【かしわ記念】シャマルが2番手から逃げ馬を捕らえ史上4頭目の連覇達成!:サンスポZBAT!
第37回かしわ記念(4歳以上オープン、定量、Jpn1、ダート・左1600m)は、川須栄彦騎手の2番人気シャマル(牡7歳、栗東・松下武士厩舎)が2番手追走からゴール前で逃げたウィリアムバローズ(5番人気)を半馬身差捕らえて優勝。2009・10年エスポワールシチー、16・17年コパノリッキー、18・19年ゴールドドリームに続く史上4頭目の連覇を達成した。タイムは1分39秒2(良)。
断然人気に支持されたコスタノヴァは猛追届かず2着馬からさらにクビ差遅れた3着、4着にロードフォンス(3番人気)が入り、JRA勢が上位を独占した。なお、ポタジェ(6番人気)は4コーナーで競走中止となった。
かしわ記念を勝ったシャマルは、父スマートファルコン、母ネイティヴコード、母の父アグネスデジタルという血統。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬。通算成績は27戦12勝(うち地方18戦8勝)。重賞は22年東京スプリント(Jpn3)、サマーチャンピオン(Jpn3)、オーバルスプリント(Jpn3)、23・24・25年黒船賞(Jpn3)、24年かしわ記念(Jpn1)に次いで8勝目。松下武士調教師、川須栄彦騎手ともにかしわ記念は24年シャマルに次いで2勝目。
◆川須栄彦騎手(1着シャマル)「本当に馬に感謝という気持ち。最高ですね。うれしいです。馬は素晴らしい状態だったと思います。ある程度前での競馬になるとは思っていましたが、あまり他馬のことは気にせずシャマルと息を合わせることだけに集中していました。終始抜群の手応えで、雰囲気良く直線を迎えることができました。前の馬もしぶとかったですし、後ろから差してくる馬たちもいると思っていたので、負けてたまるかという気持ちでした。シャマルには、いつもありがとうという気持ちしかないです。まだまだ活躍できると思いますし、僕自身もっともっとこの馬と一緒にいろんなところを勝てていけたらいいなと思います」
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まずは連覇達成のシャマル号、おめでとうございます!
逃げたウィリアムバローズの2番手を落ち着いて追走し、マッチレースとなった直線では最後の最後に地力で捻じ伏せる強い内容。先行有利の地方交流競走とは言え、7歳にしてまだまだ健在なところを見せてくれました。
2着に敗れたウィリアムバローズはフェブラリーS・13着からの巻き返し。すんなりハナに立って4角でも手応え十分、鞍上の坂井瑠星騎手(岩田望来騎手からの手戻り)が絶妙なレースラップ(12.8-12.5-12.4-12.6-12.0-11.7-12.4-12.8秒)を刻んだ『してやったりの競馬』でしたが、惜しくもシャマルの底力に屈した形になりました。
単勝1.5倍、断然の1番人気に推されたフェブラリーSの勝ち馬コスタノヴァは直線で猛然と追い込んだものの3着まで。やや出負け気味だったのが響いたとも言えますが、スタートに関しては『そもそもこんなもの』かもしれませんし、やはり、府中のような広いコースでこそ本領を発揮できるタイプでしょう。
ちなみに結果的に7歳馬のワンツーだったように、ダート重賞路線(特に地方交流重賞)はベテラン馬が本当に強いですよね。まあ、実績上位馬が居すわると枠が空かない問題、結局JRAの馬しか勝たない問題など、いろいろ課題もありますが、JRA・地方の交流ができたお陰でベテラン勢の活躍が見られるのは(個人的には)嬉しいです…
いや、本当は何とか自分の出資馬をその路線に乗せたいのですが(広尾TCで言うならアンモシエラみたいな感じ!?)、あのバスラットレオンでさえうまくいかなかったぐらい、それも言うほど簡単じゃないんですよねぇ(^^;)
**2025/5/5船橋11R かしわ記念(Jpn1/ダ1600m)・良**
地方競馬ライブ
【天皇賞・春】ヘデントールが追い比べ制し春の盾奪取!重賞連勝で新たな長距離王に:サンスポZBAT!
第171回天皇賞・春(4歳以上オープン、定量、G1、芝3200m)は、ダミアン・レーン騎手の1番人気ヘデントール(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)が中団のインを追走すると、直線で外から鋭く伸びて、ビザンチンドリーム(6番人気)との追い比べをアタマ差制し優勝。ダイヤモンドSに続く重賞連勝で春の盾を奪取し、新たな長距離王の座に就いた。D・レーン騎手は2023年日本ダービー(タスティエーラ)以来、約2年ぶりのJRA・G1制覇。馬主の(有)キャロットファームは8大競走完全制覇となった。タイムは3分14秒0(良)。
2着からさらに3馬身差遅れた3着に武豊騎手のショウナンラプンタ(4番人気)が入った。
ヘデントールは、父ルーラーシップ、母コルコバード、母の父ステイゴールドという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は9戦6勝。重賞は今年のダイヤモンドS(G3)に次いで2勝目。木村哲也調教師、D・レーン騎手ともに天皇賞・春は初勝利。
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ヘデントールはダイヤモンドSからの連勝、好スタートを決めたところから道中の位置取り、折り合い、直線でしっかり伸びるところまで、全くロスのない完璧な内容での盾奪取でした。
現状、中長距離路線は王者不在の状況でしたが、3歳時の菊花賞2着からダイヤモンドS、天皇賞・春を連勝したことで、ヘデントールが(ボクシング的に言うと)暫定王者?の座に就いたと言えそうです。
ということで、今後は中距離路線の国内トップホースたちと対決していくのか、それとも海外までを視野に入れて(例えばメルボルンカップとか(^^ゞ)戦っていくのかなど、まだ4歳になったばかりの馬ですから興味が尽きません。(今日の勝ちっぷり、母系にエンドスウィープがいる血統表を見ると、中距離路線でも十分やっていけそうですし)
それにしてもキャロットファームさん、8大競争完全制覇とはスバラシイ。。広尾TCが(私が生きているうちに)それを達成するのはかなり難しいかもしれませんが(^^;)、少しでも近づけるように頑張りたい(頑張って欲しい?)です…。
**2025/5/4京都11R 天皇賞・春(G1/芝3200m)・良**
天皇賞(春)【2025年5月4日京都11R】:競馬ラボ
【ケンタッキーダービー】ソヴリンティが優勝 日本馬2頭は着外:サンスポZBAT!
【チャーチルダウンズ(米ケンタッキー州)3日=日本時間4日】米3冠の初戦、ケンタッキーダービー(G1、ダ2000メートル、出走19頭)が行われ、最後の直線で力強く伸びたJ・アルバラード騎乗のソヴリンティ(米=W・モット、牡3、父イントゥミスチーフ)が優勝した。日本から参戦したJ・モレイラ騎乗のルクソールカフェ(美・堀、牡3)、C・ルメール騎乗のアドマイヤデイトナ(美・加藤征、牡3)は着外に敗れた。
◆アルバラード騎手(ソヴリンティ 1着)「この1週間はこの瞬間のためにやってきました。私のキャリアで最高の瞬間です」
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日本から参戦した2頭、特にルクソールカフェにはケンタッキーダービー制覇を期待していましたが、やや出負けをしたスタート以降、正直、あまり見せ場のないままズルズル負けてしまったという印象です。
海外での調整が難しかったのか馬場が合わなかったのか、はたまたレース中に何らかの想定外があったのか、直接の敗因は分かりませんが、実力的にはもっとやれて当然の馬だけに残念な結果だったと言わざるを得ません。(それにしても、ドロドロの不良馬場ってのは見ているだけでもツラいものがありますねぇ…)
でも、どうなんでしょうねぇ…
そもそも3歳春に海外遠征をするだけでも難しい上に、レースがケンタッキーダービーともなると様々な部分でアウェイ感が半端ないでしょうし、ただ単に強いだけでは結果は出せないのかもれません。
いずれにしても、挑戦しないことには勝つ確率はゼロですからね。
今回は厳しい結果(ルクソールカフェ12着、アドマイヤデイトナ19着)でしたが、来年以降も日本馬に果敢に挑戦して欲しいですし、チャンスがあれば自分の出資馬でも…(^^ゞ
結果の詳細はコチラ→海外 レース結果:JRA
【クイーンエリザベスⅡC】タスティエーラ、プログノーシスの日本馬ワンツー リバティアイランドは競走中止:サンスポZBAT!
