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『映画館』をテーマにした短編映画

2007-05-30 16:12:00 | ノンジャンル
 おとといの「HEY!HEY!HEY!」で久しぶりに生(?)のaikoを見ました。トークあり、新曲ありで堪能しました。国分太一とも別れたそうで、元気なaiko に戻ったような気がしましたが、気のせいでしょうか?

 さて、今日の朝日新聞の朝刊に映画好きの人なら、すごく楽しめる記事を発見しました。カンヌ映画祭のレポートなのですが、とにかく面白いので、原文をそのまま転載します。
 「コーエン、ダルデンヌの兄弟監督2組を含む35人の映画監督が『映画館』をテーマに33本の短編を撮り下ろした。(中略)持ち時間はひとり3分間。短い時間だが、逆にそれぞれの個性の違いが際立った。
 工場の出口の映画館で工員たちにリュミエールの『工場の出口』を見せたアキ・カウリスマキ。98歳のマノエル・ド・オリベイラは、フルシチョフとローマ法王の意外な『同志関係』を無声映画の喜劇に仕立てた。コーエン兄弟の映画館では、ルノワールの『ゲームの規則』とトルコ人監督の芸術映画を上映中。観客のカウボーイはどちらを見るべきだか悩みだす。
 最も客席をわかせたのはウォルター・サレスの『カンヌから8944キロ』だった。ブラジルの古い映画館の前で2人組のミュージシャンが猛烈な早口でカンヌ礼賛のラップを繰り広げる。演奏を終えた2人は『でも、カンヌってどこよ』『さあ。どっかの寂れた漁港だろ。』(中略)
 北野武の『素晴らしい休日』も好評だった。野原にぽつんと立つ古い映画館に、モロ師岡演じる中年男が自転車をこいでやってくる。『農業1枚』と入場券を買うベタなギャグも大受け。北野監督演じる映写技師がミスするたびに会場がわいた。(中略)
 ブレッソン、ドライヤー、フェリーニ、ゴダールなど、作り手たちに影響を与えた様々な名作も引用された。いまは廃虚となった映画館の往年の華やぎを情感豊かに描いた侯孝賢をはじめ、自らの映画館体験を題材にしたものも目立った。(後略)」
 この記事を読んでいて何が快感だったかというと、リュミエールの「工場の出口」や、ルノワールの「ゲームの規則」や、ブレッソン、ドライヤーらを知らないと、この記事についてこれない、ということ、つまりこの記事についていける自分は「映画」を知っていると自覚できることです。今でもこれらの固有名詞は「映画」の中心にある、と知ることでも勇気づけられました。最近のハリウッドの超大作やCGを駆使したアクション映画を全然見て無い私としては、自分の正統性をアピールしてくれるような記事でした。皆さんはこの記事を読んで、どう感じられたでしょうか?

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