海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「中国、原潜の秘密基地を建設」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2008年05月03日 | 中国の政治・経済・社会
ULTRA BLUE
宇多田ヒカル,Yamada Masashi
EMIミュージック・ジャパン

このアイテムの詳細を見る

ロンドン発:衛星からの写真は、スパイ映画のシナリオに由来するかもしれない。それは、南シナ海にある巨大な施設であって、その背後には地下の核基地が隠れている。
イギリスの新聞『デイリー・テレグラフ』によると、海南島の基地全体は非常に大きいので、20隻の原潜と数隻の航空母艦が停泊可能であるそうだ。
映像では、長いトンネル構造が認められる。写真には、港湾の建設と094型原潜一隻が写っている。それ以外に、ルーヤン型の駆逐艦3隻とジャンウエイ2型護衛艦2隻が波止場に停泊していると同紙は述べている。高さ18メートルあるトンネルが全部で11本、存在している。それは水面下にあって島の内部に通じている。
有名なイギリスの軍事雑誌『ジェーン情報雑誌』は、『テレグラフ』の記事が正しいことを裏書きした。それによると、衛星写真は、「中国が海南島の南海岸の三亜に重要な地下原潜基地を建設中である」ことを示している。
『ジェーン』誌は、その通信員がすでに2002年にアジアの軍事消息通からこのプロジェクトについての情報を得たと述べている。この衛星写真は、中国の核兵器の増強がどれほど急速に行われているかを示すものだ。仕事の規模から見て、この基地は中国の航空母艦にとっても中心的な基地となる予定であることを推測させる。
「アジア諸国の経済にとって非常に重要な東南アジアのシーレーンに近いところでの建設は、この地域を越えて非常に大きな憂慮を引き起こしかねない」と同誌は述べている。「三亜における核兵器と海軍の増強は、この地域を今よりももっと強力にコントロールしようとする北京政府の努力を示している」と『ジェーン情報雑誌』の編集長クリスチャン・ル・ミエールは、述べた。
 米国国防省の推定では、中国は、2010年までに094型原潜5隻を建造し終えるだろう。それは、JL-2型弾頭ミサイル12基を備えることができる。公式の発表では、中国の軍事支出は、毎年360億ドル(3兆6千億円)であるが、外国の専門家は、総額は遙かに多いと推定している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする