杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

アートと吟醸酒のコラボ

2011-05-22 11:30:01 | アート・文化

 

 このところアートづいています。震災以降、お酒やアートの類は「必要不可欠なものじゃないだろう」といった妙な空気がただよっていましたが、なぜか私の周りには、ふだんのこの時期よりもお酒の情報やアートイベントのお誘いが集まってきています。これって人間に自然に備わった心身の浄化機能じゃないかと思っています。

 

 

 暑い夏がやってくると、節電だ何だと世の中がふたたびピリピリムードに戻ってしまうかもしれません。そんなときでも、人の創造力によって生み出されるアートや、自然醗酵のエキスである日本酒がそばにあることに、きっと感謝したくなると思います。

 

 

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 私が敬愛する伊豆の国市の陶芸家&料理人・安陪均さんと女性酒匠・絹子さんご夫妻から、こんな素敵なアート企画のご案内をいただきました。7月末まで開催中ですので、ぜひ

 

 

Charity Exhibition for the EAST~「芸術」を「復興の力に」。 東日本大震災復興支援チャリティエキシビジョンー

東日本大震災で被災されたみなさまに謹んでお見舞い申し上げるとともに、微力ながら芸術家の団結を復興の一助としていただきたく、「Charity Exhibition for the EAST」と題した作品展示会を企画しました。収益金は、一日も早い東日本の自然と文化、そして社会の復興を願いつつ、日本赤十字社を通して被災地域への義援金として寄付されます。

 

開期 2011年5月15日(日)~7月31日(日) 10時~17時 *木曜休館

会場 大仁・座禅堂(伊豆の国市三福743) TEL 0558-76-2851

*伊豆箱根鉄道「大仁」よりタクシー5分

出展作家 谷川晃一(現代美術)、安陪均(陶芸)、中村芳楽(陶芸)、近藤宏克(陶芸)、小川勝弘(陶芸)、鈴木秀昭(陶芸)

イベント 5月29日(日)12時より、岡田修さん(津軽三味線)の投げ銭ライブ *特別協力/八木章夫さん(待月楼・静岡市丸子)、㈱アラビカコーヒー

 

 

 

 また、5月28日(土)からは、静岡県立美術館で現代アート小谷元彦Imgp4425
さんの企画展が始まります。小谷さん(1972年京都生まれ)は東京芸大で彫刻を学んだ後、彫刻、写真、映像等さまざまなメディアを用いて従来の彫刻の常識をくつがえす作品を発表しています。2003年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表の一人に選ばれる等、国内外で活躍中です。

 

 

 

小谷元彦展「幽体の知覚」

開期 5月28日(土)~7月10日(日) 10時~17時30分 *月曜休館

会場 静岡県立美術館

料金 一般900円(前売り700円)、70歳以上400円(前売り300円)、大学生以下無料

イベント ①5月29日(土)15時~16時30分/小谷元彦×梅島啓司(宗教人類学者)トークショー *申込不要、無料

②6月11日(土)・7月3日(日)14時~15時/学芸員によるフロアレクチャー 

 

 

 前日27日(金)には関係者向けの内覧会と、小谷さんを交えてのオープニングパーティーが開かれますが、この席で静岡県の吟醸酒をお楽しみいただく趣向を、私・鈴木が仰せつかりました。

 関係者のみのパーティーなので、一般の方には申し訳ないのですが、演劇や芸術鑑賞の場で静岡県の“芸術的な”吟醸酒をコラボさせたいという私の長年の夢が、ひとつ叶ったような気がします。招待状が届いた方は万障繰り合わせてお越しくださいまし!


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