今日、横須賀の軍港めぐりに行ってきました。海上自衛隊の様々な艦船、米軍のイージス艦や空母ジョージ・ワシントンなど、なかなか見ごたえがありました。特に、空母から搭載機が飛び立つ時、空母自体も全速力で進む必要があるということは、初めて知りました。
さて、浜なつ子さんの'97年作品「マニラ行き 男たちの片道切符」を読みました。日本からフィリピンのマニラに渡った6人の日本人の男たちの話です。
6人とは、「日本人とはほとんど接触せずにフィリピンでひとり自動車関連の仕事をしている人、ペドファイル(小児性愛者)の容疑でマニラの拘置所に収監されている人、死刑を言い渡されてモンテンルパの刑務所にいる死刑囚、マニラで浮浪者生活をしている元証券マン、フィリピンパブとフィリピーナそのものにはまって二億円を使った人、そしてフィリピンと関わって三十年余年日本人のトラブルを処理してきた人」です。読んでいて新たに知ったことは、どん底の生活に落ちると不思議にリラックスして大声で笑えるようになること、マニラの貧しい人々の間では困った時にお金を気軽に融通しあうこと、拘置所内では時間制限もなく移動も自由、家族の出入りも自由、屋台や雑貨屋そして中国人が営む銀行まであり、金を払えば監視付きながら外出して買い物をしたり外食したりもできること、裁判では被告人も傍聴人も弁護人も検察官も同じ長椅子に座ること、刑務所の中を仕切っているのはギャング団であることなどでした。
ただ、著者の初期の作品のせいか、章によって語り口が異なり、1章ではなんと男性本人が自分の人生を語るという一人称で書かれていたりして、統一感のない構成になっていました。それでもマニラに生きる人々の生活は詳しく描かれていたと思います。東南アジアの生活に興味のある方にはオススメです。
さて、浜なつ子さんの'97年作品「マニラ行き 男たちの片道切符」を読みました。日本からフィリピンのマニラに渡った6人の日本人の男たちの話です。
6人とは、「日本人とはほとんど接触せずにフィリピンでひとり自動車関連の仕事をしている人、ペドファイル(小児性愛者)の容疑でマニラの拘置所に収監されている人、死刑を言い渡されてモンテンルパの刑務所にいる死刑囚、マニラで浮浪者生活をしている元証券マン、フィリピンパブとフィリピーナそのものにはまって二億円を使った人、そしてフィリピンと関わって三十年余年日本人のトラブルを処理してきた人」です。読んでいて新たに知ったことは、どん底の生活に落ちると不思議にリラックスして大声で笑えるようになること、マニラの貧しい人々の間では困った時にお金を気軽に融通しあうこと、拘置所内では時間制限もなく移動も自由、家族の出入りも自由、屋台や雑貨屋そして中国人が営む銀行まであり、金を払えば監視付きながら外出して買い物をしたり外食したりもできること、裁判では被告人も傍聴人も弁護人も検察官も同じ長椅子に座ること、刑務所の中を仕切っているのはギャング団であることなどでした。
ただ、著者の初期の作品のせいか、章によって語り口が異なり、1章ではなんと男性本人が自分の人生を語るという一人称で書かれていたりして、統一感のない構成になっていました。それでもマニラに生きる人々の生活は詳しく描かれていたと思います。東南アジアの生活に興味のある方にはオススメです。