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浜なつ子『そんなアジアに騙されて』

2009-04-27 14:19:00 | ノンジャンル
 今日、厚木市のつつじが丘公園と愛川町のあいかわ公園に母とツツジを見に行ってきました。先日鎌倉で見た美しいツツジ、全体が薄いピンク色で、中心が濃いビンクのツツジは「あけぼの」と言うそうです。咲きはまだ1、2分といったところで、盛りはこれからのようです。また満開の頃を狙って行ってみようと思います。

 さて、浜なつ子さんの'01年作品「そんなアジアに騙されて」を読みました。日本人で東南アジアに移住した人々の話です。
 登場するのは、ナショナルチームの代表に選ばれるほどのバレーボール選手でありながら、就職先で東南アジアのプラント建設をしているうちにサウジアラビアのナショナルコーチになるために退職し、湾岸戦争で失業して、それ以降サモアのバレーチームのコーチになることを夢見ながら、底辺の生活を続けるベトナム在住の男、ベトナム戦争前は資産家の娘だった義母が博打で借金をしまくり困る、ベトナム在住の男、元バックパッカーで、現在は日本人の妻とバンコクで惣菜の宅配業を営む男、ベトナムでビジネスチャンスを伺う男、カンボジアで印刷業を営む男、バンコクで焼酎の代理店を営む男らです。アルジェリアでは売春を行なうのが女性受刑者であるとか、カンボジアで6才から12才までの子供の売春がおおっぴらに行なわれているとか、バングラデシュに乞食の巣窟と化しているフェリーがあるとか、興味深い話もありましたが、ここでもまた著者が当事者になりきって話を進めたりするところに、違和感を覚えました。東南アジアの国々が置かれている生活状況を知りたい方にはオススメです。