クイーンエリザベスⅡC(G1、3歳上、芝2000m)が27日、香港・シャティン競馬場で行われ、D・レーン騎乗のタスティエーラ(美・堀、牡5)が好位追走から抜け出し、一昨年の日本ダービー以来となるG1・2勝目(通算4勝目)を飾った。日本馬の優勝は2002、03年エイシンプレストン、12年ルーラーシップ、17年ネオリアリズム、19年ウインブライト、21年ラヴズオンリーユーに次ぐ延べ7頭目。
2着にはJ・マクドナルド騎乗のプログノーシス(栗・中内田、牡7)が追い込み、日本馬のワンツーフィニッシュ。リバティアイランド(栗・中内田、牝5)は最後の直線で川田将雅騎手が下馬し、競走中止となった。
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タスティエーラはスローな流れを中団前目で追走、3~4角でジワッと進出して直線で抜け出す完璧な競馬でした。
海外G1で日本ダービー馬が強いレースをしてくれたのは嬉しいことですし、展開が向かない中で最後方から2着にプログノーシスが追い込んだのもさすがのひと言、ロマンチックウォリアーがいなければ… そりゃこうなりますよね(^^ゞ
ただですね、期待のリバティアイランドは勝負の直線で両側から挟まれてかなり厳しいレースに。しかも、入線前に川田ジョッキーが下馬したとの実況アナウンスがありましたので、それが非常に心配です。状況がどうなのか、現時点では全くわからないのでアレですが、せっかくの日本馬ワンツーを素直に喜びにくい気持ちになっています。
今はただただリバティアイランドの無事を祈るのみm(_ _)m
◇香港チャンピオンズデーの結果、レース映像はコチラ→2025香港チャンピオンズデーの結果:JRA
【サンスポ賞フローラS】カムニャックが押し切り重賞初Vで樫切符獲得!3着にしんがり人気馬が入り3連単は110万円超に:サンスポZBAT!
