MSN産経ニュース 『激闘6時間も“電脳”に敗北…終盤ミス、女流王将「正直、悔しい」 』
----ここから引用(抜粋)-----------------------
薄いベージュ色の和服姿で対局に臨んだ清水女流王将。歴代最多のタイトル獲得数43を誇る女流のトップで、その実力は男性アマ五段以上のレベルといわれる。別室で観戦した約750人の対局前予想は「清水有利」がわずかに多かったが、無念の敗戦となった。
持ち時間は各3時間。中盤まで互角の展開だったが、清水女流王将は終盤のミスもあってコンピューターに優位に立たれると、最後は確実な攻めで押し切られた。
清水女流王将は「時間配分がうまくいかなかった。正直、悔しい」と無念の表情。システムを作ったプロジェクトチーム責任者の松原仁さん(51)は「最後は運があった。今後も開発を進めたい」と話した。
今回の対局は、今年4月、情報処理学会(白鳥則郎会長)が「トップのプロ棋士に勝つ」と目標を掲げ、「名人に伍する力ありと認めるまでに強いコンピューター将棋を完成した」と挑戦状をたたきつけた。日本将棋連盟も「いい度胸をしていると、その不遜な度胸に感服つかまつった次第」と受けて立ち実現した。
日本将棋連盟は2005年10月、プロが公の場で許可なくコンピューターと対局することを禁止し、特例として07年3月に渡辺明竜王(26)が「ボナンザ」と対局して勝っている。その電脳側が雪辱を期して用意したのが「あから2010」だった。
今後について、日本将棋連盟の米長邦雄会長(67)は「コンピューターと男性プロ棋士との対局は、次回には全く考えていない。清水さんとの再戦がフェアでいい」と話した。ファンとしては「あから」と男性棋士の対戦、渡辺竜王や羽生善治名人(40)=王座・棋聖=との対局を見てみたい気もするが…。
----ここまで引用(抜粋)------------------------
この記事を見ると、今現在の「あから2010」と棋士との力関係がなんとなく想像できます。
敢えてすごく大雑把に言うと、コンピュータ(「あから2010」)はアマチュアや女流のトップクラスに勝つ可能性はあるけれどトッププロにはなかなか勝てない、というところでしょうか。
それはさて置き、公の場でのコンピュータとプロの対戦を、日本将棋連盟が禁止しているのは知りませんでした。
禁止理由は良く分かりませんが、そういう手続きとは関係なく、将棋ソフトの実力がもっと飛躍的に上がってくれば、名人とコンピュータが定期的に対戦を行うような時代が来るかもしれませんね。
そういえば、清水女流王将もいろいろと言われて口惜しいでしょうから、米長会長の言うとおり雪辱の機会を作ってあげられたらなぁと思います。(もし実現したら、今度は頑張って欲しいですね!)
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薄いベージュ色の和服姿で対局に臨んだ清水女流王将。歴代最多のタイトル獲得数43を誇る女流のトップで、その実力は男性アマ五段以上のレベルといわれる。別室で観戦した約750人の対局前予想は「清水有利」がわずかに多かったが、無念の敗戦となった。
持ち時間は各3時間。中盤まで互角の展開だったが、清水女流王将は終盤のミスもあってコンピューターに優位に立たれると、最後は確実な攻めで押し切られた。
清水女流王将は「時間配分がうまくいかなかった。正直、悔しい」と無念の表情。システムを作ったプロジェクトチーム責任者の松原仁さん(51)は「最後は運があった。今後も開発を進めたい」と話した。
今回の対局は、今年4月、情報処理学会(白鳥則郎会長)が「トップのプロ棋士に勝つ」と目標を掲げ、「名人に伍する力ありと認めるまでに強いコンピューター将棋を完成した」と挑戦状をたたきつけた。日本将棋連盟も「いい度胸をしていると、その不遜な度胸に感服つかまつった次第」と受けて立ち実現した。
日本将棋連盟は2005年10月、プロが公の場で許可なくコンピューターと対局することを禁止し、特例として07年3月に渡辺明竜王(26)が「ボナンザ」と対局して勝っている。その電脳側が雪辱を期して用意したのが「あから2010」だった。
今後について、日本将棋連盟の米長邦雄会長(67)は「コンピューターと男性プロ棋士との対局は、次回には全く考えていない。清水さんとの再戦がフェアでいい」と話した。ファンとしては「あから」と男性棋士の対戦、渡辺竜王や羽生善治名人(40)=王座・棋聖=との対局を見てみたい気もするが…。
----ここまで引用(抜粋)------------------------
この記事を見ると、今現在の「あから2010」と棋士との力関係がなんとなく想像できます。
敢えてすごく大雑把に言うと、コンピュータ(「あから2010」)はアマチュアや女流のトップクラスに勝つ可能性はあるけれどトッププロにはなかなか勝てない、というところでしょうか。
それはさて置き、公の場でのコンピュータとプロの対戦を、日本将棋連盟が禁止しているのは知りませんでした。
禁止理由は良く分かりませんが、そういう手続きとは関係なく、将棋ソフトの実力がもっと飛躍的に上がってくれば、名人とコンピュータが定期的に対戦を行うような時代が来るかもしれませんね。
そういえば、清水女流王将もいろいろと言われて口惜しいでしょうから、米長会長の言うとおり雪辱の機会を作ってあげられたらなぁと思います。(もし実現したら、今度は頑張って欲しいですね!)
