ取られていた雪乃の肉体から闇の住人を追い出して、尚美の魂を迎え入れるのでした。
 かなり残酷な描写がありますが、飛ばし飛ばしながら何とか最後まで読むことができました。一人称で語られる部分はかなり退屈でしたが、それ以外の部分はそれなりに楽しめました。暇な時間をつぶしたいという方にはオススメです。