第60回サンケイスポーツ賞フローラステークス(G2、3歳オープン、牝馬、芝2000m)は、アンドレアシュ・シュタルケ騎手の7番人気カムニャック(栗東・友道康夫厩舎)が中団馬群追走から直線残り100mあたりで先頭に立つと、そのまま力強く押し切りV。A・シュタルケ騎手は2017年ニュージーランドT(ジョーストリクトリ)以来、約8年ぶりのJRA重賞制覇を果たした。タイムは1分58秒6(良)。
1馬身1/4差の2着にはヴァルキリーバース(1番人気)が入り、上位2頭がオークス(5月25日、東京、G1、芝2400m)の優先出走権を獲得。ヴァルキリーバースからさらにハナ差遅れた3着タイセイプランセス(18番人気)が入り、3連単は110万円超となった。
カムニャックは、父ブラックタイド、母ダンスアミーガ、母の父サクラバクシンオーという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。通算成績は4戦2勝。重賞は初勝利。友道康夫調教師は15年シングウィズジョイに次いでサンスポ賞フローラS2勝目、A・シュタルケ騎手は初勝利。
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典型的なスローからの上り勝負を制したのは7番人気のブラックタイド産駒、カムニャックでした。
2着のヴァルキリーバースは、直線、カムニャックと同じ位置からの瞬発力勝負で僅かに遅れを取ったカタチ、そして3着には直線16番手から33.0秒の脚を使った最低人気のタイセイプランセスが入って3連単は110万円に!(°◇°;)
いやぁ、こういうレースになると(特にこの時期の牝馬は)何が勝つか分かりませんし、オークスに向けてという意味ではなかなか参考にし難いかな?と、個人的にはそう思ってしまいます。でも、少なくともカムニャックの勝ちっぷりは堂々たるものでしたし、2000m戦の瞬発力勝負ならかなりやる…と考えておいた方が良いでしょう。
ちなみにカムニャックの母ダンスアミーガは父サクラバクシンオー、母父エルコンドルパサー、母母父サンデーサイレンス、母母母父Nijinskyという血統で…。これはもう絶対にと言いますか、一度で良いからパンサラッサを付けて欲しいです。いや、ガチ社台ファームなので無理だとは思いますが、ムチャクチャ強い中距離スピード馬ができそうです(^^ゞ
パンサラッサ×ダンスアミーガ
**2025/4/27東京11R フローラステークス(牝/G2/芝2000m)・良**
サンケイスポーツ賞フローラステークス(オークストライアル):競馬ラボ
今日は日本ではマイラーズC、フローラSの2重賞が行われますが、香港ではチェアマンズスプリントプライズ、 チャンピオンズマイル、クイーンエリザベス2世カップと3つのG1競争が行われます。
しかも、チェアマンズスプリントプライズ(G1/芝1200m)にはサトノレーヴ、ルガル、ダノンマッキンリー、エイシンフェンサー、チャンピオンズマイル(G1/芝1600m)にはガイアフォース、クイーンエリザベス2世カップ(G1/芝2000m)にはプログノーシス、タスティエーラ、リバティアイランドが出走しますから、日本馬を応援するだけでも相当に楽しめそうです。
特に注目なのは、17時40発走予定のメインレース、クイーンエリザベス2世カップ(QE2カップ)で、現在リバティアイランドが1番人気、タスティエーラが2番人気、ジャパンカップでドゥデュースから0.5秒差の6着だったドイツのゴリアテが3番人気、そしてプログノーシスが差のない4番人気と、日本勢が上位争い必至の情勢と見られています。
まあ、難しく考えればタスティエーラは昨年12月の香港カップ(ロマンチックウォリアーから0.4秒差の3着)以来の休み明け、リバティアイランドは4月ドバイターフ(ソウルラッシュから0.6秒差の8着)からの海外連戦と、簡単ではない要素があるわけですが、そうは言っても両馬ともに日本の芝2000m路線を代表する実力馬ですし、プログノーシスは昨年(ロマンチックウォリアーの2着)と全く同じローテで一発を狙っているハズですからね。
それに、今年はこの路線のチャンピオンホース、地元の英雄ロマンチックウォリアーがいないので(^^ゞ
もちろん簡単に勝てるレースとは思いませんが、実力的にはリバティアイランド、タスティエーラ、プログノーシスで上位独占があってもおかしくないですし、そのぐらいの派手なパフォーマンスで日本馬の強さを示して欲しいです!
(リバティアイランドとタスティエーラが大外に入ってしまったことだけがちょっと心配…(^^;))
**2025/4/27香港8R 17:40(現地16:40)発走**
海外出馬表「クイーンエリザベス2世カップ(G1/芝2000m)」JRA
【皐月賞】ミュージアムマイルが抜群の切れ味で2歳王者を差し切りV!トライアル4着から逆転で1冠目奪取:サンスポZBAT!
