昨日(15日)は東京ビッグサイトで開催されたグルメ&ダイニングスタイルショーに行ってきました。このところ毎年お手伝いをしている静岡県商工会連合会の『しずおかうまいもの創生事業実行委員会』の今年度のプロジェクト・静岡県の農産物(果物・野菜)を使ったデザートふりかけのテイスティング&マーケティング調査です。
フルーツと野菜をふりかけにするという発想自体は、静岡県立大学の学生さんたちが考えて、SOHOしずおかのビジネスプランコンテストでも表彰されたユニークで斬新なアイディア。指導官の岩崎邦彦教授にも委員会に入ってもらって、これを県商工連で事業化しようじゃないかということになりました。
ところが試しにいろんな野菜やフルーツを粉末化してみると、なかなか思うような“デザートふりかけ”にするには難問山積で、実際に加工を担当するふりかけ業者さんも「魅力を感じない、売れるとは思えない」とシビアなコメント。調理用のアイテムとして乾燥粉末化した農産物はいくつもあるし、ふりかけといえば、やはりごはんにかけるイメージが強く、デザート用のトッピングにするならばいろんな“混ぜ物”を加えないと、見た目にも質的にもトッピングとしての機能を果たせない・・・。過去3回の委員会では喧々諤々の議論が続き、はたしてスタイルショーでのテイスティングに間に合うように試作品ができるのかどうか、ヒヤヒヤモノでした。
商品のネーミングやキャッチコピーを担当する私は、当初、県立大学の学生がビジネスプランコンテストで提出したネーミングをそのまま生かすと聞いていたので、お気楽に構えていたのですが、そのネーミングが商標登録に引っ掛かりNG。急きょネーミングを考えなければならないハメになり、4案ほど出して、そのうちの1案が好評を得てパンフレットやポスターに堂々入れてスタイルショー会場へ持っていったのでした。
ところが初日(14日)になって弁理士さんから、その名前も某ふりかけ業者が登録していることが判ったと連絡。私は昨日15日、会場でそのことを聞かされ、ドッと凹んでしまいました。「え~、この名前使えないの?すごくいいのにぃ」とお客さんからも残念がられ・・・はぁ、ネーミングって難しい、と辛酸をなめました。
まぁ、でも、商品自体は、難色を示していたふりかけ業者さんが頑張ってく れて、おおむね好評でした。今回は試作用に、お茶、いちご、みかん、かぼちゃ、ブルーベリーの5種類を用意し、アイスクリームとヨーグルトにふりかけて試食してもらったのですが、お茶が風味イマイチだった以外は、ちゃんとそれなりの味になっていたようです。
商品の完成は来年春。今回の調査をもとに、さらに改良を加え、ネーミングも再考し、きちんとお披露目できるようにしますので、完成の暁にはご報告しますね!
それにしても、グルメ&ダイニングスタイルショーってご当地新顔グルメの百貨店みたいで本当に面白いです。我々が出展するのは、全国の商工会の展示商談会スペース「ニッポンいいもの再発見!」というコーナー。他のブースをゆっくり見て回る時間はありませんでしたが、それでも、エゾシカのスモークハム(北海道商工会)、地酒を使ったおおさき酒粕てら(カステラ・宮城県大崎商工会)、醸す(kamos)商品シリーズ(酒・味噌を生かす・福島県平田村商工会)、カキ入りお好み焼き(岡山・備前東商工会)、大山高原桜どりの燻製&桜マヨネーズ(鳥取県商工会)、赤いトマトワイン&赤いトマト焼酎(福岡県・赤村商工会)などなど、そそられる味がいっぱい。地酒や地ビールや焼酎・ワインもたっぷりで、酒肴になるようなものもいっぱいで、仕事じゃなければ一日楽しめます!!
寸暇を惜しんで他ブースで試飲にいそしむ私に、一緒に静岡の委員を務める足立久幸さん(レストラン「ハーモニー」オーナー)が、「こりゃ、スズキさん的にはたまらないショーだねぇ」と笑います。
次回のグルメ&ダイニングスタイルショー2010春(2010年2月2日(火)~5日(金))で、デザートふりかけの正式お披露目となりますので、興味のある方はぜひ会場へお運びください。スタイルショーの詳細はこちらへ。
さて、15日に発行された中日新聞全国新聞大会特集、私は今日(16日)になって中日静岡総局でゲットしました。特集のタイトルが「静岡見本市」から、「静岡を味わう、静岡あっぱれ日本晴れ」になっていましたね。1面の有名人インタビューは、女流初の真打・古今亭菊千代さんでした(担当じゃなかったので、誰が掲載されるのか知りませんでした)。
2面に「異文化がかけぬけた東海道」で、家康と東海道と朝鮮通信使のお話。3面に「悠久の時を刻む静岡県の巨樹古木」、6面に「緑茶体験」「モノづくり体験」、7面に「漁業体験」。
校正の段階から、うわぁ~文字量が多すぎたなぁと反省しましたが、やっぱりまったく余白のないビッチビチの紙面で、静岡新聞の全国新聞大会特集なんかと比べると、息がつまりそうです(苦笑)。中日側も、もっと軽めの読み物を想定して、軽めでポップのデザインを用意していた ようですが、レイアウトを組んだ人はさぞかし苦労したと思います・・・。
静岡新聞の知人からも「遊びのない紙面だったねぇ」と感想が来ました(苦笑)。
商業雑誌や広告と違い、新聞にはアートディレクター(AD)的存在がいません。ADがいれば、私に「ボディ(本文)の字数をもっとおさえろ、リードはこれくらい、小見出しをこことここへ、写真はこの部分を生かすカットを」なんて注文をつけたでしょう。それはそれでやりにくかったかもしれないけど、こうして紙面を眺めると、パッと見、見やすくなければ、どんないいことを書いても読んでもらえない だろうと痛感します。
それでも、取材先のヤマハコミュニケーション広報部からは「ポジティブに紹介してもらってみんな喜んでます」、はまなこ里海の会事務局からは「小気味いい構 成で楽しく読めました、たくさん買いましたよ!」とお礼をいただき、ホッとしました。
ライターとしては、やっぱり取材相手から喜んでもらえるのが一番嬉しいんですよね。
明日(17日)から、滋賀県高月町で朝鮮通信使全国交流大会が始まります。久しぶりにお会いする、映画『朝鮮通信使』でお世話になった方々に、いいお土産話が出来そうです。
週末は滋賀~京都で、しばし仕事から離れ、好きな歴史&仏さまの世界に浸って心身を癒してまいります。そのお土産話はまた後日。