昨日アップした記事、『ついに・・・ 将棋ソフトがプロ棋士に勝った』について、Unknownさんより誤りである旨の指摘を頂きました。
ご指摘のポイントは、今回コンピュータに負けた“女流棋士”清水市代さんは、日本将棋連盟の正会員ではなく、“プロ棋士”という表現は誤りであるということです。
確認の結果、清水さんは将棋連盟に所属はしているものの、正会員ではないことが分かりました。
将棋連盟の正会員になるためには、新進棋士奨励会に入会したのちに、あらかじめ定められた成績を収めて四段になるか、非常に狭き門であるフリークラス編入試験に合格することが必要ですが、将棋界においては女性が正会員となった事例はないそうです。
したがって、昨日の記事タイトルを『将棋ソフトが日本将棋連盟所属の棋士に勝った!』に訂正させて頂きます。大変失礼致しました。
(なんだかシマラナイ感じのタイトルになってしまいました・・・。)
また、当該ソフトの開発者が将来の夢として、『名人や竜王などのトップ棋士といい勝負をする(勝つ)ことが目標です』と語っていたことを付け加えておきます。
(つまり、まだコンピュータが本当のトッププロに勝つのは難しいということですね。)
言い訳をすると、囲碁界においては男子プロと同等の資格を持った“女流棋士(プロ棋士)”が存在しているため、将棋も同じだろうと勘違い(早とちり?)をしてしまったのですが、将棋界は依然として男性上位が揺るぎない状況のようです。
(囲碁では女流棋士が男性棋士に勝つこともしばしばです。)
何故そうなのかについては諸説あるようですが、とにかく改めていい勉強になりました。
ご指摘頂いた方、本当にありがとうございました。
ご指摘のポイントは、今回コンピュータに負けた“女流棋士”清水市代さんは、日本将棋連盟の正会員ではなく、“プロ棋士”という表現は誤りであるということです。
確認の結果、清水さんは将棋連盟に所属はしているものの、正会員ではないことが分かりました。
将棋連盟の正会員になるためには、新進棋士奨励会に入会したのちに、あらかじめ定められた成績を収めて四段になるか、非常に狭き門であるフリークラス編入試験に合格することが必要ですが、将棋界においては女性が正会員となった事例はないそうです。
したがって、昨日の記事タイトルを『将棋ソフトが日本将棋連盟所属の棋士に勝った!』に訂正させて頂きます。大変失礼致しました。
(なんだかシマラナイ感じのタイトルになってしまいました・・・。)
また、当該ソフトの開発者が将来の夢として、『名人や竜王などのトップ棋士といい勝負をする(勝つ)ことが目標です』と語っていたことを付け加えておきます。
(つまり、まだコンピュータが本当のトッププロに勝つのは難しいということですね。)
言い訳をすると、囲碁界においては男子プロと同等の資格を持った“女流棋士(プロ棋士)”が存在しているため、将棋も同じだろうと勘違い(早とちり?)をしてしまったのですが、将棋界は依然として男性上位が揺るぎない状況のようです。
(囲碁では女流棋士が男性棋士に勝つこともしばしばです。)
何故そうなのかについては諸説あるようですが、とにかく改めていい勉強になりました。
ご指摘頂いた方、本当にありがとうございました。