第85回皐月賞(3歳、牡・牝、G1、芝2000m」)は、ジョアン・モレイラ騎手の3番人気ミュージアムマイル(牡、栗東・高柳大輔厩舎)が中団馬群追走から勝負の直線に入ると、抜群の切れ味を発揮して先に抜け出した無敗の2歳王者クロワデュノール(1番人気)を1馬身半差差し切りV。弥生賞ディープインパクト記念4着から逆転で1冠目を奪取した。J・モレイラ騎手は2019年のC・ルメール騎手以来6年ぶり6人目の桜花賞→皐月賞連勝。タイムは1分57秒0(良)のレコード。
2着からさらにクビ差遅れた3着にマスカレードボール(4番人気)が入った。
ミュージアムマイルは、父リオンディーズ、母ミュージアムヒル、母の父ハーツクライという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦3勝。重賞は初勝利。高柳大輔調教師、J・モレイラ騎手ともに皐月賞は初勝利。
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ミュージアムマイルはデビュー戦で3着、年末の朝日杯FSではアドマイヤズームの2着、そしてトライアル弥生賞ではファウストラーゼンのマクリに屈して4着と3回負けているんですよね。それでも朝日杯FSで見せた能力に加え、鞍上がJ・モレイラ騎手に替わったことも評価をされて、今日はクロワデュノール、サトノシャイニングに続く3番人気に推されていました。
それにしてもモレイラさん、本当に勝ってしまうとは…。
横綱相撲で先頭に立ったクロワデュノールをアッという間に交わしましたから、こういう速い馬場での瞬発力勝負なら負けないぞ!というタイプなのかもしれませんし、その能力をテン乗りで全て引き出してしまうモレイラさんの凄さも改めて確認することができました。(でも、クロワデュノールの単勝1.5倍はさすがに売れ過ぎですよね(^^;))
そして、高柳大輔先生、厩舎の皆さん、皐月賞初制覇おめでとうございます!
今日は阪神でエレガンシアを見事に勝たせてくれたので余計にそう感じるのかもしれませんが、モレイラさんがインタビューで強調していた通り、本当に素晴らしい仕事をされたのだろうと思います。
(今後もエレガンシア、パラディオンをよろしくお願い致しますm(_ _)m)
ちなみにダービーに向けてはミュージアムマイルはもちろん、3着に突っ込んできたドゥラメンテ×ディープインパクトのマスカレードボールもかなり面白い存在で…。クロワデュノールもこのまま黙ってはいないでしょうが、皐月賞前の1強ムードはかなり変わったと思いますし、実際、チャンスを感じている陣営がかなりあるんじゃないかと思います(^^ゞ
**2025/4/20中山11R 皐月賞(G1/芝2000m)・良**
皐月賞【2025年4月20日中山11R】:競馬ラボ
【桜花賞】エンブロイダリーが中団から突き抜けV!重賞連勝で桜冠奪取:サンスポZBAT!
第85回桜花賞(G1、3歳オープン、牝馬、芝・外1600m)は、ジョアン・モレイラ騎手の3番人気エンブロイダリー(美浦・森一誠厩舎)が中団追走から直線で馬群の間を抜け出すと突き抜けV。クイーンCからの重賞連勝で桜冠奪取を果たした。J・モレイラ騎手は史上7人目の桜花賞連覇を達成した。タイムは1分33秒1(稍重)。
クビ差の2着には2歳女王アルマヴェローチェ(2番人気)、さらに2馬身半差遅れた3着にリンクスティップ(4番人気)が入り、1番人気のエリカエクスプレスは果敢に逃げるも直線で後退し5着に敗れた。
桜花賞を勝ったエンブロイダリーは、父アドマイヤマーズ、母ロッテンマイヤー、母の父クロフネという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦4勝。重賞は今年のクイーンC(G3)に次いで2勝目。森一誠調教師はJRA・G1初勝利、J・モレイラ騎手は2024年ステレンボッシュに次いで桜花賞2勝目。
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中団待機から直線でアルマヴェローチェとの叩き合いを制し、エンブロイダリーが桜の女王になりました。
エンブロイダリーはアドマイヤマーズの初年度産駒として注目されてきましたが、母系はビワハイジ~アグサンにつながる名牝系。府中コースのクイーンカップで見せたスピードに加え、稍重の阪神1600mでハービンジャー産駒のアルマヴェローチェを捻じ伏せたパワーは素晴らしかったですし、今後のさらなる活躍が楽しみになりました。次は普通はオークスだと思うのですが、今日の内容だと再びアルマヴェローチェとの一騎打ちになりそうな…。
そのアルマヴェローチェですが、今日は阪神JF以来の休み明け。プラス12kgは成長分だと思いますし、惜しい2着に入っているので全く悲観する必要はないですが、それにしても、こうやってポツンポツンとレースを使うってのはどうなんでしょうね…。素人の勝手なIFですが、もしもどこかのレースを使ってから今日を迎える流れだったら…という気がしないでもありません。
オークスに向けてという意味では、3着に入ったリンクスティップも相当に面白そうです。
今日は最後方から大外を回して少し離れた3着までが精一杯でしたが、父キタサンブラックで母系にはSadler's Wells、Roberto、Kingmambo、Nashwanといったいかにもな名前が並んでいます。オークスがどんな競馬になるかは分かりませんが、距離が延びること、底力が試されることは願ったり叶ったりでしょうし、ひょっとすると逆転まで狙える器かもしれません。
1番人気に推されたエリカエクスプレスは軽快な逃げで勝負をしたものの、最後は力尽きて1.1秒差の5着に敗退。さすがに3戦目での1番人気は荷が重かったかもしれませんが、中団、後方待機の馬が上位を独占する中、頑張って5着に粘ったのは能力の証とも言えそうで、将来が楽しみな一頭なのは確かです。まあ、そもそもエピファネイア×Galileoであることを考えれば、僅か3戦のみで可能性を絞る必要はないですしね。
ということで、2025年クラシック第一弾の桜花賞が終わりました。
上位2頭プラス1頭がなかなか強い内容を示しましたから、オークスでも引き続き中心になるとは思いますが、春の3歳牝馬には何があるかわかりませんし、あまり序列を決めつけずに各馬の動向に注目していきたいと思いますm(_ _)m
しかし、モレイラさんは昨年のステレンボッシュからの桜花賞連勝だったんですよねぇ。やる時はやるヤツと言いますか、持ってる男は違うと言いますか、何だかんだでさすがのひと言、本当に大したものです(^^;)
**2025/4/13阪神11R 桜花賞(G1/芝1600m)・稍重**
桜花賞【2025年4月13日阪神11R】:競馬ラボ
【ニュージーランドT】イミグラントソングがアドマイヤズームを外から差し切りV!重賞初制覇で3歳マイル戦線の主役に名乗り:サンスポZBAT!
第43回ニュージーランドトロフィー(G2、3歳オープン、牡・牝、芝・外1600m)は、石川裕紀人騎手の2番人気イミグラントソング(牡、美浦・辻哲英厩舎)が後方追走から勝負どころで外々を回って直線に入ると、グングンと脚を伸ばして先に抜け出したアドマイヤズーム(1番人気)をゴール前で外からクビ差差し切りV。重賞初制覇を果たし、3歳マイル戦線の主役に名乗りをあげた。タイムは1分32秒4(良)。
2着からさらに1馬身1/4差遅れた3着にコートアリシアン(5番人気)が入り、上位3頭がNHKマイルカップ(5月11日、東京競馬場、G1、芝1600m)の優先出走権を獲得した。
イミグラントソングは、父マクフィ、母エルノルテ、母の父ディープインパクトという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は5戦2勝。重賞は初勝利。辻哲英調教師、石川裕紀人騎手ともにニュージーランドTは初勝利。
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昨年の朝日杯FSを勝ったアドマイヤズームを2番人気の1勝馬、イミグラントソングが破りました。
アドマイヤズームが今年初戦、本番前のステップレースだったことを差し引く必要はあるでしょうが、先に抜け出していたアドマイヤをしぶとく追いかけ、最後の最後に差し切った内容は注目に値するものだったと思います。
ただですねぇ、マイルカップはNZTと同じようなレースにはならないというのが通説になっていますので。。
逆に、2着に敗れたとは言えアドマイヤズームは充分合格点のレースをしたと思います。ここを使って状態は上向くでしょうし、(府中コースの経験がないのは気になりますが)この路線での実力上位は証明できたと思います。
そしてアドマイヤズームと言えば、2戦目の未勝利戦で対戦したエスぺシャリーに触れないわけにはいきません。
あの時はマイル戦でしたから残り300m地点で楽々交わされてしまいましたが、こんなに強い馬を相手に頑張っていたわけで、来週の福島では楽勝まであるんじゃないか…という気がしてきました(^^ゞ
2025/4/12中山11R ニュージーランドT(G2/芝1600m)・良**
ニュージーランドトロフィー【2025年4月12日中山11R】:競馬ラボ
【サンスポ杯阪神牝馬S】格上挑戦のサフィラが大激戦を制して重賞初V:サンスポZBAT!
第68回サンスポ杯阪神牝馬ステークス(4歳以上オープン、牝馬限定、G2、芝・外1600m)は、松山弘平騎手の9番人気サフィラ(4歳、栗東・池添学厩舎)が道中は2番手を追走して直線半ばで先頭に抜け出すと、後続の追撃を最後までしのぎ切って勝利。3勝クラスからの格上挑戦が実り、初重賞タイトルを獲得した。タイムは1分32秒8(良)。
重賞連勝を目指したアルジーヌ(3番人気)は、好位から馬群を割って際どく追い込むも惜しくもハナ差及ばず2着。さらにハナ差の3着には中団から差し脚を伸ばしたラヴァンダ(8番人気)が入り、1番人気に支持されたボンドガールは後方待機策から大外に持ち出したものの追い上げ届かず5着に敗れた。
サフィラは、父ハーツクライ、母サロミナ、母の父Lomitasで全兄に19年朝日杯FSを制したサリオスなどがいる血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は11戦3勝。管理する池添学調教師はサンスポ杯阪神牝馬S初勝利、騎乗した松山弘平騎手は20年サウンドキアラに次いで2度目の勝利となった。
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サリオスの全妹が重賞を勝ちました!
血統が血統だけにサフィラはデビュー前から注目されていて、2歳時にはアルテミスSでチェルヴィニアの2着に入るなど素質の高さを見せていましたが、その後は重賞戦線で足りないレースを続けていましたし、2勝クラスを勝ったあとも準オープンでは3着どまり。それが格上挑戦でボンドガールらを下しての重賞制覇ですから、これはムチャクチャ嬉しいでしょう。
レース自体は1000m通過が59.4秒とかなりのスローになりましたので、番手を確保したサフィラにとってはこれ以上ないカタチ、まんまとハマった感があるのも確かですが、それでも重賞を勝ち切るのは簡単ではないですからね。
逆に、1番人気で5着に敗れたボンドガールは展開に泣かされましたねぇ…。
ボンドガールは1勝馬ながらG1、G2、G3でそれぞれ2着があるという珍しい馬。今回は本番前のひと叩きだったかもしれませんが、それでも勝つチャンスと目されていただけに…。まあ、脚を使って追い込んでは来ていますし、実力があるのは間違いないですから、そのうちに2勝目が転がり込んでくるでしょう。(○○を××すればすぐかも…(^^;))
**2025/4/12阪神11R 阪神牝馬ステークス(G2/芝1600m)・良**
サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス【2025年4月12日阪神11R】:競馬ラボ